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最弱の勇者フィオニー 後編

「王城から呼ばれた時、フィオニーはたいそう喜びました。漸く認められた、そう感じたのです」

「だが、実際は違っていた……」

「貴方はどうやら察しが良いようですね。その通りです。王城に呼ばれたフィオニーは謁見の間ではなく小さな一室に連れ込まれ、尊厳を踏みにじられました」

「……」

「当時フィオニーには婚約者がいましたが婚前交渉は良くないと一度もそう言ったことを行いませんでした。結果、知りたくもない相手によって奪われました。それも何度も、何度も。相手は王族や宰相、近衛兵まで様々でしたが全員が私を人として扱ってはいませんでした。結局、誰の子かも分からない子を妊娠するまで続きました」

「……その後は、どうしたんだ?」

「妊娠を理由に王城からも戦場からも離れることに成功しました。そして、逃げました。子供は流し私は国を出ました。追っては返り討ちにしながらいろいろな所を巡りました。スコルピオン帝国やピスケス共和国、ヴァーゴ王国など周辺の国々はほとんど巡りました」

「……」

「そして40年前にサジタリア王国に戻りました。……その頃には最弱の勇者フィオニーは死亡したと思われ、フィオニーに代わる勇者が既に誕生していました」

「?実際はフィオニーが生きているのに新たに勇者が誕生するのか?」

「先ほども言ったでしょう?アポロン神は適当だと。死んだと思われていると聞いて新たに勇者として任命したのですよ」

「それは……」


 自分の中でどんどんアポロン神への印象が下がっていくのを感じる。ここまででアポロン神の性格が手に取るようにわかる程だ。とは言ってもそれは全てマイナス面における性格だけどな。


「ですが勇者としての力は死ぬまで備わっています。しかしフィオニーはその力を使おうとは考えませんでした。それもそのはず、全ての元凶であるこの力を使う気分になどなれません。そして、サジタリア王国内で放浪しながら30年前にこの孤児院にたどり着きました。彼女、フィオニーは20年前に死んだ院長に代わり院長となり平和に暮らしている。という事です」


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