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その夜の猫


牙もなく

爪も切りただ鳴くだけの

三流詩人(自称)です。



こんな夜

語ってしまう物語、

猫の目をした彼女との夜



猫をみた

人みな眠る深夜2時

自販機横でうずくまる影



深夜バスの

ヘッドライトに照らされた

たぶん孤独な黒い猫の目



黒猫の

世界をまっすぐみつめてる

ダイヤモンドの勁い目ヂカラ



カワイイと

いわれる猫もいるけれど

その気高さは美しいかな



啼いていた。

怖いくらいの奴だった。

荒ぶる野性が声に出ていた。



のそのそと

わざとゆっくり歩いてる

尖った口で笑ったみたいな



しりぞかない、

夜、街中に轟き渡れ

世界に反抗したい意思力



ねっとりと、

まとわりつくよう耳奥を

侵し尽くしてしまう啼き声



今夜なら

あなたの虜になるかもね

けものの色香であたしを酔わせて



そして今

気高いけものに心を奪われ

どうにでもなれ、という話






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