【男の娘021】アカネと7人の小人
「さぁさぁアカネちゃん。しゃべってばかりだとお昼の準備が進まないよ。さぁ、こっち来て手伝って頂戴。」
「はぁ~~い、お母様」
それから、二人でお昼の準備をした。というかこのお昼は一体何人分用意しているのだろうか?
「「「ただいま~~」」」
どうやらみんな帰ってきたようだ。
「おかえりなさい、お昼の準備は出来てますよ。」
お昼を食べながら、ガーネットの名前をアカネに変更したことを伝えた。概ね好感触である。お父様とマッシュ兄さんは私の由来を知っているからね。
「さぁっ、美味しいお昼も食べたし、また、仕事に行ってくるか。」
「アカネはしばらく、母さんのお手伝いをすることになったから、宜しくね」
とマッシュ兄さんが言って、また、みんな出かけてしまった。あれ、キャロットちゃんは?
「お母様、キャロットちゃんはどこに行ったのですか?」
私はお昼の後片付けをしながら聞いた。
「キャロットちゃんなら、獣人族や鳥人族の子供たちと学校に行っているよ。」
なるほど、辺境の地ではあったけど、学校があったんだ。どこにあるんだろう?
「お母様、私みんなのお役に立ちたいので、お昼からは魔法の勉強をしてもいいですか?」
「そりゃ~嬉しいね。ああ、大丈夫だよ。食事時の準備を手伝ってくれるだけでも、こっちは大助かりだよ。そういえば、アカネちゃんはどんな魔法が使えるんだい?空間魔法が使えるのは知っているけど」
「私が今使える魔法は、こないだ見せた物を小さくして、収納するものと。あとは。」
『7人の小人』
魔法を唱えると、7人の可愛い緑の帽子と服を着たコロポックルが召喚された。
「わぁ~~~可愛いわね。こっちおいで」
と言ってお母様は手招きして、寄ってきた小人をしゃがんでナデナデしていた。うんうん、やっぱり女子は可愛いものに目がないよね。私も出来ればこの子たちをずっと召喚してたいよ。
「アカネちゃん。この子たちははなにが出来る魔法なの?」
「この子たちは、ある意味私の分身みたいなものですね。私が出来ることなら、なんでも出来ますよ。こちらに来るときの荷物の準備は、この子たちに夜通し頑張ってもらいましたから。」
「あら、凄いわね。でも、これは召喚だから空間魔法の一種よね。なら、これもあまり人前では使えない魔法ね。」
「そうなんですよね。うちで誰もいない時なら大丈夫ですから。家事全般お任せあれって、感じです。」
「あら、それは助かるわね。他にはなにか面白い魔法使えるのかしら?」
「それは、今の所はないですね。ガーネットが黒魔術の勉強はしてたので、そこら辺の知識はあるんですけど、他の魔法は使ったことがないですね。」
「なら、これからどんどん基本の魔法を覚えて使っていけば大丈夫よ。私はそこまで魔力がないから、生活で使う魔法しか使えないけど、お父さんは、攻撃の魔法とかも使えるからね。」
「はい、なのでこれからちょっとずつ勉強していきますわ。レディアント家にあった魔法書は大体持ってきましたので。」
「それなら色々と覚えられそうだね。私も少しは使えるからわからない事があったら聞いて頂戴。」
「はいっ、お母様。七人の小人さん、私はお部屋に行って、お勉強してくるから、お母様のお手伝いを宜しくね。他の人には見られないように。終わったら、私のとこへ来てね。」
小さな小人が全員敬礼のカッコをして、お母様に指示を仰ぎに行っている。
うん、小さくて可愛いな~。さっ、私はこれから魔法とこの地域の植生の勉強をして、調味料問題と魔獣問題の解決の糸口を探っていこう。




