表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
王子さまだって恋がしたい!!  作者: 朱音小夏


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

25/59

episode25

翌日、明楽が薫子と登校すると、早速大型犬...勇真が明楽の元へとやってきた。


「おはよう!明楽!西園寺も!」

「おはよう、勇真。いつも遅刻ギリギリなのに今日は早いね。」


勇真は「グッ」と一瞬うなるが、すぐ持ち越し「それはそうと!」と話しを切り替えた。


「今日はバタークッキーを焼いてきたんだ!...食ってくれるか?」


勇真はそう言うと、手に持っていたタッパーを明楽へと差し出してきた。タッパーからは甘くいい匂いがして、食欲をそそられた。


「美味しそうだね。1枚貰っていい?」

「おう!1枚とは言わずにたんと食ってくれ!西園寺もよかったら!」

「私も?ありがとうございます。」


明楽と薫子は揃ってタッパーから1枚ずつクッキーを取り出し口へと運ぶ。口の中にはバターの風味と甘さが広がり、まるでお店で出しているような出来栄えだった。


「勇真...コレお店出せるよ!すごい美味しい!」

「ですね。...私もお菓子作りしますけど、ここまでのものは作れません。」


明楽達がそう言っていると、クラスメイト達が集まってきて、皆、自分も食わせろと集まってきた。


「小鳥遊ー、オレ達にもそのいいもん食わせろよ。」

「花ヶ崎達ばっかりズルいじゃねぇか。」


勇真は仕方ないとばかりに「しょーがねぇからな!」と言うと、皆にタッパーを差し出した。するとクラスメイト達が群がってきて、タッパーの中身は瞬時に空になった。


「ホントだ、メッチャうめぇ!小鳥遊プロじゃん!」

「意外な特技だよね!今度作り方教えてー!」


クラスメイト達の反応に、勇真は満更でもない気分になり、「このクラスのおやつはオレが作ってきてやる!」と言い出した。


「勇真...それは大変だよ?材料費もバカにならないよ?」

「む...それなら月一ならどうだ!」

「それなら...良いのかな...?」

「明楽には前約束した通り、週一で作って来るからな!」


勇真は明楽にそう言うと、ニカッと笑った。明楽は「皆と一緒でいいのに...」と言うが、勇真は頑として譲らなかった。


「ダメだ!そもそも今日のコレもお前のために作って来たんだからな!」

「...わかったよ...」


明楽は肩をガクッと落としながらそう言うと、勇真は嬉しそうに笑った。その様子は、飼い主と大型犬の忠犬と言ったところであった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ