19話 避難民からの依頼
おはよう更新。少し書く内容で悩みました)Oo。.(´-`)
俺達は護身用の武具を装備すると店の奥にいるククルに大きな声で挨拶をした。
「ククルちゃん!俺達の装備のことお願いね!」
「任せてください!!」
ククルの元気な声での返事に「1週間後にまたくるから!」と声を掛けて店を後にする。
「なぁ、あんたら」
宿に戻る途中、ククルの店に行く時や店の中にいる俺たちを値踏みするような目で見ていた数人の人物の中から男が1人、声をかけてきた。
髪の毛は皮脂でベタベタした感じになっており、目は虚ろで服はヨレヨレにヘタっていて足も素足。
かなりの期間体を洗うことなど出来ていないのだろう。
その証拠だと言わんばかりに周りに虫が飛んでいた。
臭いもかなりキツイので獣人達を少し離れた場所に待機させて話を聞く。
「俺たちに何か用ですか?」
「あんたら、勇者、なんだろ?頼みたいことがあるんだ!」
男はそういうと話し出す。
「俺達の家を取り返してくれ…!!頼む!!場所はこの通りの先にある屋敷の地下、そこにでけぇネズミが住み着いて何もかもを齧って行きやがった!」
「他に何か情報は?いつから巨大ネズミが?住み着いたのは巨大ネズミだけですか?」
「いつから、か。覚えてるやついるか?」
俺の質問に男は後ろを振り返り他の人達に声をかけた。
「たぶん、季節が1周したくらいかしら。」
後ろから赤子を抱えた女性が出てくると続きを話す。
「刻印持ち専用区画の中でもこの辺りは他の村や王都の外からの避難民が住んでいるのだけれど、私達全員が刻印持ちって訳じゃないわ。王都に避難民全員を住まわせるだけの場所がないからここに住まわせてもらってて。ネズミが住み着いた屋敷は集会所の様に使ってたから、定期的に掃除をしていたのよ。」
女性の話を聞いてある程度先が読めたのか少し離れたところにいる熊獣人が喋る。
「なんだ?その掃除の時にネズミが地下に住み着いてるのを見つけたかなんかしたのか?」
「えぇ、そんな感じね。ただ見つけただけなら問題はなかったのかもしれないけど、夜になると屋敷周辺の家から食料を食べていくのよ。もうあの辺は地下で全部繋がってるんじゃないかって思えるくらい。食料も尽きかけた時に人が襲われて…、私達は急いでここまで逃げてきたわ。屋敷への通り道は門を閉めてきたからこちらまでは来れてないようだけど…」
女性はそこまで言うと俯く。
「兵士さん達にも声をかけて見たが全然相手にして貰えなかったんだよ。1人だけやけに人の良さそう雰囲気の兵士さんは話を聞いてくれたが、何もしてあげられなくてすまないって言われちまった。彼らは王都中心街の守り手なのはわかっちゃいる。いるんだが…!!クソっ!」
俺たちに話しかけてきた男がそのやり場のない怒りを建物の壁にぶつけた。
壁を殴った拳から滲み出た血がその怒りの強さを表しているようだった。
「少し皆と話してみてもいいですか?」
俺はそう告げると、女エルフ、少女、女竜人を連れて熊獣人、狐獣人の所へ向かい話し合う。
「どうする?この区画までネズミが来る前に処理できるならしていた方がいいんじゃないかと俺は思うんだが…」
「14209番に賛成、します。ククルの店が、無くなるかもしれません」
俺の言葉に狐獣人が賛同してくれる。
「だが、俺達の装備は14209番の細剣以外全部ククルの嬢ちゃんに預けて今の装備で戦える保証はないぞ?」
「07241番の言う通りだと、ボクは思います…!」
熊獣人と少女は慎重な反応を示す。
「ん〜、そのネズミ1匹が原因なら様子を見つつ戦う事が可能かもしれないわよね〜?、あの女性が抱えてた赤ちゃんや子供たちが体調を崩してもいけないし…」
女エルフは腕を組み女性の抱えていた赤子や建物の陰からこちらを見ていた子供たちを思い返し、
「オレ達の武器が仕上がるまでの1週間の間に任務が来ないとも限らないだろ?習熟、腕鳴らしにちょうどいいんじゃないか?」
女竜人が背中に背負った大剣の柄をポンポンと叩きながら言った。
俺は少し考えると口を開く。
「08511番の言う通りだと俺は思う。幸いまだ外は明るいし、武器の習熟も兼ねてひと当たりしてみてダメそうだったら撤退する選択肢もあるんじゃないかな?」
「まぁー、それでもアリではあるんだよなぁ…。よし!行ってみるか。ネズミ以外もいて手に負えなさそうなら即撤退の方針で!」
熊獣人は少し悩むと盾を「バン!」と叩きそう言った。
少女は少し不安げな顔だったが狐獣人と女エルフが一緒に話すことでその表情は和らいだ。
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