貴方の為に私は…
どうも皆様こんにちは夜桜デビルです。凄く久しぶりにここに戻ってきました。なぜ二ヶ月も遅れてしまったのかには理由がありまして、引越しの為の荷造りや入院などがあった為ですね。やはり徹夜のし過ぎは身体には辛い様で病院送りになりました笑 今はもう健康体なになりましたので引き続き頑張っていきたいと思います!
別サイト暁様に艦これ二次創作を投稿させていただいておりますのでお暇な方は夜桜デビルで検索お願いします!
50000pv10000ユニーク超えました!皆様本当にありがとうございます!
「わぁ!?うぅ…またダメだ…」
もう何回目の失敗だろうか…先程は痛みを感じたのに今度は何度狂夜の理性に触れようとしても弾き返されてしまう。もう手も電気が走ったようにビリビリと痙攣し感覚がなくなってきた。
「(何で触れないの…さっきは触れたのに)」
「ふふ、大分苦戦してるみたいだね」
「…貴方はさっきの声?」
「そうだよ。覚えてくれて嬉しいよフランドール」
「やっぱり。そうだ一つ聞きたいことがあったの」
「何で狂夜の理性に触れなくなったのかだよね?」
「うん。さっきはちゃんと触れたのに今は何でか触れないの」
「…そうだね〜一つ言えるとすれば君が狂夜の事をどう思っているかってことだね」
「私が狂夜をどう思っているか?」
うむむと考えるような声を出した後声は答えた。私が狂夜をどう思っているか?どういう意味だろう
「そう、どう思っているか。難しく考える必要は無いよ。ただどう思っているかを心に想いながら理性に触れてみなそうすればきっと触れるよ」
「…」
ゆっくりと目を閉じ少し考える。狂夜をどう思っているか…一言で言えば好き。だがこれがどういった好きなのか私自身わかっていない。確かに狂気から助けてくれてその狂気である狂子も助けてくれて感謝はしているがそういった好きではない気はする。どうすればいいんだろう…
「フランドール、さっきも言ったように難しく考える必要は無いよ。ただ単純に思っていることを想えばいい」
「…わかったやってみる!」
「うん、いい返事だね。それじゃあ頑張ってね」
それだけを言い残し声はまた消えた。…私が狂夜をどう思っているか…まだ少し分かっていないけど多分通じてくれる。
「……」
ゆっくりと手を伸ばし再度狂夜の理性に触れる。またあの激しい痛みが来ると思うと全身に力が入ってしまう。
「…あれ?痛くない」
理性に触れた。しかし先程の様な激しい痛みが来なく逆に優しく暖かい、不思議な気分だ。
「これなら一気に…うわぁ」
ぐっと力一杯奥へと押し込むと一気に腕まで沈み込み微かに指に何かが触れた。すると突然目の前が光に包まれた。
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「うぅ…ここは…」
「ちゃんと来られたみたいだねフランちゃん」
「狂夜?」
光が収まり目を開けると先程とは真逆の真っ黒な空間に立っていた。ここはどこだろうと考えていると後ろから声が聞こえる。振り向くと白い人のシルエットが立っていた。見た目は狂夜のように見えるが何か違和感を感じる。
「半分正解かな?ここで全部話してもいいけど折角ここまで来てくれたんだ…僕の全てを見せてあげるね」
「ん?…ぁ…」
シルエットが私の額に触れる。ヒンヤリとした感触を感じたと思った瞬間目の前がユラユラと揺れ初め視界が暗くなり始めた。ダメ…意識が遠く…
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「…なにこれ」
視界も聴覚も働いてない筈の暗闇の中に数え切れ無い程の映像が暗闇の中を縦横無尽に駆け巡り始めた。しかも目で追いつけていない筈なのにその映像全てが見えているのだ
「こんなのこんなの無いよ…やめて!」
静止の声も虚しく映像はどんどんと頭の中に流れ込んでくる。しかも流れ込んでくる映像がとにかく心を抉ってくる。もう止めて…狂夜…助けて…
「(フランちゃん、これは君が望んだことなんだよ?僕の全てを見たいと言った君の望み。確認はされた筈だよ?痛みに耐えゆる覚悟はあるかってね)」
「う…うぐぅ…頭が」
耳の近くで狂夜の声が響く。確かに不思議な声に痛みに耐えゆる覚悟はあるかと問われ、耐えられると答えたがこんな抉られる様な痛みとは聞いてない。今も頭を握り潰されるような痛みが続いている。
「僕が生きてきた千五百年間全ての記憶を無理矢理流し込んでるから痛みは凄いよ。それに時間も五時間強位かかる筈、これも説明されたよね?」
確かに説明された。しかしそれは狂夜の理性に触れていなければいけない時間だと…いや、違う確か痛みに耐えなければならないと言っていた。じゃあ私の勘違い?
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「…あがぁ!!」
「まだ根を上げるのは早いよフランちゃん。まだ二時間を少し過ぎたところだよ」
痛みに耐えること数時間、次第に痛みがまして来た…我慢できていた声も激しい痛みに耐える為に大きくなって来てきた。痛みはもう既に大きな岩で頭を殴り付けられているような痛みが脳に直接響いてきている。あと三時間…
「(耐えられる…かな?…ううん、耐えれる、耐えてみせる)」
「(ふふ、いい目付きになったね)」
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「五時間五十分…そろそろ終わるかな?」
「あああぁぁ!!……」
狂夜の声と共に頭の痛みが消える。やっと終わった…気を抜いた為か意識が遠くなり始め床に膝をついてしまう
「よく頑張ったねフランちゃん…ゴメンね無理させちゃって」
「だ、大丈夫、だよ…狂夜…」
「ありがとう…」
「狂夜…何だか凄く眠くなってきた…」
「寝ても大丈夫だよ。もう少しで戻るからね」
「うん…おやすみ狂夜」
「おやすみフランドール」
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side change-狂夜
「…戻ったみたいだね…」
「…」
何度か瞬きをしてボヤけた視界を鮮明にする。場所は変わらず白玉楼の屋根の上、胸の中にはフランが緩やかな呼吸で眠っている。あの痛みに耐え続けたのだ身体が悲鳴を上げ、眠くなるのは仕方ないのことだろう。
『狂夜…っと違うな優夜久しぶりだな』
「(久しぶり狂助。何年ぶりかな?)」
『そだなぁ〜八百年位じゃねぇか?んな事よりよく出てこれたな』
「(フランドールが頑張ってくれたからね。それより狂助も戻ったでしょ?絢介にさ)」
『あぁ、多分戻ったな。完全に狂気が戻ったのは久しぶりだ』
「(あ〜成程絢介の方に狂気が全部行っちゃったのか。通りで狂気を感じない筈だよ)」
『もともとはお前のじゃないからな。っても霊力はそのままなんだろ?』
「(うん、ちゃんと残ってるみたい。…それより狂助は今どこに居るの?)」
『白玉楼はずれの桜の木の上だ。博麗と飲んでたんだが案の定潰れて今はぐっすり寝ちまった。しかも俺の膝の上で寝やがって動けねぇ』
「(霊夢さんは酒癖が良くないみたいだね。僕も今フランドールといるんだけど…抱き着かれちゃってて身動きが取れないんだよね)」
簡単に自分たちの現状報告をする。どうやら動けないのは僕だけではなく狂助も動けないようだ。
『フランドールで思い出したがあの※紋章※が浮き出てるか確認したか?』
「(ん?あ~すっかり忘れてた。ちょっと確認してみるね)」
「ちょっとゴメンねフランちゃん」
「ん…狂…夜?」
「(しまった…起こしちゃった…)」
狂助との連絡を切り、眠るフランを離そうとしたのだがどうやらな無理が浅かったようで起きてしまった。できれば寝ていてくれたほうが僕的にはやり易かったのだが仕方ない
「おはようフランちゃん。体の方は大丈夫?」
「うん…大丈夫」
「(大丈夫そうには見えないんだけどね…)」
僕の胸に埋めていた顔を上げにっこりと笑うフランだが、顔色も悪く、声音も生気が感じられない。無理し過ぎたみたいだね…
「そっか…それで起きたばかりで悪いんだけど少し背中を見せてほしんだけどいいかな?」
「背中?い、いいよ」
「ありがとうフランちゃん」
「……こ、これでいい?」
僕に背を向けスルスルと上着を脱ぎ始め、ちょうど腰辺りで服が止まる。未だ明るく輝く月に照らされるフランの肌が色艶やかに照らし出される
「うん。ちょっとゴメンね」
「っんぅ…(冷たい)」
「あ、手冷たかった?もうちょっとだから我慢してね(狂助)」
『お、確認できたか?』
「(うん。確認はできたんだけど少し形状が歪なんだよ)」
『歪ね…まぁそうなるんじゃないかとは予測してたが本当になるとはな』
見とれてばかりでは意味がないのですぐ確認に移る。紋章はすぐ見つかったが形が歪なのに気が付きすぐさま狂助に連絡を入れる。可能性はなかったわけではない。現に同じく紋章の入っている僕と狂助、静夜のも歪な形をしている。だが、紋章が歪な形になる可能性は極めて低く大抵の場合何かしらの力の影響を受けたもしくはそういった術に耐性をもっている場合がある。まぁこれと言って影響がないからいんだけどね
『まぁ確認できたのならいい。それよりもフランに説明だけでもしといてやれ気が付いた時に下手に広められたら面倒だからな』
「(そうだね。それじゃまた連絡するよ)もういいよフランちゃん。今度は僕が脱ぐから少し見てほしんだけどいいかな」
「怪我したの?」
「まぁ、そんな感じ。それじゃ脱ぐから見ててね」
今度は僕がフランに背を向けワイシャツ?のボタンを一つずつ外していき袖口から腕を抜く。あまり他人には見せたくないんだけど今回は仕方ないね
「どう?ちゃんと見える?」
「うん。見えてるけど…これって」
「やっぱり驚くよね。これはある術式で僕は紋章って呼んでる。狂助と静夜にもあるんだよ」
「狂助と静夜にも?」
「うん。大きさはもっと小さいんだけど僕のは狂助達と違って特別なものなんだよ。…背中の左側にある紋章を見てごらん」
「…この鎖みたいな形のやつ?」
「そうその紋章。その紋章はフランちゃんの背中にある紋章と全く同じものなんだよ」
「私の背中にもこの紋章があるの?それじゃあさっき背中を見たのは」
「そう紋章がしっかり入っているかの確認だよ。心配しなくてもフランちゃんの背中にあるのはもっと小さいものだから安心していいよ」
「私の体にもこれと同じのが…狂夜はいつ私の体に紋章を刻んだの?それと刻んだ理由を教えてほしいな」
「うん今から説明するよ。刻んだのは狂子ちゃんと戦う前かな?理由は狂気を抑え込むのが一つの理由かな?もう一つ理由はあるんだけどこれはまだ秘密」
「ぶぅ~秘密はずるい。それじゃ最後に教えて?…あなたは…誰?」
「ふふ、バレちゃったか」
後ろを振り向くと片手にレーヴァテインを振り上げているフランが映る。振り上げているレーヴァテインも気になるのだがフランが服を脱いだままの下着姿と言うことも気になる。ここはそこをついて誤魔化してみようか
「フランちゃん服着忘れてるけどいいの下着が丸見えだよ?」
「いいよもう一回見られちゃってるから。それより貴方は誰なの?」
「あはは、意外だねフランちゃん。そうだね…簡単に言っちゃえば本当の狂夜って言えばわかるかな?」
「本当の狂夜?どういうこと?じゃああの狂夜は偽物ってこと?」
「う~ん偽物ってわけじゃないけど名前も違うから本物でもないよ。要は二重人格、フランちゃんに例えると通常のフランちゃんと狂気に吞まれたフランちゃんみたいな感じで見た目は同じでも中身が違うってことだよ」
「…じゃあ貴方の本当の名前は何?」
「あんまりこの名前は好きじゃないけど特別に教えてあげる。僕の本当の名前は小路 優夜だよ。よろしくねフランドール」
「そ、その声ってまさかあの時の声!?」
「大正解。もうバレちゃったから声音も口調も戻そうと思ってね。でもまだ皆には内緒面倒事は避けたいからね?約束してくれる?フランドール」
「う、うんいいけど…なんだか不思議な気分」
「見た目は同じなのに声も口調も違うからだね。大丈夫だよ君と二人の時にしかこんな風にしか話さないから。あんまりこの口調でいると疑われちゃうから…特に幻想郷の賢者さんとかにね」
にっこりとフランに笑みを返す。ん?もう作り笑いじゃないよ?あれは狂夜の癖だっただけだからね。それよりも八雲 紫に僕が元に戻ったことがバレるのはできれば避けたい。もちろん面倒くさいからだ。
「あ、そうだそうだフランドール君に伝えることがもう一つあったんだ」
「ん?なあに?」
「さっきその紋章が狂気を抑えてるのは話したよね?」
「うん聞いたよ」
「その狂気使ってみたいと思わない?自分の意思で」
「狂気を自分の意思で使う?そんなこと出来るの?」
「出来るよ。もちろんそのまま狂気を使えばまた暴走しちゃうから少しだけだけどね。ちょっとそのままでいてね」
フランを静止させ丁度鎖骨の辺りを両手の人差し指で触れて霊力を流し込む。
「…どう?力が湧き上がってくるでしょ?」
「うん…でも、何かに引っ張られてるような気がする」
「それは君の意識が狂気に引っ張られてるんだよ。肩の辺りを見てみなよ」
「何、これって鎖の刺青?」
「君の背中にある紋章だよ。今の君だとここまでが意識を維持していられる限界点。この鎖の紋章が丁度手首の辺りまで来たら君は狂気に取り込まれて永遠に暴走して生きていくことになる。でも逆に考えれば手首まで来なければ君は暴走しないことになる。でも」
「でも?」
「今の君は僕が掛けた封印を十分の一位開けた状態なんだけど狂気とは恐ろしいものでね徐々にその開けた場所を広げようとしてくるんだ。腕を見て見なよもう肘まで来てる」
「本当だ。さっきまで肩位だったのに…」
封印を開けてまだものの一二分程。フランの周りには目視出来る程まで狂気が溢れ出しているが狂気の進行は早く既に肘にまで刺青を伸ばしている。ここから推測すれば…
「君がこの状態でいられるのは長くて五分。霊力で押さえ込むにしても十分は超えない。まぁ、体が慣れていけば少しずつ時間は伸びると思うけど過信と慢心はしちゃいけないよ?君が死ぬだけでなく多くの人までも犠牲になってしまうから…わかったかい?フランドール」
「う、うんわかった」
「…」
「あ、やっぱり気づいちゃうよね。大丈夫だよ静夜」
「…脅かすな…心臓に悪い」
「ごめんね。丁度確認出来そうだったからさ。それよりもどう?フランドールの狂気の強さ中々じゃない?」
「…お前の狂気と似ているがまだ脅威とは言えない。それよりも、戻ったなら伝えろ…優夜」
「フランドールに説明してた途中だったから…今回だけ勘弁して。ね?」
「…まぁ、いい。俺はもう戻る…しっかり見ておけよ」
「言われなくてもそのつもりだよ」
漏れだした狂気を察知したのだろう音もなく静夜が姿を現す。狂助が来ないのは紋章の封印を緩めるのをわかっていたからだね。
「さて、もう腕の半分位まで来てるし封印を閉めようか」
「私閉め方なんて知らないよ?」
「あ、そう言えば開けたのは今日が初めてだったね。じゃあ閉め方を教えてあげる」
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「って感じなんだけど出来そう?無理そうなら僕が閉めるけど」
「ううん、やってみる…」
簡単に閉め方を教えるとフランは静かに目を閉じ呼吸を止める。閉め方は簡単で紋章に霊力を流し込めばいいだけ…なのだがここで二つ程注意が必要になる。まず、呼吸を多少乱すこと。心臓の動きが荒れる程狂気の波長は乱れるがそこが狙い。波長が乱れると狂気の力は少し弱まる為その隙に霊力で紋章に引っ張り込むのだ。次に引っ張り込んだあとに霊力で紋章に蓋をすること。先程は封印を緩めたと言ったが実際は紋章を構成している僕の霊力の一部を取り除いただけ、要は一部破壊したということだ。その為その破壊した部分を修復しなければいくら狂気を引っ張り込もうと無意味という訳だ。
「…ふぅ…(なんだか凄く幻想的だね)」
「……」
指を組み祈るようなフランの姿は月明かりに照らされまるで女神が祈りを捧げている様でとても神々しく美しく見える。紋章も輝いていい仕事してるよ全く
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「…どう優夜?ちゃんと出来てる?」
「まだ少し隙間があるけど初めてにしては上出来だよ。っとはい、もう動いていいよ」
「ありがとう優夜」
フランが紋章の封印を閉め終わったので確認してみる。所々線が掠れているが紋章を初めて閉めたのを考えれば上出来だ。しかし、このままでは狂気が漏れ出す可能性があるので僕がしっかりと閉めておいた。
「どういたしまして。それじゃあ僕は宴会に参加してくるよ。またねフランドール」
「うん、またね優夜」
紋章がしっかりと閉まったのを確認し喧騒の聞こえる場所へと飛んだ
未だ終わらない宴会ですがそろそろ本気でマンネリになりかけてます(´・∀・`) ですがまだ終わりません!いや、あと少しで終わります!まだ続くのかよと思われると思いますがもう少しお付き合いお願いします!
それでは次回もよろしくおねがいします!




