表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
深遠に在る呟き  作者: 望月あさら
■ 4 ■
30/42

4-3

 炎が、熱かった。



 目の前で燃え盛る炎。

 寄ると、熱かった。

 堪らなかった。



 声が、耳に付いた。



 絶叫。

 嫌だった。

 聞きたくなかった。

 なのに、飛び込んできた。

 耳の奥でこだまし、炎の熱さと共に心にこびりついた。



 癒えない傷。

 消去されない記憶。

 自分の心を蝕んでいく。



 忘れ去れないのなら乗り越えればいい。

 そんな思いを二度としたくないなら。



 乗り越えてしまえばいい。



 それが、結論。



 劣等感なんか、忘れてしまえば。



 それ以上のものを、得てしまえば。



「……乗り越えればいい……」



 新たな力を、手中に納めてしまえば。




評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ