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じんせいって(自由律俳句、なのか?)
月光の視線があたたかい春もある
波音の途切れない命を夜に聴く
ダブルクロスはアイツのために
花畑のなかにオレを刺すものがいる
背負ったリュックが軽い
日傘さすのが恥ずかしい田舎
朝から晩まで酔っていた波の音
国道のとなりに住むバイクが走る
イノシシの貯金箱に睨まれる
部屋のなかも薄曇りの朝
マスクのなかで泣く
目だけは笑ってしまう
いつまでも生きていくのかひとり
はやく投了したい夕間暮れ
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これだけ書いても、200文字に満たない。
ので、あと一句。
これで終わりだと手放しで笑える朝ひかる