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第20話

お待たせしました。今回も割と説明会ですね…いい加減生産パート行きたいところ…

でもまだ先になりそうな予感。

真剣な表情で告げてくるのは、認められるかどうか。

どういった方向での「認められる」なのかは分からないが…


「御眼鏡に適うかどうか…か」

「あぁ。その人に認められればお前さんの目指す方向に行ける」


確信を持って告げてくるが、それだけの存在となると…

確かな腕を持つ実力者であり、同時に認めた相手はしっかりと指導するということだろう。

だが裏を返せば…それだけ偏屈…頑固な相手であり、認められるには相当な覚悟がいるのだろうな。

少し考えるが…答えは決まっている。


「紹介を頼めるか?」

「任せておけ」

「ありがとう」


エルドに向かって真剣に返事をすると、頼もしい返事が笑みと共に帰ってきた。

俺も笑みを浮かべながら礼を告げる。


「その人に会う約束を取り付けるから、今日は無理だがな」

「もちろんだ。それまでは本屋とギルドの方にでも行くさ」


それほどの腕がある相手に流れで会いに行ける訳もない。

彼らは生活がある、それを邪魔してはならない。

中にはNPCなんだからと言う馬鹿もいるみたいだが…

そういう奴は大抵嫌われてるそうだ、現実でも同じだな。


「そうだ、フレンド登録しておくか」

「うん?出来るのか?」

「あぁ、異邦人と登録する場合は俺たちから言わないと出来んがな」


なんでも少し前に異邦神(うんえい)から神託があったそうだ。

異邦人から住人に執拗なフレンド申請がくる可能性を懸念してらしいが…

だが住人と登録出来るのは知られていないらしく、今の所は無害だそうだ。

そう言いつつ握手を済ませる。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

[エルド](住人)とフレンドになりました。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ピコンッ

[称号《友誼を深める者》を取得しました]


ピロリンッ


〈〈とあるプレイヤーが初めて住人とフレンド登録に成功しました。〉〉

〈〈これにより情報を開示します〉〉


〈〈プレイヤー同士だけではなく、住人ともフレンド登録が可能です〉〉

〈〈ただし登録出来るのは住人側からの申し入れがあった場合のみです〉〉

〈〈執拗に迫ったり、相手に無理に承諾させようとした場合罰則があります〉〉

〈〈なお、フレンド機能はプレイヤーと同じです〉〉


知られてないと聞いて予想はしてたけどな…

フレンド欄を見るとしっかりとプレイヤーと住人のタブ分けがされていた。

ついでに称号確認っと

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

『友誼を深める者』

初めて住人とフレンド登録をした者に与えられる称号

〔好感度上昇率大、値引き効果小〕

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

うん、嬉しい効果だ。

ウィンドウを消すとエルドに


「これからもよろしくな!お前さんは色々やらかしてくれそうだ」

「あぁ、よろしく。やらかすかどうかは分からんが」

「いやいや、絶対にやってくれる」


何故か確信した顔で言われるが…俺何かしたか?

思い出そうと考えていると


「ニクスや精霊との契約を見れば誰だってそう思うぞ?」

「そうか?」

「あぁ、異邦人で従魔や精霊を連れてるのは見たこと無いしな」


なんでも従魔はテイムモンスターのことらしい。

そして今まで住人での精霊や従魔を連れた存在は居たが、プレイヤーでは初めて見たと。

まぁ確かにWA流したの俺だしな…


「確かに俺が最初ではあったが…これから増えると思うぞ?」

「それでも先駆け者なんだ、これからも何かあるぞ絶対」


自信満々に言われるが…まぁ悪いことではないだろう。多分。

なんて話していたら、エルドにくっついてた土の精霊がふわふわと目の前に飛んできた。

エルドには見えてないようだから少し待ってもらう。


「どうしたんだ?」

《けいやくー》

「エルドと?」

《うん!》


どうやらエルドと契約したくて俺に訴えてきたらしい。

当人は自分の名前が出てどうしたのかと見てきてるが…

個人で契約出来ると思うが、まぁ手伝うか。


「エルド、手を出してくれ。手の平を上にしてな」

「お、おう?」


訳が分からないなりに素直に言うことを聞いて手を出してくれた。

そこに乗っかった土の精霊。


「なんか手の平が暖かいんだが…」

「そこに前に言った土の精霊が乗ってるんだよ」

「そうなのか…」


ジッと手の平を見つめては居るが、精霊が視えている訳では無さそうだな…

むしろ何で乗ってきたのか不思議そうだ。


「契約したいんだとさ」

「…俺と?」

「他に誰がいるんだよ」


エルドが呆けた顔で俺を見返してくる。

思わず呆れた声で返してしまったが、前にエルフ以外では見ないとか言ってたな。

何はともあれ


「名前を付けてやれ、土の精霊で性別は…」


あるのかなと思いながら精霊を見ると


《おとこ~》


あったようだ。

ちらりとフラニスたちを見ると


《おとこ!》

《おんななの~》

《おんなだよ!》

《おとこ…》


ちゃんと性別があったようだ。

鑑定したら性別が表示されたから、本人の意志が反映される可能性があるな。

っと今はそれどころじゃない。


「男だそうだ」

「そうか…」


返事をしてしばらく目を閉じて考え込んでいるようだが…

すぐに目を開けた


「アース」


エルドの手の平ごと精霊が光った。

光が収まった後そこに居たのは、茶色の短髪に同色の釣り上がった目をした精霊だった。


「…アース?」

《うん!よろしく、ますたー!》


呆気に取られた顔のエルドと、元気一杯な笑顔のアースの対比が面白い。

それに契約したからか、しっかりとアースの姿が見えているようだ。

最初に比べて纏っている光が強くなっているが…それも関係あるんだろうか?


「契約おめでとう、仲良くしろよ」

「お、おう。ありがとう」

「その様子だと見えてるし、声も聞こえるみたいだな」

「あぁ、さすがにシェイドの連れてる精霊は見えないし聞こえないが…」


ふむ…契約した相手だけなのか?

まだ戸惑っているが…エルドなら大丈夫だろう。


「俺の場合は精霊眼と精霊言語があるから、その差かもしれんな」

「なるほど…」


俺とエルドが喋ってる間に、アースはフラニスたちと合流して遊んでいる。

料理の置いてないテーブルの隅の方で抱き合ってキャーキャー言ってゴロゴロしてるが…

団子みたいだな、可愛いからSSを撮っておこう。

あ、フレ登録したしエルドに送ってやろう。


「ん…?これは…」

「それなら見えるだろ?」

「あぁ、可愛らしいな」


エルドにそれぞれの紹介をする。

やっぱり4属性の精霊との契約は珍しいらしく、変なのに絡まれたら手を貸すと言ってくれた。

住人のエルフも基本は1属性としか契約出来ないそうだ。

こういった点でやらかすって言われるんだな…


しばらく食事を楽しみながら談笑をして、食べ終わったので移動することにした。

会計のときにエルドが礼だからと言って払ってくれたが、稼がないとな…

今の所持金は初期金と依頼で増えて1500G、そこから屋台の串焼き3本分を引いて1440Gか。

稼ぐには…依頼を受けるか、生産物を売るかだな。


「稼がないとな…」

「商売はするつもりあるのか?」

「まぁ…作った物は売らないと嵩張るだろうしな」


というと納得した顔のエルドと歩く。

フラニスたちは俺の頭に乗ってのんびりしてるし、ニクスは肩に乗ってご機嫌のようだ。

アースはまたエルドの肩に引っ付いて楽しそうにしている。


「じゃあ本屋と…いずれ店持つなら商業ギルドもだな」

「商業ギルドもあるのか…」

「おう、商売するなら登録した方が何かと楽だぞ」


エルドの先導で本屋と、商業ギルドに向かいながら説明を受ける。

露店販売やお店を持つなら商業ギルドに登録するのが一般的で

そうすることで詐欺や転売などの犯罪に引っかかり辛いと。


商業ギルドにも冒険者ギルドと同じ様にF~Sランクがあり

ランクの上げ方は販売数や売上金で上がる仕様になっている。

お店を持つ為の建物も買うことが出来るし、委託販売も可能だとか。

ただし、委託の場合は売上の10%を手数料として取られるそうだが…

もちろんここでも信用が大事だ。


「で、ここが本屋だ」


そう言ってエルドが指差したのはこじんまりとした落ち着いた雰囲気のお店だった。

さすがに夜だから閉まっているな…確かマップに書き込み機能が…

これでよし、今度からいつでも来れる。


「ありがとう、マップにメモっておいたから大丈夫だ」

「おう!じゃあ次はここだな」


といって背中側を指差した。

そこには3階建ての綺麗な真っ白い建物があった。


「ここが商業ギルドだ」

「目の前だったのか…」

「分かりやすいだろ?」


いたずらが成功したかの様な笑みを浮かべるエルドと

そんなエルドを楽しそうに見ながら笑うアース。


すっかり仲良くなったようで何よりだ。

あまりストック増やせなかったです…思いついたことがうまく文章に変えられず…

そしてリアル側のネタが多いので日常回増えそうな予感が。


小説のあらすじ変更せねば…

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