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『異世界転生してみたら、何もおかしくない世界のおかしい国名に俺だけが困惑している2』  作者: スコ平おじさん


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第24話 太陽の沈まない帝国の誤算

足利義満が巨大帝国を相手に展開した外交交渉のデータ、そしてその野望の直後に訪れた謎の急死という、神に護られた圧倒的な歴史ミステリーへと知的好奇心を繋いだあの日から、さらに数日が経った放課後のことだ。


サークル室の長机には、先輩や部員たちがスマホの画面に映るネットの書き込みを見つめながら、一斉に不満の声を上げていた。


「おい、このスレッドの自称知識人の書き込み、マジで偏ってるな。日本は種子島に鉄砲が伝わるまで火縄銃すら作れなかった遅れた国だ、なんてドヤ顔で叩いてやがる」


「伝来した直後は確かにそうだったかもしれないけど、そこからの職人たちの爆発的な進化のデータを、こいつら完全にスルーして語ってないか?」


かつてはスマホをいじってダラダラ時間を潰すだけだった部室の連中は、今や完全に、歴史の本当の解像度を自分の頭で繋げる楽しさに引き込まれていた。


パイプ椅子に腰掛けてお茶をすすりしていた俺――佐藤は、ゆっくりと湯呑みを置いた。戦後の自虐プログラミングによって薄められていた「世界一の軍事超大国」としての先祖たちのデータが、今、彼ら自身の頭で繋がり始めていた。


「鋭い視点ですね。西暦1500年代の戦国時代、日本は世界中のどの国も真似できないとんでもない軍事データを持っていたんですよ、先輩方」


俺が穏やかに声をかけると、長机の部員たちが一斉にこちらを振り返った。隣に座る御剣も、待ってましたとばかりにノートを開く。


「当時、世界中で作られていたすべての鉄砲の、なんと半分以上、約50万丁を日本だけで所有していたんだ。世界一の火器大国だよ。

種子島に伝わったのはわずか2丁だったが、そこから堺や近江(滋賀県)の『国友(くにとも)』といった鍛冶職人の集団が、瞬時にその構造をリバースエンジニアリングして国産化し、世界最強の大量生産システムを構築したんだ。ちなみに、俺の知り合いに『國友さん』という名字の人がいるんだが、まさにその16世紀の天才職人たちの血筋が、今も俺たちの目の前にリアルに生き残っている証拠さ。


正式な歴史のデータとして、その圧倒的な武力を背景にして、織田信長や豊臣秀吉が仕掛けたのは、白人列強の侵略プログラムに対する強固な防衛システムだった。当時、世界中で植民地化を広げていたポルトガルやスペインの常識は、まず宣教師を送り込んでキリスト教を広め、現地の人間を洗脳して国家の背骨である神社仏閣を破壊させ、お互いに殺し合わせる内乱を起こして国を弱体化させた後に、軍隊を送り込んで一気に奴隷化するというのがお決まりの侵略プログラムだったんだ。

秀吉たちが、西暦1587年に『バテレン追放令』を出したのは、キリスト教を盲信する高山右近や大友宗麟といったキリシタン大名たちが、領内の神社を焼き払い、宣教師たちに加担して、我が国の子供や女性たちを数万人も家畜のように海外へ奴隷売買していたという、えげつない一次史料のファクトを完璧に見抜いていたからさ。世界一の鉄砲の数という圧倒的な軍事抑止力を見せつけながら、侵略の先兵だけをピンポイントで排除した。この鉄壁の統治があったからこそ、アジア中の国々が白人の植民地として切り刻まれる中で、日本だけが独立を完璧に護り抜くことができたんだよ」


「なるほど。ただの宗教じゃなく、背後に植民地化の軍隊が控えていたわけか」


先輩が、納得したようにノートにペンを走らせる。


すると、その横でプロジェクターの画面をパッと切り替えた御剣が、理知的で気品ある声で、さらに1枚の古い公文書のデータを陳列した。


「そうよ、先輩。それなのに最近のテレビや大河ドラマの空気感ときたら、本当に呆れるほど滑稽で、見ていて不気味ですらあるわよね。

なぜか判で押したように、キリシタン大名や天草四郎(あまくさしろう)の歴史を『弾圧に立ち向かった悲劇の平和主義者』として、無理に美化して持ち上げるような不自然なプロパガンダを流し続けている。

彼らが裏で日本人の子供たちを数万人も奴隷として海外へ売買し、領内の神社仏閣を焼き払い、キリスト教を広めるために先祖の文化を破壊していたというえげつない一次史料のファクトを完全に隠蔽して、現代人に『日本は昔から野蛮で、海外の思想の方が正しかった』と思い込ませようと洗脳しているのよ。


最初に日本にやってきたフランシスコ・ザビエルが本国へ送った直筆の報告書にすら、当時の日本人の凄まじい知性と誇りのファクトがハッキリと書き残されているわ。

『この国の人々は、今まで出会ったどの民族よりも名誉を重んじ、極めて知性が高い。こちらの理屈に少しでも矛盾があると、彼らは鋭く突っ込んで論破してくる。この気高い人々を、白人の力で力ずくで従わせることは絶対に不可能だ』ってね」


「メディアの綺麗な演出の裏に、そんな凄まじい嘘が眠っていたのか……。白人の奴らも、日本を怒らせたら50万丁の鉄砲で徹底的に圧倒されるから、武力での侵略は絶対に不可能だと諦めるしかなかったんだな」

先輩が、テレビの欺瞞に対する怒りを滲ませながら、深く息を吐いた。


「さらにその武力の凄まじさを証明する、世界史に刻まれた公式の戦闘記録を陳列してやろう」


俺はノートPCを叩き、当時「太陽の沈まない帝国」と呼ばれた世界最強のスペイン軍が遺した、生の軍事公文書をモニターに映し出した。


「秀吉がバテレン追放令を出す5年前、西暦1582年。フィリピンのルソン島カガヤン河口において、世界最強を誇るスペイン国王直属の無敵艦隊の精鋭兵たちと、日本の戦闘狂――海賊や浪人たちが、正面からガチで激突した『カガヤンの戦い(タイ・フサの戦い)』のデータだ。

スペイン軍を率いる伝説の猛将ファン・パブロ・デ・カリオンは、この地を拠点にしようとしていた日本人軍勢のリーダー『タイ・フサ(戴夫佐)』率いる、数百人の和弓と日本刀を持った凄まじい武士たちの前に、完全な絶望を味わうことになる」


御剣が、モニターに映し出されたスペイン側の公式報告書の翻訳文をなぞるように読み上げていく。


「『タイ・フサ率いる日本人の兵士たちは、恐ろしい破壊力を持つ両手持ちの太刀を振るい、死を全く恐れずに突撃してくる。我々がいくら銃撃を浴びせて倒しても、彼らは傷を負いながらも猛然と立ち上がり、我々が突き出した長槍を素手や脇でガシッと力任せに掴み取って、そのままゼロ距離まで一気に肉薄して刃を振るってくるのだ。

我が軍の兵士たちは、突き出した槍を日本人に掴み取られないように、槍の木柄の全面にベッタリと油を塗りたくってツルツルと滑らせ、必死に引き抜く防衛策をとるしかなかった。彼らと白刃戦をまともに戦うのは絶対に不可能だ』とね。


これに、その凄まじい接近戦の恐怖の前に、カリオンはついに誇り高き無敵艦隊のプライドをかなぐり捨てて、本国への報告書にこう叫ぶような悲鳴を書き残しているわ。


――『大砲を撃て! 船にあるすべての大砲を陸に向けて、奴らを砲撃で吹き飛ばしてやっつけるしか、我が軍が生き残る道はない!』ってね」


長机の向こうでモニターを見つめていた先輩が、拳でドンとテーブルを叩いた。その顔は、本当の歴史の因果関係を解き明かした凄まじい鳥肌と、魂の底からの感動で紅潮している。


「――おい、これ、そういうことじゃん! 武器が遅れてるどころか、世界最強のスペインの精鋭たちが、日本刀を持ったタイ・フサの日本の侍に近接戦で完全に戦意を喪失し、大砲を持ち出さなきゃ全滅するって悲鳴を上げてたんだろ!?

つまり、あの戦国時代、この島国の侍たちが間違いなく『世界最強の軍事力』を持ってたってことが、敵の公式文書で完全に証明されてるってことじゃねえか……! すげえ、誇らしすぎて震えが止まらんわ!」


部員たちも一斉に自分たちの歴史のノートを開き、地図のフィリピンと博多湾をマーカーで結びながら、「我々の先祖が世界最強を凌駕していたのか!」

「白人がガチで絶望してるじゃん!」

と、あちこちで目を輝かせ、部室全体の温度が一気に跳ね上がる。


俺は、彼らの賑やかな声を聞きながら、ノートPCの画面をスレッドの管理画面へと戻した。


「先輩。このノートPC、好きに使ってください。今あなたが感じたその本物のファクト、スレの奴らに直接叩き込んでやっていいですよ」


「おう、貸せ、佐藤!」


先輩は鼻息荒く俺の席にドカッと腰掛けると、怒濤の勢いでキーボードをガシガシと叩きつけ、あの日本を見下していた自称知識人どもの画面に向けて、自らの言葉で強烈なレスを叩き込んだ。


――【16世紀の戦国時代、我が国の侍たちが間違いなく『世界最強の軍事力』を持っていたことは、お前たちが崇める西洋の公式文書(スペイン総督府報告書)に、彼らの絶望の悲鳴と共に100%完全に証明されているんだよ。日本刀に恐怖して槍に油を塗り、大砲を持ち出さなきゃ全滅すると泣き言を言っていたのはどちらか、一次史料の数字を見て自分の頭でよく考えろ、この野郎!!】


先輩が力強くエンターキーをパァンッ! と叩きつけ、画面の向こうのスレッドへとその事実を投下した。


「見たか!! これが本物のファクトだ!」


先輩が画面に向かってガッツポーズを決めると、周りの部員たちも

「これで完全勝利だな!」

「胸のすくようなファクトの陳列だ!」

と一斉にハイタッチを交わし、スレッドの完全勝利に部室中がお祭り騒ぎの歓声で包まれる。


挿絵(By みてみん)


戦後の占領政策によって俺たちの頭から歴史を消し去り、今の『オキュパイドジャパン』という従順な名前の中に閉じ込めようとする教育システムは、この「世界一の軍事力と不屈のプライドで大航海時代の侵略を完璧に跳ね返した」という世界史上の大奇跡を徹底的にスルーさせていた。だが、目の前の若者たちは、自分たちの国がどれほど世界から恐れられ、圧倒的な強さを持って独立を死守してきたか、自らの誇りの背骨を取り戻し、笑顔で机を囲んで次の時代へと熱く声を弾ませ合っていた。


(第24話 終)

今回のお話のテーマとなった、16世紀の戦国日本が誇った世界一の軍事力と、豊臣秀吉によるキリスト教(白人侵略プログラム)の排除。


昔からテレビの大河ドラマなどで秀吉が描かれる際、なぜか判で押したように高山右近(たかやまうこん)などのキリシタン大名が登場し、テロップやナレーションで彼らを

『信仰を貫いた悲劇の平和主義者』

として美化する演出が繰り返されてきました。それを見るたびに、私は言葉にできない強い違和感を抱いてきたのです。


ですが、歴史の生のデータを手繰り寄せると、真実は完全に真逆であったことが分かります。彼らキリシタン大名が宣教師と結託し、領内の神社仏閣を焼き払い、日本の子供や女性たちを数万人も海外へ奴隷売買していたというえげつない一次史料のファクトこそが、秀吉が激怒してバテレン追放令を出した本当の理由なのです。


メディアはこうした不都合なデータを完全に隠蔽し、お仕着せの綺麗な記号だけで先祖を男尊女卑や野蛮だと叩いていますが、当時の日本の軍事力は、文字通り『世界最強』でした。


その決定的な証拠として、当時世界を二分していたポルトガルとスペインの軍事専門家たちが、国王に提出した最高機密の報告書が遺されています。そこには

『日本の軍隊は恐るべき戦闘狂であり、世界最強の武力を持っている。彼らを怒らせて海外遠征に踏み切らせたら、我々がアジアに築いたすべての植民地(フィリピンやマカオ)が一瞬で攻め滅ぼされるだろう。絶対に日本と戦争をしてはならない』

と、明確な外交抑止力のデータが記録されているのです。


面白いことに、この『白人列強によるキリスト教を用いた占領計画』という冷徹な歴史の構造は、現代の最新の教育現場にも確実に組み込まれ始めています。近年、老舗の学研(Gakken)が発売した新しい歴史まんがでは、織田信長たちの時代をベースにした異世界ファンタジー調の展開を取り入れつつ、なんと『最後の敵が、日本を占領・植民地化しようと企むキリスト教の宣教師たちである』という真実のプロットへと大胆に描き換えられており、多くの読者を驚かせました。


子供たちの触れる学習まんがの現場の方が、よっぽど歪んだ自虐のフィルターを排し、当時の日本が置かれていた地政学的な危機と、先祖たちの命懸けの国防の執念を正確に描き出しているのです。


カガヤンの戦いでスペインの無敵艦隊が日本刀の前に戦意を喪失し、大砲を持ち出さなきゃ全滅すると悲鳴を上げたのは、偶然ではありません。


私たちは最初から、世界を震撼させるほどの強固な誇りと知恵を血の中に持っているのです。

メディアの歪んだフィルターを内側から粉砕し、本物の歴史の解像度を取り戻していきましょう。

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