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ワンモアチャンス!!  作者: ちーまる
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平和な一日?

今私はあーたんとアンティークなお店のカウンターでボーっと立っている。


 私はあーたんに

「ねー、バイトってこんなラクなの?私バイトしたことないから分からないんだけどさ」

「いやいや、こんなバイトないからね!?これはおかしなバイトなだけだから!」

 あーたんはそう言いながらスマホをいじいじしている。


 アネさんに頼まれたバイトはお店にお客さんがきたら、会計をするだけのバイトだった。

 お客さんが来ない時は好きなように寛いでいてもいいと言われたのである。


 そしてバイト開始から二時間くらい過ぎた頃に店のドアが開き私とあーたんは背筋をビシッと伸ばしお客さんを出迎えようとしたのだが、その入ってきたお客さんを見て私とあーたんはまたダラける態勢になった。


「お前達、こんなとこで何してるんだ?」

そう言いながら店に入ってきたのは花咲先生だったので私とあーたんは一気に態勢が崩れたのである。



 私は「何ってアネさんに頼まれてお店のバイトしているんですよ。先生こそアネさんのお店に来るなんて珍しいですね。何かお探しで?」



 私はちゃんとした店員口調で話し始めたらあーたんがニヤニヤしていたので、あーたんの足を軽く踏んでやって「仕事しないとダメだよ!」と言いながら私は花咲先生の傍に寄った。



 先生はガラス棚にある様々な香水を眺めながら何やら悩んだ末に私の顔を見ながら何か言ってくれと言わんばかりにこちらを見ているので私はとりあえず話しかけてみるとこに。



「どんな香りをお探しで?私のイメージだと先生はサッパリとした海や山のイメージがありますが?」

 私がそう言うと先生は、口元をかすかに綻ばせながら

「絵莉、その口調似合わないな~」と笑いながら言ってきたので私は一瞬叩いてやろうかと思いつつも私は先を促した。


「で、どうですか?この綺麗なエメラルドグリーン色の香水とかは?香りは名前の通りさっぱりした軽い柑橘系の香りも交じっていますが、少し甘い香りも微かにするちょっと変わった香水ですよ」



 私は香水の説明を終えると先生は感心したかのように目の色を変えながら

「絵莉、お前は接客業が向いてると思うぞ。もう進路は決まりだな!あっ、あとこの香水買うわ」

 先生はそう言いながらあーたんのとこに行き会計をしていた。



 進路決まりとか勝手に言ってんじゃねーよと私は思いながらもレジの方に向かいあーたんが会計の担当をしているうちに私は箱に香水を入れて先生に渡す。


「二人ともバイト頑張ってな~。あとここの香水最高ってアネさんにも伝えておいて」

 そう言いながら花咲先生は店を出て行った。


 それからはお客さんが誰も来ることはなく私とあーたんは店を閉める。


「ふー。疲れた。いやラクなんだけど暇すぎて疲れた」

 あーたんはそう言いながらソファーに座りながらクッキーを食べていた。


 私もクッキーを食べながら確かにと頷きながらモグモグと食べる。


「そう言えばさ~。旅行は近くに行くとして、絵莉どうやって告白するの?あとプレゼント何にするか決めた?」

 あーたんはそう言いながらまたクッキーをモグモグする。



「あ~。そうだね。どうしよ。プレゼントは決めているんだけど、告白の場所とタイミングがな」

 と私が言うとあーたんは

「告白する場所とタイミングは私に任せておいてよ。絵莉はプレゼントの準備をしっかりとね!」

 と言うので私はサンキューと言いながらクッキーモグモグしながら時計を見る。



「そろそろ帰ろうか?」と私はあーたんに聞くとあーたんは頷くので私とあーたんはお店の電気を消してドアのカギ類もしっかりかけて帰ることに。



「じゃ、また明日ね~」とあーたんは手を振りながら帰るので私も手を振りながら帰ることにした。


 家に帰るとリビングには莉菜が読書をして帰りを待っていたらしく莉菜が

「お帰りなさい。初バイトはどうだった?」と聞いてくるので


「無事に終わったよ。特に忙しくもなかったから逆に暇で疲れたかも」

 と言うと莉菜は少し頬を赤くしながら


「私は絵莉がいなかったから寂しかったわよ」

 そう言いながら少し上目遣いで言ってくるので私の頭の中で沢山のポップコーン達がポンポンとはじけ飛びそうになる。


 最近の莉菜はとにかく刺激が強すぎてヤバい。とりあえず理性を保つのに大変。

 だけど莉菜はそんなこと気にする子じゃないしなと考えていると


 莉菜が私の手を掴んで

「部屋に戻ろう?疲れているんでしょ?」


「うん、そうだね」

 私はそう言いながら莉菜の歩幅に合わせながら自室に戻ってベットにダイブした。


 莉菜は私の傍で、静かにこちらを見ながらウトウトし始めていたので、頭を撫で撫でしてあげていたら莉菜は数秒で寝てしまい、私はかわいいな~と思いながら莉菜の顔を見ながら明日も頑張ろうと胸に近いながら眠ることにした。


 お腹はクッキーを食べすぎたせいか空いてないし、シャワーも明日の朝でいいや。


 私は莉菜に「おやすみ」と言いながら傍で眠りについた。


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