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闇夜の中での戦闘

 俺は刀を構え右上から振り下ろす。それをスケルトンは左腕に装着された丸い盾を斜めに構え攻撃をそらした。とはいえスケルトンの持つ盾は大分ボロボロだった。うまく逸らすことが出来ずに盾で攻撃を受ける形となった。それによりスケルトンは体勢を崩し後ろにのけぞった。

 それを見て次の行動に移る。振り下ろした刀を突きを放ちスケルトンの胸辺りを貫いた。パキッ、という軽い音と共に骨が砕け刀で貫いた周辺が大きく穴が開くこととなった。更に攻撃を行おうとした時突きを放った場所からそこから黒い霧状の何かが噴出し始めた為一旦体勢を整える為に距離を取る。スケルトンも体勢を直したらしく技量の欠片も見受けられない剣を振り上げて攻撃してくる。俺はそれを刀の表面を滑らせることにより交わすと同時に敵の勢いを利用して体勢を崩させた。

 大きく前のめりになったスケルトンに止めを刺すべく刀を構えると無防備な首に向けて振り下ろす。上段からの振り下ろしと俺の筋力、そして水魔石で研ぎ鋭さが異様に上がった刀の性能が合わさりスケルトンの首が呆気なく切り裂かれる。胴体と別れた頭は骨が繋がっていない部分が外れて地面に落ちる。一方の胴体は体を起こし頭がないはずなのに俺のいる方向に体を向けてくる。……どうやら頭がなくても周囲の確認は出来るみたいだな。加えて頭を落とされても胸を貫かれても健在とはな。こうなると全身を砕くくらいしないと駄目なのか?

 そんなことを思っているとスケルトンの上空に黒い塊が出現し重力に従い地面に落下した。勿論その間にいたスケルトンは骨ごと砕かれ塊の下敷きになった。スケルトンが潰れたのを感じ取った様に塊は霧となって宙に舞いやがて消えていった。……それを見て俺は後方を振り返り実行した人物に声をかける。


「ここは感謝した方がいいのか、ナタリー?」

「肯定?同意?そんな感じ」


 ナタリーは見慣れた無表情でそう言いつつこちらに向かって歩いてくる。そして俺の隣に立つと俺の手を胸で抱きしめながらスケルトンの死体?を見る。というか自然に俺の腕を胸に持って行かないで欲しい。どうせ言っても聞き入れてくれないだろうけどね。


「不思議」

「戦闘前にも言っていたけど何が不思議なんだ?」

「……スケルトンは墓地で発生。する」

「あー、そう言う事ね」


 ナタリーの言葉に俺は納得する。今俺たちがいるのはアポロンとケラースを結ぶ街道にいる。周囲には墓地どころか住居すらない。なのにこのスケルトンはここに現れた。ナタリーの言いたい事はそう言う事なのだろう。


「近くの村からここまで来たとか?」

「……可能性、は。ある、かも?」

「まぁ、どちらにしろ今の状況じゃ判別は無理か。さっさと飯食って寝ようぜ」

「……ん」


 気にはなるがここで考えてもしょうがない。それならば明日周囲を確認するなり無関係と無視するなりすればいい。そう思った俺はナタリーを促して食事の続きを再開するのだった。


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