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7雫目・雨のある景色
一話完結です。
2016年に書いたお話です。
原稿用紙一枚完結、第二弾です。
…小さい頃の感覚って、不思議…。
雨上がりの空の、透明な空気を通して届く、鮮やかな夕焼け雲。
ガラスを叩く雨の音。車の窓を、風と共に走る雨粒たち。
水溜まりに落ちる雫が作る、波紋の模様。見上げた空から舞い降りる、水の踊り。
夏の日の、熱したアスファルトを濡らす、雨の独特の匂い。
光の竜を引き連れ、分厚い雲をまとう大粒の雨を、強い風が押し流す。
強風を伴い気ままに踊り、渦を巻きながら、海の上を渡る。
静かに舞う霧雨、自由に傘という楽器を鳴らす長雨。夕立ちは空の曇りを払い、スコールの、すべてを洗い流す音楽を聞く。
朧げで鮮明な思い出は、ずっと心に残っている。普段は忘れてしまっても、よく似た景色を目の前にすると、鮮やかに蘇るものだ。
ありがとうございました。
原稿用紙一枚完結の話、あと1話続きます。




