第十八話
にしてもアイツ、確か帝国の兵器を開発してる会社に就職したって言っていたような……
戦争中の国からどうやってこのライフルを共和国軍に届けたんだか……
そう思いながら私はガンケースを開ける。
中にはとてつもなく大きな黒色のライフルとこれまた大きな銃弾が4発入っていた。
スモークが晴れてきた。
急がないと。
私はライフルを取り出した……流石大口径重いわね。
このライフルはボルトアクションでマガジンは内蔵してあるらしい。
私はボルトを引き弾を装填していく。
装弾数は3発か……予備弾薬は1発だけ。
これで勝てるのかな。
うん? 予備の弾を見るとその弾だけ先端が黒く塗りつぶされてる。
そして付箋も付いてる……ええっと
「法国の不死の奇跡を無効化する弾。共和国の最後の奇跡である神殺しの槍の穂先を一部溶かして弾頭にしたもの」
……要するに私の考えた最強の対法国用の兵器ってところかしら。
なんでこんなものが付いてるんだか……
これは切り札としてマガジンポーチに入れておこう。
私はこのライフルを構え、彼女が現れると思われる方向に銃口に向ける。
彼女が現れた。
さぁ、反撃の時間だ。
トリガーを引くと先ほどまで使っていた共和国製のライフルとは比べ物にならないほど大きな発砲音が戦場に鳴り響いた。