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心の中の闘い~少女の檻~

★ ★ ★


 暗い牢屋の中で、あたしは閉じ込められてしまっているような状態だった。

 自分の心と身体なのに、自由にコントロールできない。

 このノワって魔族の魔法は、気持ち悪い上に強力だった。


 ただ、この檻は、あたしが最後の力を振りしぼって作ったシェルターみたいなものでもあった。

 もしこの領域まで踏み込まれたら、あたしは完全にあたしじゃなくなる。


 だから、いまは身を守るしかない。

 いつか、センセーが助けてくれるまで。


 でも、このノワって人がどこか知らない世界や時代に転移しちゃったら、どうなるんだろう? 

 そう考えると、不安で押し潰されそうだった。


「おい、サキ、助けに来たぞー」


 そんなとき、牢屋のそばからセンセーの声が聞こえてきた。


「えっ、センセー? 助けに来てくれたの?」


 あたしは驚きながらも檻にかけより、自ら内鍵を壊した。

 そして、センセーに手を伸ばした瞬間――。


「ふふふ、残念でしたねぇ?」


 センセーだと思った顔が、醜悪なノワの笑みへと変わっていた――。


★ ★ ★


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