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晩秋に鳴る鐘


ガキのころ

転んで泣いてる子を助け

たおれはどこへ行ったか


赤レンガ

あかずの門の洋館の

庭に植えてた花の赤さよ


野生という

牙をじぶんに向け剥いて

救いのない目で鏡を見ていた



窓をあけ

空気を入れ替え深呼吸

これでだいたいクールになれる


ぬくもりに

キスした夜のくらやみの

なかのベッドのほおのぬくもり


うつわさえ

定まってない水のよう

じゆうきままに、拡散するだけ



フランスの

文字も文化もつゆ知らず

それでもパリへは行きたい情景


ジャンヌという

天使が人の真似したら

焼き殺されたというフランスに



座り込む

終わりのない夜、酔いに負け

電信柱にすがる晩秋



秋空の

下をトンボが飛んでいる

インスタ映えもしない細さで



更けてゆく

夜は過去から未来まで

かわいた欲もかくしてくれるわ






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