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黒猫のお話  作者: りょお@夜の全裸中年男性


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5/6

黒猫のお話・そのご

僕ね、前はたくさんの仲間と一緒に暮らしてたんだ。

でも、ちょっとビビりなトコもあってさ、あんまり仲良く出来なかったんだよね。

そんな生活がいつまでも続いていく・・・そんな風に考えてたこともありました。


ある日、僕らの飼い主が「もう貴方達を飼えないの」と言って、僕達は動物愛護センターへと連れられて行きました。なんかね、寂しかった。

僕達の事を最後まで見続けてくれると思ってたのにね・・・。


ビビりな性格は大きくなっても変わらなかった。

僕はセンターのケージの中でひっそりと暮らしていた。

ビビりだから、愛想を振りまくなんて事は出来ない。


おまけに黒猫だから、だーれも見向きもしてくれなかった。

ひょっとしたら、僕はこのままこのセンターから出られないんじゃないか?

そんな風に考える事もあったよ。


ある日、一人の男がセンターにやってきた。

そしていきなり僕のトコに来て、こう言った。

「ウチ、来る?」


センターの人もびっくりしてた。だって、人間に慣れようとしなかったし。今まで誰にも声をかけられなかったのにね。

でもその男の人、こう言ったよ。

「昔居た、黒猫によく似てる」って。


聞くと、ずいぶん昔に「お星様」になったんだけど、なかなか帰ってこないなぁ。と思ってたんだって。

そしたら、ふと見たホームページで僕を見て、帰ってきてくれた!って思ったんだって、

そこからはあれよあれよという間に、トライアルの日になった。


キャリーバッグに詰められて、僕と男の人はセンターを後にした。

家に着くまでの間、キャリーバッグの中から外の世界を見てたよ。

今度はどんなところに行くんだろうってね。


大きなマンションの一室が僕の新しい家らしい。

中に入ると、猫の匂いがする。この家、もう一匹猫がいるみたい。

で、キャリーバッグ越しにご対面したのは、僕より小さいサビ猫。でもなんか僕より年上っぽい。


『アンタ、なにもんなの?!』

『え、えっと、今日からお世話になる・・・』

『あたしゃ、そんな事は聞いてない!』


うわぁぁぁ、この猫。おねーちゃんどころじゃない、大ばあさまじゃないか。

僕、このばーちゃんと仲良く出来るのかな?

これじゃ、ビビりな性格は治りそうもないや・・・。

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