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レモン愛歌



カフェラテの

味するみたいな空の下

駅から歩くわ あなたの部屋へ


お日様の

残り香 胸に吸い込んで

本屋で立ち寄るウキウキたそがれ


サラダと言う

言葉にレタスのシャキシャキを

想像しちまうあたしの冬空


深い闇

昔はそんなものにさえ

怯えて狂った、今は、……まぁねぇ


ため息も

桃色になるきみの部屋

あたしはこたつで眠っていいかな?


からむ目が

幸せを呼ぶ懐かしい

あの日 心はずくずく濡れてた


長靴を

いつからあたしは履いてない?

黄色い傘もち 笑っていた頃


公園を

通って帰ろうと言ったのは

近道するため 《だけ》って嘘でしょ マジ?


美女と野獣

あたしの運命は ねぇ!

あなたに惚れるって決まってるんだぜ?


マカロンで

積み木のように遊んでいる

きれいなレモンがあたしのダイヤさ


そのレモンを

抱きしめたいって? だめでしょう

あたしは体も心も汚い












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