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第二十四話
……短いような長いような時を経て私の意識は覚醒した。
ここは……病院のベッド?
服も病人の服みたいだ。
私は身体を起こす。
……右手が軽い。
恐る恐る右手を上げる。
「ぁっ……」
そこには何も無かった。
左手はちゃんと付いていた。
「ふぅ……良かった」
良くはないが良かった。
……矛盾した。
「片手が無いんじゃ役に立たないから……退役かぁ……短かったなぁ私の軍人ライフ」
一人そう呟いた。
「あ、起きたんですね」
いつの間にか横にエリが居た。
「うん……ただもう……狙撃手としてはやっていけないかな、これじゃあ」
「……もし、もしまだ狙撃手としてやっていける方法があるならあなたは続けたいですか?」
あぁ、そんな方法があるなら私は……
「続けたい」




