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小雫夜話  作者: はなび
7/26

7雫目・雨のある景色

一話完結です。


2016年に書いたお話です。

原稿用紙一枚完結、第二弾です。


…小さい頃の感覚って、不思議…。




雨上がりの空の、透明な空気を通して届く、鮮やかな夕焼け雲。

ガラスを叩く雨の音。車の窓を、風と共に走る雨粒たち。

水溜まりに落ちる雫が作る、波紋の模様。見上げた空から舞い降りる、水の踊り。

夏の日の、熱したアスファルトを濡らす、雨の独特の匂い。

光の竜を引き連れ、分厚い雲をまとう大粒の雨を、強い風が押し流す。

強風を伴い気ままに踊り、渦を巻きながら、海の上を渡る。

静かに舞う霧雨、自由に傘という楽器を鳴らす長雨。夕立ちは空の曇りを払い、スコールの、すべてを洗い流す音楽を聞く。


朧げで鮮明な思い出は、ずっと心に残っている。普段は忘れてしまっても、よく似た景色を目の前にすると、鮮やかに蘇るものだ。


ありがとうございました。


原稿用紙一枚完結の話、あと1話続きます。

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