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7th Bullet:ジャムった期末試験

 少ししか状況を掴めてないのに始まってしまった。この常軌を逸した命懸けの試験テストが。

 俺は何としてもこのツクヨミに勝たなければならない。俺のためにも、今後のためにも、こいつを完膚無きまでにボコさなければならない!

 

 ツクヨミがこちらにまっすぐ走って来る、もたもたしてる暇はないようだ。すかさず俺はベレッタをやつの脚に向け、引き金を引く。超音速で飛んでいく9mmパラベラム弾はツクヨミの左の脛に沈んだ。それだけだった。


”、、っ!?転ばない?不味い!!”


 全く怯まないツクヨミの右フックを慌ててかわし、バックステップで距離をとる。こいつが効かないなら、、、



=side of Haru=


「ほう、、銃器ねえ。」

 

 結界を張り被害が及ばない場所から、メイド服をきた少年を眺める。

 そこで一つの疑問が浮かんだ。

 

「動きもなかなかのモノだ。誰から教わったんだ?」

「あいつ、、サバイバルゲームだけでここまでできるようになったんですって。」

 

 横にいた銀髪の少女、セルカがその疑問に答える。


「サバイバルゲームだけで!?マジでか!?」


 サバイバルゲームとはあのBB式のペイント弾をエアガンや電動ガンなどに詰め、個人やチームで打ち合う競技の事だろう。にしては出来すぎだ。一体どんな強者と相手してたんだ?



「榊秋一、面白い奴だ。」


=side of Syuichi=


 やつは概ね爪を武器にしている。なら真っ先に腕を潰すのが得策だろう。そして再生する前に一気に畳みかける。これなら、、!

 打ち尽くしたパイソンを投げ捨て、再び虚空に手を突っ込み、イカサM37ショットガンを引っ張り出す。2キロしかないそれに弾が入っていることを見て、ポンプアクションで初弾を撃てるようにする。

 走りこむツクヨミに全力で近付き、爪で突き刺すようなストレートをスライディングでかわし、あお向けから前に突き出た右腕にゼロ距離でショットガンを撃つ


ボコン!


 乾いた銃声とともに12ゲージのショットシェルから、大量の散弾ベアリングがまき散らされる。その鉛の塊はほとんどがツクヨミの右腕に潜り込み、肉を千切り骨に亀裂を入れた。その後すかさずポンプアクションをして、左腕も撃つ。


”さすがに取れはしなかったが、治るのに結構時間がかかるはず。”


 そのままスライディングで股を潜り抜けるとき、ポンプアクションで空薬莢を捨てながらうつ伏せになって左足を撃つ。9mmパラベラム弾ならまだしも、12ゲージ散弾をゼロ距離で喰らって転ばないはずがなかった。

 ツクヨミがヒザカックンを喰らったようにうつ伏せにこける。再生が間に合わず起き上がれないせいか、必死にもがいている。そのツクヨミの後頭部にまたがり肩車をするように、マウントをとりポンプアクションで最期の一発を詰める。そして銃口をツクヨミの頭に押し付けた。


「勝ったな。」



「おい、馬鹿!もたもたすんな!!」


 えっ?

 

 ドスドスドスッ


 いきなり胸焼けがくる。何があったのかさっぱり解からなかった。あまりの苦しみにむせ、「血塊を」吐き出す。やっと気づいた。何かが俺の胸を貫いたと。傷から流れ出る熱いものがメイド服を濡らしていく。


 まずい。こりゃ死ぬぞ、、



=side of selca=


「なに?なんなのアレ?」


 それは一瞬のことだった。秋一が撃った左足の傷から流れる黒い血が固まって複数の針のようなものに変わり、秋一の背中を突き刺した。

思わず間宮に問いかける。


「ああ、最近ここらで現れたタイプのツクヨミだよ。」

「でも何でこんなところで?そもそもここはツクヨミが全くでないはず。」

「そう、その異変の解決がサラと一緒に俺も来た理由ってこと。こんな奴が出るってのはおかしな形で魔力に偏りがでたっていう唯一の証拠だからね。」

「で、そいつの対策のために、あの新種を試験テストに出したってこと。」


 そんな新種の模擬用が早々と出来るはずがない。要するに、あれは模擬用なんかじゃない。本物のツクヨミだ。

 そう考えたころにはもう足が動いていた。


「まさか治しにいくとか言わないよな。」

「当然でしょ!あのままじゃ秋一が死んじゃう!」


 近付こうとしたアタシの後襟を間宮が掴み、引き留める。


「いままでだってお前さんは嫌と言うほどの死人を見てきたはずだ。」


 確かに今までたくさんの戦死者を見てきた。でも、  いや。だから、、


「だからこそ、アタシはこれ以上死人を出したくないの。」

「はあ、わあったよ。ただし、あいつがアレを使うか、ツクヨミを倒してからだ。そしたら行け。」

 

 あれとは恐らく、電波発信機のことだろう。あらかじめギブアップするときに使うよう渡したもので、使った瞬間にアタシたちがツクヨミを倒すようになっている。

 もはや、秋一の生存フラグを信じるしかできない、、、


=side of Syuichi=


 まずい。このままだと死んじまう。早くこいつを撃たねぇと、、

 そうわかっていながらも、俺の身体はどんどん冷えていき、腕を挙げようにも力が全く入らない。だがここでじわじわ死にゆくのはゴメンだ。

 俺はすべての気力を右手一点に集中し何とか狙いを捉えた。


ドスッ、ドスドスッ!


 また黒い針が背中に突き刺さる。これでもう何本目だろうか。


”何本目に死ぬかな。”


と嘲笑うように黒い針は刺さっていた。


「っ!!」


 思わず呻き声が出そうになるが、そんなことはどうでもいい。あとは引き金を引くだけで終わる。


「動け右手えええええええええぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!」


 ズドン!!


乾きのある銃声と大量の散弾がツクヨミの頭を吹き飛ばす。刹那、さっきまで刺さってた針は次々に液状化して跡形もなくなる。

 勝った。俺は勝ったのか。、、、っへ。ざまあみr


バタッ、、


To continue shooting.

 どうもどうもお久しぶりです。熱湯水割りであります。

今回は少し字数を増やしたり。展開を変えたりとありましたが、何より本当に一巻と一巻の間隔が長すぎた。です。

 次回はまあ秋一君の生存フラグは確定したので、ゆっくり書いていこうと思います。

 最後にこの作品を見てくれたナイスガイたち。どうもありがとうございます!

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