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前略、お星さま
星もない
夜は寂しい色をして
ねぇ、眠れないねとすり寄って来る
雨がやむ
予報だったが横殴り
顔に刺さって夏の幕引く
長雨に
かすかな悪意を感じたら
ホントに幸せなんかじゃないんだ
心なく
雨は嫌いと言っちゃって
花はどおなの、人はどおなの
遠くから
透明な風吹き来たり
やっと来ました秋の夜です
悲しみを
背負ってみせるさ、やせがまん
星は星だし月は月だし
生きざまを
みせつけあっちへ行った星
キラキラ輝き、火傷もしそうだ
ひとりごと
大人になってふと漏れる
むかしは黙っていました心も