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村が襲われる前にどうにかできるならそれが一番

アルジーヌこと神様は村の外に陣取った。ここで複数体いる魔物の相手をしようということらしい。

 神様は俺が付いて行けるようにだいぶ手加減して走っていたらしく、息が切れないどころか、

「魔物が出たら、前みたいに倒してごらん。魔力が足りなければ分けるくらいはしてあげるからさ」

と言ってきた時には後ろ走りをしていたのに速さは変わっていなかった。

 道の先にある村は周囲が木の柵で囲まれ、道の部分にはこれも木で出来た刺々しいバリケードが並べられていた。そしてその先に剣を持ち軽装の鎧を着た人が何人か居るのが見える。そのうちの一人がこちらに気付いたらしく、

「おい、あんたらどうしたんだ、化けもんが来るからまずはこっちに入れ」

と言いバリケードの一部を動かそうとし始め、周囲の他の人たちもそれを手伝おうと彼に駆け寄って行ったが神様は、

「動かさなくていいから、守りに徹してな」

と呼びかけ、村の入り口から少し離れた場所で走るのを止めた。それを見て、彼らはだいぶ戸惑っているらしかった。

 神様が立ち止まったので俺もそこで止まると、

「息を整えながら、魔物がどこにいるか探してごらん」

と神様に言われたので深呼吸をしながら気配を探知する魔法を使ってみる。

「魔物がどこにいるか、そしてその数も分かるかい」

「はい、あっちのほうに七匹いますね。多分歩いているようですが」

 そしてその方向に目を向ければ、果たして、畑の中を進んでくる魔物の一団が見えた。背丈が普通の人間の倍くらいはありそうで、猪や豚のような顔をし、棍棒を持った人型に近い魔物だ。手足は筋肉質だが割と太っている。

「どうせなら矢みたいな感じの魔法を使ってみなよ」

「そういう魔法がよく効くんですか」

「いや別に。ただ、あのでっぷりとした太鼓腹を的に射抜くのはきっと爽快だよ」

 神様は楽しそうにそんなことを言っているが、人間のような生き物相手に攻撃するのはやはり抵抗があるのでそんな遊びのような心持ちになれはしない。ただその一方、まだある程度距離が離れているので、矢のような直線的で射程の長い攻撃手段を使うのは理に適っていると言える。

 そんな訳でまず炎の矢のような魔法を放とうとしたが、周囲に炎が出たところではっとした。こんな燃え盛るものを打ち込んだ暁には畑が火の海になってしまう。そこで炎ではなく尖った岩を、効きを調べるためにまずは一発放ってみた。先頭の魔物で小手調べだ。

アルジーヌと名乗ると急に言われても心の中での呼び名はすぐには変えられなかったようです。


それからキリがいいので戦いは次回。距離があるので、戦闘描写にはあまり期待しないでください。

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