312/501
『叫び』(あの蛇のように)
これ、蛇詩集でも取り上げた短歌調の詩です。
蛇だけど、短歌でもあるので、こっちにも、入れさせて下さい。
お願いします。
でわ。
その蛇が私の孤独にそっと触れ、驚いた目でやさしく見上げた
今もなお、身捨つるほどの祖国はあるか、すました蛇の心が聴きたい
すすき野を遠くの月を眺めつつ蛇といっしょに水無し川へと
蛇のよう孤独を誇るわけではなくって誇れる自分であるため足掻くわ
蛇じゃダメ、君の心の声を聞きおもわず棒立ち、嫌うな私を。
その蛇が、そのジレンマにさいなまれ声にならないムンクを『叫』んだ
抱きしめてくれていたのにあの頃は波もて遊ぶ海蛇だったな
これほどの孤独がこの身を襲うなら、脱皮をするわ、もういいですから………
お読みくださり、誠に有難うございます。
またお会いできる日を楽しみにしています。
でわ。




