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ぼっちで最強な俺はハーレムをつくろうと決意したが…。  作者: 柴燈烈夏
ぼっちですが何か?
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3話:これが世界最強10人組のNo.6の力だ!

「へぇ、俺のこと知ってんだ。」


「知らない人は、まあ…いないと思いますけどね。」


「…で、あんたは誰?」


そんな俺の問いを無視して、男は自分の世界に入る。


「強い人と戦いたいというのは、強者の特権だと思いませんか?」


俺の目の前に現れた男は、スラリとしているが、結構筋肉のついているすまし顔をしているなんともいらつく野郎だった。


「言ってる意味が分かんねー。ってか、名乗れよお前。お前だけ俺のこと知ってるなんて不平等さを感じるからな。」


男は、にやける。


大きく右手を挙げ、その手を左胸に当てながら、男は言った。


「私は、貴方にNo.7の席を取られたものです。」


「…で?」


「へ?」


俺は、はあ…と大きく相手に聞こえるようにため息をつく。


「はあ…。俺は、お前に名前聞いてんの。元第7席とかはっきり言ってどうでもいいし、取られたのってお前が俺より弱かったからだろ。」


「…ハハッ、生意気な餓鬼ですねぇー。」


「ってか、もうお前名乗んなくていいよ。お前を殺せって命令だし、それに俺、自分より弱いやつに興味無いし…。」


そう言って、俺は何も無い空間から1本の剣を出現させる。


細長く、刃の長さは1m15cm位の剣だ。


そして、俺は男に攻撃を仕掛ける。


しかし、さっきの虫型を倒した時についた謎の液体がベタベタしていて、思ったように動けずいつもの二分の一以下のスピードしか出せない。俺は、冷や汗をかく。


(くっそ!こんな戦い、初めてだよ!ひーっ、動きにくいっ!)


「ハハッ、どうしたんですか?動きが遅いですよ、まるで亀のようだぁっ!」


男の攻撃は、いつもの俺なら遅すぎてかわせるのだが、液体のせいで、反応が鈍く男の攻撃を全部受ける。


「…。」


俺は、男の皮肉さたっぷりの笑みを睨みつける。


俺は、だんだんイライラしてきて────


「ハハッ、ノロマー。」


男の攻撃は、止まない。


俺の身体に次から次へとヒットしていく。


「…。」


「これが、現十傑No.6の力ですか?弱いですね。」


身体中が痛く、更に男の言葉によって俺のイライラが頂点に達してしまった────


つまり、俺は切れたのだ。


ブチッ


「てめぇー、さっきからウゼェんだよ!」


「何ですか?殴られすぎて、冷静さを失いましたかっ?!」


男がそう言った瞬間、男の右手が空中を飛ぶ。


「ぎゃああああああああああああああああああああああああああああっ?!?!?!?!」


男は、目に涙を浮かべ情けない声で叫ぶ。


だが、さすがは元第7席と言うべきだろうか、男はすぐさま通常に戻り、何やら呪文を唱える。


唱え終わった後、男の右手が元に戻っている。


そして、男も何も無い空間から1本の槍を出現させた。


「クッ、油断していましたねぇ。だが、私はもう2度と油断などしませんよ!」


「…お前が、油断してもしなくても、もう俺に傷一つつけることは出来ない。」


俺は、自分の脚力だけで空へ飛び、懇親の力を込めて男の真上から剣と一緒に落下。


「おいっ、これが世界最強10人組のNo.6の力────つまり、俺の力だ!くらいやがれっ!」


俺の剣は、男の身体を切り裂いた。


「ぎぃゃああああああああっ。」


男の声が、虚しく辺りに響く。


俺は、男を倒した後直ぐに先生と生徒がどうなったか、気になり見に行った。


「…さて、と。どうなってんのかねぇー、大見得はっといて全滅してたら洒落に何ねーぞ、分かってんのかねぇ。全部俺の責任になったりしちゃうんだけど…。」


そうブツブツつぶやきながら、俺は先生や生徒達と分かれたところに足早に駆けて行く。


すると、生徒や先生たちの声が聞こえる。


戦っている声だ。


俺は、まだ生き残りがいると思い、安心する。


そして、どれくらい生き残ったのか見てみると、誰ひとりとして死人はいない。


怪我人も少なく、大怪我をしている人なんて見当たらない。


近くにいた生徒に尋ねる。


「おいっ、お前!」


「はっはひぃっ!」


「今まで何があったのか、説明しろっ!」


「へっ?」


「これは、十傑第6席の一宮元春としての命令だ。お前に拒否権は、無い。」


「…はい。えっと、我々は先生の指示通り敵と戦っていたのですが、敵の数が思ったより多くて、苦戦を強いられ怪我人まで出てきました。そしたら、佐倉花菜さんが応援に来てくれて…。」


「…で、今の状況なんだな。」


「はいっ。」


「分かった。ありがとな。」


そう俺が、説明してくれた男子生徒にお礼を言った後すぐ────


ドオオンッ


何かが空から降ってきた。今まで戦ってきた虫型とは明らかに違う。


大きさも、


形も、


気配も────。


俺の頬を冷や汗が伝う。


「おいおい、冗談じゃねーぞ。」


(ハハッ、おもしれぇ。)


言ったことと思ったことの矛盾、


言葉は恐れていても、


心は戦いたいと思ってしまう。


身体のそこから沸き立つ殺気を堪えるのに必死だった。


そして、俺は殺気を堪えた後すぐ駆け出した。


「狙うのは、あいつの首のみ!」


そう言って、俺は空から降ってきた虫型の敵を睨みつける。


「ぐるるるるっ。」


急にうめき声をあげる虫型の敵────


瞬間、俺は後方に飛ばされ、壁に身体を叩きつけた。


「かっは!?」


何が起きたのか、俺は理解出来ずにいた。


壁に叩きつけられたのは、痛かったがこれ以上に痛い思いを今までしてきたから大丈夫だったのだが、敵が自分に何をしたのかが分からないことの方が俺には堪えた。


「────チッ、思ったより速いな。クッ、カハッ…ウッ、アッ────ってぇ!!」


次から次に俺は、敵の攻撃を受ける。


剣を振っても、敵にかすりもしない。俺は、どんどん体力を消耗していく。


「ウッ、クッ、カハッ…。ハア、ハア…。」


そして、俺の体力は尽きてしまう。


身体は、力を失い、立っていられなくなり倒れる。


目を開ける事だけで俺は、いっぱいいっぱいだった。


そんな俺の前に2人の影が見える。


「ご主人、もう寝る時間ですか?相変わらず、寝る時間は早いんですね。」


声の正体は────


「佐倉花菜…。」


「────ったく、貴方私たちのこと使えない奴らみたいに扱っておいて自分が、使えない奴じゃないですか…。」


「────えっと、…ごめん。名前、分かんねーや。」


「えええ?!────あっ、そういえば名乗ってなかったかも…。私の名前は、伏本凛(ふしもとりん)宜しくお願いします、一宮元春君。」


「ハハッ、宜しく…。────っ!」


「あっ、大丈夫ですか?怪我人は、大人しく────」


「おいっ、俺と話す時、敬語はやめてくれ。」


「…はあ。分かった。」


「ありがとう。じゃあ、俺は体力回復のために10分寝る。それまで頑張ってくれ!」


2人は、余裕そうな顔でふっと笑った。


「ご主人が寝てる間に、もう戦い終わってるかもですよ?」


「…そーだよ。」


「ハッ、馬鹿言え。この俺がこんなに手をやいているのに、お前らが10分で倒せるわけないだろ?…でも、まあ、倒してくれた時は倒してくれたでいいんだけど…な…。」


そういった後、俺の意識は闇に落ちた。


❁❁❁❁❁❁❁❁❁❁❁❁❁❁❁❁❁


私の今の仕事は、ボディーガードである。


雇い主…


つまり主人は、私と同い年だと知った時、どこの愛されお坊ちゃまだよと思ったのだが、彼は違った。


彼は8歳というまだまだ子供という時に世界最強10人組の一人になったのだ。


彼は、周りから勝手に自分たちとは違う存在として扱われていた。


彼は、1人だった。


私は、そんな彼に勝手に同情する。


しかし、それは間違いだと気付く。


彼への同情は、無用だった。


彼は、1人でも楽しそうに笑っていたし、目付きが悪くなければたくさん友達が出来ると確信できるくらいおもしろい人だ。


そんな彼は、私にとって秘かに尊敬している人となった。


当然そんなこと当の本人に言えるはずがない。


そして、今日────


私…


私たちは、彼に初めて頼りにされているかもしれないのだ。


嬉しすぎて、私は飛び跳ねそうでテンションも可笑しくなりそうだったのだが、そこは必死に抑える。


「凛、いけそー?」


「もうとっくに、準備満タンだっての。」


「あっそぉー?」


「そういう花菜は?」


「私もとっくに出来てるわ。あっ、足引っ張らないでね?」


「なっ?!入試の成績1点しか変わらなかったくせに、生意気よ!」


「1点しかって言ってる時点であなた終わってるわよ?」


「────っ!うるっさい!」


凛が叫んだ瞬間、敵からの攻撃が2人に飛んでくる。


それは、無数の針のようなもので触れたら死んでしまうと本能に感じさせるものであった。


2人は、反射的に避ける。


「「────っ!」」


針が地面につき刺さった瞬間、地面が溶けだす。


「あっ、危なっ?!」


「命拾いしました。」


「やばい、10分も持つ気がしない。」


「でも、やらなきゃですよっ!」


そう言って、凛が走り出す。敵の懐に潜り込み剣で敵を切り裂く。


しかし、すぐに敵の身体が再生していく。


そして、敵は、凛に毒針を打ち込んだ。


凛の身体は、ぐったりしてその場に倒れ込む。


敵が凛を食べようとしたが、私は凛を敵から引き離し逃げ、敵と距離を置く。


悔しそうに、忌々しそうに敵がうめき声をあげる。


「ぐるるるるっ。」


「はあはあ。マジで勝てる気しないし、10分も持たないかも。」


「ううっ。はあはあ、…っ!ううっ、あっ。」


ぴくぴくと凛の身体が震え出す。


(このままじゃ、10分経たずに凛が死んでしまうっ!早く、早くどうにかしなきゃ!…でも。)


(ん?待ってよ。何で敵は、ご主人の時と私たちと戦う時の戦い方が違うの?私たちじゃ楽しめないと思ったから?)


(いや、違う。何か、この理由に打開策を見つけるヒントがあるはずなのにっ!)


「あっ、…。」


私は、敵のスピードが落ちてきていることに気づいた。


(そーいえば、ご主人と戦っている時のスピードよりも、凛と戦った時のスピードの方が遅かった気がする。でないと、ご主人が捕らえられなかったスピードを凛が簡単に捕えられるはずがない。)


(確かに、凛もそれなりに早いが、世界最強10人組の一人のスピードには到底かなわない。敵のあの厄介な再生能力、もしかしたら限界があるはず!)


「その限界に敵が到達すれば私たちの勝ちだ!早く倒さないと、凛が死ぬっ!」


私は、焦っていた。


だから、失敗した。



一宮元春が寝てから7分38秒…


私は、敵の毒にやられ、意識が途絶えた。

予定よりも、早く更新してしまいました。これからもよろしくおねがいします。3話は、これで終わりですが、もしかしたら2話の時のように訂正が入ったりするかもしれないです。

4話の更新予定日は、一月二十六日のつもりです。また、早くなってしまっていたらすみません。

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