表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
20/26

第十九話

20ミリ弾が彼女の右手に命中。


彼女が手に握っていた小刀ごと右手を吹き飛ばす。


……えげつない傷。 大した火力だこと。


「ふーん……新しい武器ですか。 それで? 私を殺せるとでも?」


この銃と切り札なら……私の命を預けられる。


「えぇ……神の力は確かに凄いけど……科学の力を舐めないことね。神官さん」


私はボルトを引く。


煙を吐きながら巨大な薬莢が排出される。


「……神を侮辱するか」


見た目に見合わない怖い殺気だこと。


その左手の拳銃と殺気さえ無ければ可愛らしさ少女なのに……


彼女との距離は50m。


残りの弾数は2と予備の切り札が1。


まだ右手が完全に回復していないのを見るに20ミリ弾は足止めにはかなり有効と見える。


彼女が突撃してくる。


今回は短刀では無く飛び道具であるハンドガンなので注意が必要だ。


彼女の足を狙って発砲。


狙いは外れて、胴体に当たる。


彼女の腹に大きな風穴が開き、大量の血が流れ、供物の一部が出てくる。


それでも彼女は突撃を続ける。


残り距離10m。


何故か今まで使っていなかったハンドガンを彼女が2、3発発砲する。


全て外れたが1発だけ頬をかする。


……かすっただけの割には痛い。何か特殊な効果でもあったのだろうか。


最後の1発を彼女の右足を正確に狙う。


偏差は2回の発砲で大体分かった。


トリガーを引く。


弾丸が着弾するまでの1秒に満たない時間が長く感じる。


彼女の足が宙を舞い、彼女の突撃もそこで止まる。


彼女は片足を失ってバランスを崩し、地面に伏せる。


私との距離約5m。


彼女がもう少し早くハンドガンを撃っていたら私は死んでいたかもしれない。


私は彼女に近づく。


「……どうせ私を殺せませんよ。 捕らえたって情報は吐きませんよ」


そう、法国の兵士は決して口を割らない。


だからこそ法国の兵士は即射殺され、捕虜として扱われることはない。


「……それはどうかな」


私は彼女に切り札を見せる。


「それは……まさか神殺しの!」


私は特殊弾を装填し、神に祈るように両手を合わせて目を瞑っている彼女の頭に銃口を突きつける。


「さようなら。 向こうで神に会えると良いわね」


そして出来れば……私が向こうに逝った時にあなたを含めた全法国の民に謝らせて欲しい。


私の力不足で……あなた方を見殺しにしてごめんなさい。


私はトリガーに指をかける。


そして今にもトリガーを引こうとしたその時、彼女が消えた。


「えっ……」


……ふと後ろを振り向くと彼女を抱き抱えた高身長の神父の格好をした男が立っていた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ