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【完結】TS転生で悪役令嬢に!?~婚約破棄され辺境に嫁ぎ、ホットケーキで婚約金返済です。~【祝22万PV感謝】  作者: 近衛 愛
第7章 アカネとフルーテスとのお茶会編

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【男の娘075】アカネとメリーナ

イイね、高評価、ブックマークありがとうございます。

とても嬉しいです。これからも宜しくお願い致します。

「これを聞くのは大変失礼なことになるのですが………」


「だから、メリーナ。なんでも聞いていいんだよ。」


 メリーナってば、どうしたんだろ?私に聞きたいことってなんだろ?あっ、もしかしてマッシュ兄さんに関することかな?お茶会の最中もチラチラとマッシュ兄さんの方に視線を向けていたし、さっきもマッシュ兄さんと私の婚約に関して聞いていたもんね。


 えっ、でもそれならこれだけメリーナが緊張して、真剣な表情で言いよどんでいるってことは、もしかしてマッシュ兄さんが好きです!!って言う告白かな。いや…違うよね、それなら質問じゃなくて宣言だし、それに本人もいないから、それほど緊張しなくても軽くていいと思うし。じゃーなんだろう?


「アカネは、ガーネット様ではありませんね。」


 突如、緊張を帯びながらも柔らかい声でメリーナが聞いてきた。想定外の質問でびっくりする。


「・・・・」


「・・・・」


 さーどう答えようか?さっきはなんでも聞いてよ。遠慮なく聞いてよ。なんでも答えるよって言ったからね。とはいえ、お父様やお母様と秘密を守ると約束したし。どっちに答えてもどちらにも不義理になる気がするよね。


 かと言って、メリーナには嘘はきたくはないけど、正直に話すわけにもいかないし。うーん。


「な、何言ってるのメリーナ。私は名前をアカネには変えたけど、ガーネットだよ。ほら、見て。メリーナの知っているガーネットと私は一緒でしょ?」


「アカネ、私の聞き方が悪かったかも知れませんわね。確かに身体は私の知っているガーネット様のものですわ。幼少期からお世話をしているから、身体のどこにホクロがあって、どういう耳の形をしているとか、全部わかりますもの。」


 そっそうだった。メリーナはレディアント家のメイドであり、メイド長であり、私のお目つけ役だったんだよ…。それは分かって当たり前だよね。


「私が言いたいのは、ガーネットお嬢様があの日、自室で気を失ってから、ベジタル家の皆様とお会いするまでの間に性格がガラッと変わってしまったということですわ。」


「もー、メリーナったらそれは前にも言ったじゃない。あの日を境に心を入れ替えたのよ。人に迷惑をかけるんじゃなくて、人の役に立って、人に喜んでもらえるようにしようって。」


「そっそうです。アカネ。その『心が入れ替わった』と言う表現がしっくりきます。もっとも、考え方を変えたという心を入れ替えたではなくて、文字通り他の人の心とガーネットお嬢様の心があの日を境に完全に入れ替わってしまったのです。そうなんでしょう?アカネ?その入れ替わった心の元の名前がアカネなんでしょう?」


「メリーナったら、そこまで分かっちゃうの。そういう意味ならその通りだよ。私はあの日を境にガーネットとしてこの世界で生きているんだ。メリーナは、私がガーネットじゃなくても、友達になってくれるかな?」


「あー申し訳ありません。アカネ。そんな顔をさせるつもりはなかったのです。ただ、どうしても気になってしまって………。私があの日友達になったのは、ガーネットお嬢様ではありませんね。今日私の目の前にいるアカネですよね?」


「うん」


「なら私はアカネとお友達なのですわ。これからもお友達でいて下さいね、アカネ。」


「うん、メリーナ。これからもずっとずっと、ずーっと友達だよ。」


 なんかその言葉を聞いたら、涙が自然と出てきた。アカネとは名乗っていても、私はやっぱりガーネットの姿なんだ。でも、友達であるメリーナはわたしの本質を見抜いて、私を見つけてくれた。嬉しかった。凄く嬉しかった。お母様の時と同じで私自身を見てもらえたんだ。ガーネットじゃなくて、私、アカネを。


「それにしても、どうして分かっちゃったの?メリーナ。」


「アカネがあのガーネットお嬢様を真似るには無理があり過ぎますよ。あの子を真冬の月に例えるなら、アカネは真夏の太陽ですわ。心の温かさが全然違うわよ。それに、あの料理を考えたのも、ロイヤルハニーextraを作ったのも全部アカネでしょ。」


「えっなんで?あれはベジタル家のみんなで作ったものだよ。」


「要所要所の重要な説明が全部アカネになってましたよ。それに……、」


「それに?」


「マッシュさんもキャロットさんもティム君も、自信がない時はチラチラとアカネを見てましたから。」


「えーっ、あれだけ練習したのに…。まいったな~。じゃーもしかして、あの場にいた他の人達も気づいている?私がガーネットじゃないって?」


「ふふっ、アカネ。ちょっと落ち着きましょう。あの場にいる人にはアカネで紹介しているので、それに気づく人はいないわよ。ただ今回のお茶会の中心は、アカネを中心に動いているのはみんな気づいていると思うわよ。」


「あっそれもそうか。って、それもまずいよ、フルーテス!空間魔法を使えることに加え、レシピの開発を私がしていることが知られたら大変だよ~」


「お嬢様は、魔法は黒魔術以外適性が無かったと思うの。そのことも少し気になっていたのよね。基本属性は全てNG。唯一適正があったのが闇だったのよ。それがガーネットお嬢様の魔法だったの。」



「えっそうなの?なら、あの時、梱包魔法で驚いたのは、空間魔法を使ったからだけではなく。」


「ええ、適正外の魔法を使ったこともね。アカネ気をつけなきゃだめよ…。レディアント家の人達は、地方に飛ばされたって聞くけど、あの人達が元の上級貴族に戻るためには、空間魔法を使えるガーネットが戻ってくることなんですから。ガーネットお嬢様とまでは行きませんが、一癖も二癖もありますから気をつけて下さいね。名前が変わっても容姿は変わってないんですから、見る人が見たらすぐ分かってしまいますよ。」

お読み頂きありがとうございます。


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