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スケルトン

 王都を出発した最初の夜。俺とナタリーは火を囲みながら夕食の準備をしていた。とは言っても宿の時の様な物ではなく保存食を加工してなるべく美味しくなるようにするだけだけどな。王都での反乱は食材を買い込んだ翌日に起きた為食料不足になる事はなかった。

 一口大に切られてある干し肉を沸騰したお湯に入れ干し肉の出汁を取りそこに野菜などの保存がきかない食材を入れる。本当は醤油や味噌と言った物があればいいんだろうけど王都にはそう言う調味料はなかった。似たようなものを王女が作っていると聞いていたが転生者疑惑の王女なら行うだろうなと今となっては考えられた。

 幸い塩は海に面しているためかそこまで高くはなかったため買い込んである。しかし、何時かは米やみそ汁と言った日本食も食べてみたいな。この世界に来てからそう言うものとは一切縁がなくなってしまったからな。

 そんなことをk轅ながら調理をしていると完成しナタリーと俺の分をよそう。あとはこれにパンを加えた比較的簡素なディナーだ。


「……硬い」

「大丈夫か?」

「……平気」


 どうやら干し肉がまだ堅かったようだが身体強化をして無理やり噛んでいる。意外と便利だなとこの時思ったがそれはそれでどうなんだと疑問にも思っていた。

 そんな感じで食事をしていた時だった。カタカタと何かがぶつかる音と共に聞こえてくる足音。無遠慮にこちらに近づいてくるその音に俺とナタリーは直ぐに臨戦態勢に入る。ナタリーは火がついた木材を掴み音のする方に投げる。すると軽い音共に木材がぶつかり音の正体を照らし出した。

 それは骨だった。人間の骨格をしているそれはどのような原理なのかまるで人間の動きでこちらに近づいてきていた。手にはボロボロだが剣と盾を持っており明らかに戦闘は避けられないそうになかった。


「……スケルトン」

「それってあれか?骨だけの、ゾンビみたいなやつ」

「そう」

「あれは倒しても問題ないよな?」

「……いい、と思う。でも不思議?違和感?なんだろう……」


 この世界に来て初めて見る死霊系の魔物に俺は刀を抜くとナタリーがぶつぶつ言っているのを無視して一気に切りかかるのだった。


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