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万華鏡が、砕け散っても



まっくらな

無臭のまなこに火がともり

京の都に棄てる片恋


起き出すと

地の街あかりと天の星

君とシャワーと鏡とパジャマと



橋の上

届かない未来の水平線

眺めましろな手を伸ばしてみる


 

その一夜

怒っているような言い方で

あなたに好きと告白されたい


 

ぽつねんと

ゆくあてもなく白昼の

鴨のほとりに孤影を落とす



恋人と

呼べるほどには近くない

手もつなげないまま幾とせ過ぎたか



そのまぶた

寝ているすきにキスをして

窓に映った自分と目が合う

 


思慕という

せつなさをまだ胸にもち

ほおに冷たい、夜、別れのキス


ひとひらの

雪が静かにふる夜は

なぜか天使に逢える気がする


阪急の

時計の下で待ち合わせ

天使の翼を広げていた君

   


恋を知り

ひとりがさみしくなったとき

孤独の意味がわかるのです


捨てないで

恋する苦しみ我慢する

万華鏡が、砕け散っても



 


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