【男の娘022】アカネと便利な基礎魔法
さて色々持ってきた本を整理しないとね。私は本棚に入っている本を一通り眺めてみた。
『魔法大辞典』
『便利な魔法100選―これできみも明日から大魔導士に』
『魔法の基礎』
『黒魔術大全』
『呪いと呪術』
『藁人形と供物の心得』
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『あこがれの男子を落とす100の魅力』
『みるみる育つバスト!これであなたも男性の視線を独り占め』
『男性を喜ばす100の御手』
『令嬢と王子の恵まれない愛 1巻』
『淑女が嗜む夜の心得』
『黒魔術大全』
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『マーズグランデ国の歴史』
『マーズグランデ国の植物』
『マーズグランデ国の魔獣』
『マーズグランデ国の上流貴族の嗜み』
ってとりあえず持ってこれるものは全部持ってきたけど、ジャンルが幅広いかな。
『圧縮と梱包』、『七人の小人』は『便利な魔法100選―これできみも明日から大魔導士に』に入っていたんだよね。魔法を使えるから、魔法の基礎は後回しでいいよね。やっぱり『便利な魔法100選』にしておこう。確かにこれは使い勝手がいい魔法だもん。ただ、使う人が限られているから、書籍の難易度的には最上級クラスだと思うのだけど。これって本当に売れている本なのかな?
ちょっと使えそうなものがないかパラパラと索引を読んでみた。
・『着火』・・・火種を作ります
野外でキャンプする時に便利
確かにね。火は大切だよね。
『着火』
うん?魔法が発動しないよ。どうして、なにか問題があったのかな?でも、ちゃんと書いてある通りにやったんだけど。。。この本が間違っているのかな。次いこう次。
・『清流水』・・・飲み水を作ります。
喉が渇いたときに重宝します。
これならお部屋にいても、喉が渇いたらすぐ飲めるよね。
『清流水』
うん、これも発動しない?なんで?また、間違えているのかな?う~~んじゃあ、また次だね。
・送風・・・心地よい風が吹きます。
暑い時に涼むことができます。
これも大事だよね。私夏は苦手だし、扇風機もない世界だからあれば助かるよ。
『送風』
うん、これもダメ。なんでだろう?ガーネットが魔法を使ってなかったことと関係あるのかな?でも私、ちゃんと空間魔法使えるよ。だから、魔法自体が使えないってことはないと思うんだけど。
お母様にちょっとお話を聞いてこよう。この本の記述があっているかどうかを確認した方がきっと早いよね。
私は1階に降りて、お母様に質問した。
「お母様、ちょっと魔法で躓いてしまったので、少し検証したいのですけど、手を貸してもらえますか?」
「ええ、いいわよ。それで何をしたらいいのかしら。」
二人の周りでは、「七人の小人」が可愛らしく、掃除と洗い物をせっせとやっている。
「この魔法なんですけど、テキストの通りにやってみたのですが、発動しなくて?お母様ができるか確認して欲しいのですけど」
と『清流水』のページを開いて渡した。
「ああ、これは私も普段使っているよ。はいっ」
とお母様は一旦本をテーブルの上に開いたまま、置いて、右腕を前に出して、人差し指を立てた。
『清流水』
魔法は発動し、小さな水球がお母様の人指し指に集まっている。
「これでいいかい?」
「あとこれとこれも使えないんですが。」
『送風』『着火』のページも指して、お願いした。
「これも毎日使っているからね。わけないわ」
と言って、『清流水』の魔法を解除し、『着火』を唱えた。
同じように人指し指の先に蝋燭の火のような淡い火が灯る。そして、また、解除し、『送風』を唱えた。人差し指の方向へ、爽やかな風が流れる。
えっ、お母様全部使えるんですか?じゃ~この魔法書は全部正しいの?じゃ~一体なんで使えないんだろう。
「これでよかったかしら、アカネちゃん。私が少し見て上げようか?まずはさっきの魔法を使ってごらん」
「はいっ」
『清流水』
「うん、発動しないですね。何がおかしいんでしょう」
「アカネちゃん。魔法は二つ同時には発動出来ないんだよ。でもアカネちゃんは、今一つすでに発動しているわよね。」
「あっ、『7人の小人』を出してますね。みんな一旦解除するよ。手伝ってくれてありがとうね」
と言って、7人の小人の頭を一人一人なでた。
『送還』
7人の小人たちは元の世界へ帰っていった。これで魔法が使えるんだね。
『清流水』
また、魔法を唱えた。しかし、発動しなかった。
『着火』
『送風』
残り二つも発動しなかった。えっ、私お母様と何が違うの?魔力が多いから成功するんじゃないの?
「アカネちゃん。ちょっと確認だけど、魔法の適正は調べたことはあるかい?」
「う~~ん、わかんないです。少なくとも私になってからはしたことはありません」
「もしかしたら、アカネちゃんは、魔法の属性の適正が今の魔法はないのかもしれないよ」
「そんなのがあるんですか?空間魔法ができるからてっきり全部使えるものだと。」




