No.36(End) 依頼
なかなか気分が晴れない日が続いたのでリフレッシュしようと庭園の方に行った時だった。
なんだか非現実的な場面に遭遇してしまった気がする。
猫を抱いた男子生徒がシャボン玉に包まれている。
しかもそのシャボン玉を吹いているのは去年の夏休み海で遭遇したアウネーテさんなのだから驚きを隠せない。
制服を着込んでいるのでうちの生徒になってしまったのだろうか?
遠くから見ていると2人がこちらに気づいた。
「久しぶりだな。あの時以来か。お前も一緒に入るか?心配するな割れて落ちたりないよ。…嘘か信じるどうかはお前次第だけどな」
とニヤニヤしながら言っているにで絶対嘘だ。
次の瞬間、男の子の入ったシャボン玉が割れ落ちてしまった。
「あ〜逃げたらダメさ。戻っておいで」
落ちたことも気にせず猫を追いかけている。
「やはりムハンマドは揶揄い甲斐があるな。面白い」
そんな2人はまぁ、微笑ましいといえば微笑ましいかもしれない。
もうそろそろ授業が始まるので校舎に戻るとラトゥーシュカさんと誰かが言い争っているのが見えた。
「言っただろうゴーリ。お前が俺達に関わる事はない。知っているのか?母国で俺達が何をしているのか」
「…勿論。ですが…貴方がたはロシアの誉れ。俺もその一員になれればと…」
「断る。この話はもうやめだ。失礼する」
そう言ったあとラトゥーシュカさんはエレベーターの方に行ってしまった。
あんな態度をとるラトゥーシュカさんは見たことなかった。
ゴーリさん?はじっとラトゥーシュカさんを見つめている。
声をかけるのも気まずかったので申し訳ないが、そのまま立ち去る事にした。
そのあとの放課後の事、新しい生徒会メンバーとともに生徒総会の資料を作っている時だった。
「カンナ、この資料チェックしてもらえる?」
「はい、ヴァニラさん」
4年生の中で生徒会経験のあるヴァニラさんが副会長になった。
ワットさんの人選はどうなのか?と疑問に思ったが安心していいのかもしれない。
それに便乗してラントユンカー君も生徒会に入れてもらった。
しかし、問題児が1人入ってしまったのだ。
「シュウマ君、起きて。ワットさん、何でシュウマ君を生徒会に入れたんですか?」
「だってニンジャだよ!!情報収集とかしてくれるかもしれないじゃん。ねぇシュウマ君、何か面白い情報ない?」
その言葉にムクっと起き上がり笑みを浮かべながらこう言った。
「そういえばペルケレ先生が生徒総会の資料を確認させて欲しいと言っていたでござるよ」
「ちょっと、早く言ってよ!私見せてきます!!」
「カンナ殿、今は客人がいる…。あーあ行ってしまわれたでござるよ」
「客人?ペルケレ先生にか?」
「イギリスの学校の偉い人が来ているみたいでござるな。カンナ殿が挨拶しても問題なかろう。理事長の娘でござるからな」
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「ペルケレ先生、失礼します」
ドアを開けるとペルケレ先生の向こう側のソファーに10歳ぐらいに見える男の子がいた。
「ペルケレ、こちらの令嬢は?」
「あぁ、カンナさん丁度よかった。タオユン先生、こちらが理事長のご息女のカンナさんです」
(タオユン先生?どっかできいたような…?というかこの年齢で先生?)
疑問に思う事もあるが、ペルケレ先生に「よかったら座って下さい。資料ありがとうございました」と言われたのでペルケレ先生の隣に座らせてもらった。
「カンナさんにご紹介しますね。私の母校でもあるシッディ・フェルマケイヤ・カレッジの学長。リ・タオユン先生です。先生は「不老不死」の能力をもっていまして。今、おいくつでしたっけ?」
「3041歳になる。とっくの昔に桃を食べてから姿形が変わっていない。ペルケレ、お前の方が若いはずなのにな。私はいつも置いていかれる」
「それって年齢って言えるんですか?あの、何故こちらに?」
「ペルケレ、話しても構わないか?」
「えぇ、カンナさんが関係者である事に変わりありませんし生徒会役員でもあるので他生徒の協力も得られると思いますよ」
「うちのカレッジでは考えられないな。強調性が皆無だ。お前の望む学校というのはこういう物だったのか。大変興味深い。実はな探して欲しい人物がいるんだ。だが難しいかもしれんな。“あいつ”の餌食になっているかもしれん。ペルケレ、それはお前の管轄だろう?コントロールできんのか?」
「ヴィクトリアさんが監視してますけどあの人は無理ですよ。私の話を聞いているようで聞いていませんから」
その言葉に2人はため息をついている。
「誰ですか?その…えっと。問題児?な方は?」
「確かジャッチと呼ばれていたか。カレッジを代表する問題児だ。ペルケレと同じく霊感を持っているからな、お前の可愛い後輩だろう?」
「やめてください。そうですね、うちの生徒なら腕の立つ子も多いですから学校交流がてら調査をお願いしましょう。カンナさん、お願いできますか?」
「えっ、私ですか!?どうすればいいんでしょうか?」
「そうですね、これならどうでしょうか?カンナさんを中心に10期生の子達でイギリスに行ってもらいます。いい経験になると思いますよ」
「イ、イギリスに行くんですか!?皆んなで!?」
なんだか大変な事になってしまったが、私達にしか出来ない事なら行くしかないだろう。
そのあと、タオユン先生が言っていた“探して欲しい人物”について話を聞く事にした…。
Guardian・Spirit 〜ガーディアン・スピリット〜セカンド!!
End
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FileXX 英国・魔女狩り編 No.1「シリアルキラー」
最後まで読んでいただきありがとうございました。
第3部は《2月1日16時》から投稿いたします。
どうか皆さまも感染症もそうですがお体や健康を大事にしながら年末年始をお過ごし下さい。
一番気を付けないといけないのは自分なんでけどね。ゆっくりしたいと思います。
それではまた会いましょう失礼いたします。




