宴会参戦!お酒は程々に
どうも皆さまこんばんはお久しぶりです夜桜デビルです。どんどん更新のペースが落ちてきていて苦笑いが漏れてしまいますね(苦笑い)暁小説投稿サイト様にも艦これの小説を書かせてもらっていたり、リアルが忙しかったりと色々遅れた理由はありますがまずは遅れてしまったことに謝罪をさせてもらいます申し訳ございません…。次回からできるだけ早めに更新できるよう善処いたしますのでこれからもよろしくお願いします!!
「(流石に酔い潰れて寝ちゃってる人もいるね)」
白玉楼の屋敷の屋根の上から降り喧噪が聞こえる辺りまで来たのはいいが想像以上に五月蠅い。その喧噪の中地べたに寝転がる者たちがちらほら見える。全く女の子がそんな無防備に寝てたら襲われても文句言えないよ?
「あら、狂夜じゃない。丁度探していたのよ」
「ん?あ、咲夜さん」
ブラブラと歩いていると目の前に咲夜がこちらへと歩いてきていた。多分フランドールのいる場所を聞きたいんだろう
「フランちゃんならや屋敷の屋根の上にいますよ?」
「あら、そうなの?でも残念ながらフランお嬢様を探していたわけじゃないの。さっき言った通り貴方を探していたのよ」
「僕をですか?何かお気に障るようなことでもしたでしょうか…」
最近の事を思い出してもレミリアや咲夜に不快な思いをさせたことは思い当たらない。ちょっと前に咲夜たち紅魔組をボコボコにした件についてはもう話は終わっている筈…
「そう言ったことで探してたわけじゃないわよ…ただレミリアお嬢様に貴方を連れて来い言われて探してただけ」
「レミリアさんが僕を誘うだなんて何か裏があるんじゃないかと疑ってしまいます…例えばこの間の事での仕返しだとか」
「別に何もしないわよ。それに貴方に倒されたのは私達が貴方より弱かったただそれだけの事だもの、逆恨みみたいな真似はしないわ。それで、ついてきてくれるのかしら?」
呆れたように溜息を一つつくと咲夜がついてきてくれるのかと聞いてきた。咲夜達のことは正直に言えば信用していない。どうするか…
「…わかりましたついて行きましょう。僕が行かなかったら咲夜さんがレミリアさんに怒られてしまいそうですし」
「あら、意外と優しいのね。それじゃ行きましょうか」
冗談混じりのお礼と笑顔を僕に見せ僕に背を向けて歩き出した。僕もそれに合わせ後ろについて行く
-------------------------
「お嬢様狂夜を連れてまいりました」
「あら意外と早かったのね。それとさっき振りかしら狂夜」
「さっき振りですレミリアさん」
ワイングラスを片手に持ちながらどこから持ってきたのか分からない王座に座っているレミリアに丁寧な言葉で挨拶する。すぐ横に立っている美鈴と桜の木にもたれ掛かっているパチュリーからは警戒しているのか辺りに妖力と魔力が感じ取れる為下手なことを言うのは後後面倒くさいのであんまり刺激しないような言葉選びをしようか
「それにしてもよく来てくれたわね。警戒してきてくれないかと思ったわ」
「ただ話をするだけなら警戒する必要はないですよ。美鈴さんもパチュリーさんも警戒を解いてください何もしませんから」
「「…」」
完全に霊力を消し、脚につけているホルダーからナイフを抜き地面に投げ捨てる。この行動で俺が何もしないことが伝わったのか辺りに放出されていた妖力と魔力が消えた。これでやっと落ち着ける。
「それで何の御用でしょうか?レミリアさん?」
「え?用なんてないわよ?ただ一緒に飲もうかと思ったから呼んだだけだけど」
「え?咲夜さんからはレミリアさんが探していたと…」
「私はお嬢様が連れて来て欲しいといわれたので連れてきただけよ?何の用があるとは言ってないわ」
してやったとばかりに笑顔を見せる咲夜。いや、まぁ何の用があるのかと聞いてないが先に教えてくれてもいいと思う。
「…咲夜さんにしてやられてしまったようですね。ですが僕もお酒を飲みたかったので丁度良かったです」
「そう、ならいいわね。咲夜、狂夜の分のワインを用意しなさい」
「…既にお渡しできてます」
レミリアが言い終わる前に時を止めワインの入ったグラスを渡された。やっぱり時を操れるのは使いようによっては僕の能力より使いがっていいよね
「流石咲夜ね仕事が早くて助かるわ。狂夜の飲みがら出いいからフランについて話を聞かせてもらえるかしら」
「…わかりました。少し話しておきたいこともありしたのでお話しします」
一口ワインを飲み、煙草に火を着ける。ちょうどレミリア達にもフランの背中にある紋章について話しておかないといけないしこの機会に話しておいた方が後で何か言われる心配もなくなるしね
「まず、結論から言いますとフランちゃんの中にあった狂気は完全無くしました。その為もう気が狂うことはありません」
「無くなった?それはどういう意味かしら?」
「言葉通りフランちゃんの中に気を狂わせる狂気がなくなったということです。代わりに気を狂わせない狂気がフランちゃんの中に入っていますがね」
「狂子のことかしら?」
「あ、狂子ちゃんのことはもうご存知でしたか。なら話が早いです。狂気を持つ者はその狂気も体の一部になっていますのでその狂気が無くなってしまうと体に何らかの悪影響が起こってしまいます。ちょうど善性の狂気である狂子ちゃんがいてくれたおかげで悪性の狂気を取り除くことができました」
「そう後で狂子にお礼を言わなきゃならないわね」
簡単にフランの狂気を取り除き、代わりに狂子をフランの狂気の代わりに入れ込んだことを説明するとレミリアは納得したように相槌をうつ。
「フランが狂気に侵されることがなくなったのは分かったけどその悪性の狂気はどこへ行ったのかしら?」
「今は僕の中に封印してありますよ。そのことについて詳しくお話ししますね」
-------------------
「…成程、その紋章って封印で狂気を抑え込んでるって訳ね」
「はい、もしものことを考えて紋章の封印をフランちゃんの意思で少しだけ開けることができるようにしてありますが悪性の狂気には変わりありませんのであまり使用させるのは控えさせてください」
ワイン片手に煙草を燻らせ要点だけを話し最後にあまり使用させないようにと注意をしておく。使用できる狂気が少しだけと言っても心身共に蝕み侵していく悪性のものは使わないのに越したことはないからね。
「分かったわ注意しておくわね」
「お願いします。それでは僕はこの辺りでお暇させてもらいますね。伝えなければならないことは伝え終わりましたし少し酔いが回ってきてしまいましたので」
「そう、時間があれば紅魔館にフランの様子を見に来てあげて頂戴。フランの狂気が溢れ出したら私達ではどうにもできないしね」
ワイングラスを傾け残っているワインを一気に飲み干すと少しだけ口元をあげこちらを見やるレミリア。格好つけているようだが飲み干したワインが口元に垂れ逆に卑猥で誘惑しているように見えていることに気がついているのだろうか?多分…いや、絶対気づいてないな
「わかりました。時間ができたときは極力紅魔館の方にお邪魔させてもらいますね。…それではまた、ワインありがとうございました」
にっこりと笑顔でお礼をつげ、来た道を歩き出す。さて、次はだれと酒を飲もうかな
--------------------------
「あら、狂夜じゃない」
「ん?…幽々子さんじゃないですか」
またもブラブラと歩き回っていると桜の木が密集している一角から声が聞こえる。視界をそちらに向けるとニコニコと笑いながら手を振っている幽々子の姿が見えたのでそちらに向けて歩を進める。
「傷の方はもう大丈夫なんですか?」
「えぇ、治療してくれたおかげでもう痛みもなくなったわ。それにしても丁度良かったわ一緒に飲んでた紫もどこか行っちゃって寂しかったのよ。少しおしゃべりしながら付き合ってもらえるかしら?」
「僕でよければお付き合いしますよ。…それにしてもきついお酒飲んでますね」
未だニコニコと笑いながら差し出してきた冷酒を受け取り一口飲むと喉が焼けるように熱くなり一瞬くらりと視界が揺れた。ワインも飲んでることもあるが相当強い日本酒には違いないだろう
「ふふ、狂夜は若いからちょっときつく感じるみたいね。私にはこれくらいの刺激がないと飲んでるって気がしないのよ~」
「実年齢は分かりませんが僕から見たら二十代前半に見えますよ?」
「あら、嬉しいこと言ってくれるわね~でもそんな褒め方じゃ私は落ちないわよ?」
ふふっと笑う幽々子。別にお世辞や冗談で行ったわけじゃない。見た目は本当に二十代だが長く生きているためか大人の魅力というものも備わってこれぞ大人の女性と感じさせる。
「…ふぅ、なら本気で落としに行きましょうか?っと…幽々子さん少し顔が赤くなってますが大丈夫ですか?」
「えぇ、まだ少し顔が熱くなってきたくらいだから大丈夫よ」
「それならいいですがあまり飲みすぎないようにしてくださいね?」
また一口飲み煙草に火を着ける。幽々子がいつも以上にニコニコしているのは多少酒が回り始めているからだろう
「(酔っぱらいの相手はあまり好きじゃないが…仕方ないか)」
約束してしまったので今更はい、さよならという訳にもいかないので小さく息を吐き幽々子の話に耳を傾けた
長かった宴会もあと二話ほどで終わりますので何とかマンネリ化は防げる…と思いたいです。ちょっとネタバレしますと宴会終了からはフランちゃんの紋章についてのお話しと永夜抄の異変のお話しを書く予定です。長くなりそうなのでこの辺りで締めさせていただきます。
それでは次回もよろしくお願いします




