プロローグ 1: クロエ・アンダーソンの処刑。
「やれやれ!……」
「こんな淫らな女は処刑されて当然だ!!」
男女の大勢の群衆の声が、とある処刑台に向かって叫びつけていた……
「ん?……」
金髪碧眼の可愛らしい少女が目を開けた……そして目の前の光景を目にした……
「………………なんで私に向かって怒鳴ってるの?」
目を覚ました彼女は、極度に混乱していた……なぜなら、彼女が最後に覚えているのは、地下鉄の車内で眠っていたことだったから……
「漫画の読みすぎかな……もう少し寝よう……」
彼女はそれらの罵声を無視しながら目を閉じようとした……しかし、あることが気になった……
「あれ……ちょっと待って……なんか喉が変に痛い……」
もう一度周りを見渡した……それでもやはり、これは夢に過ぎないと感じていた……だが……
「きゃあああ!!……なんで私、いつの間にかギロチンに固定されてるの!!!」
「おい!……何をぼけっとしてる!……さっさと首を切り落とせ!」
一人の男が声高に宣言した……それと同時に、白装束の処刑人が二人、斧を振り上げた……
「きゃあああ!……」
少女はきつく目を閉じた……家にいる父と母の顔を思い浮かべながら……
そして考えた……自分はいったいどんな夢を見ているのだろう、と……
「ふざけんな……(Fuck off……)」
自分が不運に見舞われたとき、いつも口をついて出る言葉だった……




