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災厄スキルで人類追放〜しかしそのスキル最強なり!?〜  作者: しゃむしぇる
第一章 変わり始めた運命

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第20話

ブックマークやいいね等とても励みになりますのでよろしくお願いいたします。


 ラナさんの後について行くと、集会所のような建物の中に案内された。辿り着いた扉の先には複数の人の気配がする。もうすでに何人かは騎士団長が揃っているみたいだ。


 ラナさんは一つ大きく息を吐き出すと、その扉を開け放って中に入った。


「待たせてしまって申し訳ない。」


「おぅ、待ってたぜぇ。でぇ?その後ろの仮面をつけた2人がテメェの新しい副官か。ずいぶん強いらしいじゃねぇか。ソレイドの騎士団長のラナとは違ってよぉ……ん?」


 騎士団長の1人らしき金髪の男がすぐに席を立って俺達の方に歩み寄ってきた。既に喧嘩腰だけど、一応大人しくしておこうか。


「……紹介しよう。私の副官になったゼラ君とアイ君だ。これから私と任を共にするからよろしく頼みたい。」


「へっ、名前なんざどうでもいいんだよぉ。こちとらテメェらが元王国騎士が三人もいたっつう賊を壊滅させたってのが信じられねぇんだよ。他の奴らもそうだろぉ?」


 この金髪の男の言葉に他の騎士団長らしき人物たちも小さく頷いた。


「そういうわけだ、雑魚いラナはどうでもいい。テメェらの実力をオレ様が直々に見定めてやるよ!!」


 すると金髪の男は腰に差していた剣を抜き放つと、俺を殺すつもりで振るってきた。反撃しそうになっているアイを止めながら、俺はその剣を指先で摘まんで止めた。


「んんなぁっ!?」


「俺達のことをどうこう言うのは構いません。素性が知れないのも事実ですから。でもラナさんのことを悪く言うのはやめてもらえませんか?」


「へっ、最弱の騎士団長に弱いっつって何が悪い!!」


「俺にとってはラナさんは恩人なんだよ。このクソ野郎。」


 拳を思い切り握り固め、奴の顔面に向かって打ち込んでやった。ボキボキ骨が折れ、砕ける感覚が拳に伝わってくる。足を踏んずけてやっているから、吹っ飛ばずに奴はその場に崩れ落ちた。その光景を見て他の騎士団長達も自らの武器に手をかけて警戒モードに入った。


「次、ラナさんをバカにするような発言をした奴はコイツと同じ目に遭わせます。良いですね?」


 金髪の男を持ち上げて見せつけてやると、他の騎士団長達はお互いに視線を交わした後で頷いて座った。それからは自分たちの街の状況などの報告などをし、会合が終わりに近づいたころ、金髪の男がようやく目を覚ました。奴は瞑れた顔面で俺のことを見ながら罵声を浴びせてきた。


「ぶっふっ、こ、こんなヤツ信用していいのかよ!?ラナァ、テメェこいつらが暴走したときの責任はとれるんだろうなぁ。あぁ!?」


「よくもまぁ突っかかってくる男ですね。ゼラ様、もうコイツは……。」


「アイ、ダメだ。」


 カタナで目の前の男を切り殺そうとしているアイを止めながら、俺はその男に視線を向けてこう言ってやった。


「お前が弱いって言ってるラナさんを俺がこれから何倍も強くして見せる。お前なんか目じゃない程にな。」


「はっ、や、やってみやがれ。」


「その怪我が治った頃、もう一度会合を開き、そこでお前とラナさんが決闘する。それともこの騎士団長達の中で一番腕に覚えのあるやつにするか?いや、なんなら全員相手にしたっていい。そうしよう。あとでごちゃごちゃ言われるのは面倒だからな。」


「ぜ、ゼラ君。そ、そんなことは……。」


「言ったなテメェ。吐いた言葉は呑み込めねぇぜ。この怪我が治ったら全員でラナをボコしてやるよ!!」


「ボコボコにされるのはお前らだよ。全員覚悟しておけ。」


 魔力を放って威圧してやると、その場にいた全員が大量の冷や汗をかいて体をカタカタと震わせている。この程度の連中なら何人で襲ってきても俺が改造したラナさんには勝てないだろう。こいつらが泣き目を見るのが楽しみだ。


 そして会合が終わった後、俺達はラナさんを自室へと連れ込み、あのスキルのことについて話すことにした。


「ぜ、ゼラ君!!わ、私は自分でよくわかっている騎士団長の中では弱いという事を。それなのにあんな啖呵を切って……。」


「勝算が無いのにあんなことは言いませんよ。ラナさんは俺達と同じぐらい強くなることが可能です。断言します。」


「ど、どうすれば……。」


「そのための絶対条件として、ラナさんには俺に絶対の服従を誓う眷属になってもらいます。その条件を呑み込んでもらえたら、ラナさんは強さを手に入れることができます。……どうです?俺に絶対の忠誠を誓えますか?」


「ちゅ、忠誠を誓えば本当に私は強くなれるのか?」


「間違えないでください。ただの忠誠じゃないです。アイが俺に誓っているような絶対の忠誠です。」


「は、はは……まるで悪魔との取引だな。だが、もう弱い自分と向き合うのはうんざりだ。この殻を破れるなら、私は……ゼラ君、いやゼラ様に絶対の忠誠を誓います。」


 ラナさんは跪くと、俺の手を取って手の甲に口づけをしてきた。それと同時、目の前にこんな文字の書かれた画面が現れた。


『ラナがあなたの眷属に加わりました。』


「それじゃあ早速始めますね。背中に少し触れさせてください。」


「あ、あぁ。」


 くるりと背なかを向けたラナさんの背中に触れると、人間に課せられている定めがずらりと項目として浮かび上がってきた。


「人間は魔石を吸収できないを改造して魔石を吸収できるように……その魔石の100%の力を取り込めるように……。これで良し。」


「お、終わったのか?」


「はい終わりましたよ。それじゃあこのままダンジョンに行きましょう。」


「わかった。キミの指示に従おう。」


 ラナさんを連れてダンジョンに潜り、メタルビートルの居る階層までやってきた。この階層はメタルビートル周辺には滅多に人がこない。魔石を吸収する場所にはもってこいなんだ。


「じゃあ悪いが倒させてもらうぞ。」


 サクッとメタルビートルを倒すと、大きな魔石がその場に残った。


「ラナさん、あの魔石に触れてみてください。」


「わ、わかった。」


 ラナさんが魔石に触れると、その魔石はラナさんの体に吸収されてしまった。それと同時にラナさんは自分が大きくパワーアップしていることに気付く。


「お、おぉ!?こ、これはどうなっているんだ?力が漲ってくる。」


「これが俺の魔物誘引ってスキルが持つスキルの効果の一つです。普通人間は魔石を吸収できないという定めを書き換えて吸収できるようにしたんです。これで魔石を取り込む度にどんどん強くなりますよ。さ、次はボスを倒しに行きますよ。最初は俺が倒すので魔石を取り込んだ後は自分で戦ってみてくください。」


「わかった。」


 その後、ボスを何度も何度も倒してラナさんは飛躍的にパワーアップしていった。もうあの騎士団長達がまとめてかかっていってもラナさんには勝てないだろう。


 必死にボスを倒してパワーアップを続けるラナさんに俺は一つ問いを投げた。


「ラナさん、強くなるためとはいえ、俺に絶対の忠誠なんか誓ってよかったんですか?」


「ははは、野暮なことを聞くなキミは。そもそもキミ達が居なければソレイドは滅んでいた。私も死んでいただろう。だが、キミ達があの賊を打ち倒してくれた。私からしてみれば命の恩人であり、街の危機を救ってくれた救世主でもあるんだ。寧ろこうして忠誠を誓わせてくれたことに感謝したいぐらいだ。それにっ!!」


 ラナさんはメタルゴーレムを素手で粉砕して見せた。


「弱い自分から抜け出す、こんな力までもらってしまった。もう私の心はキミと共にある。」


「そうですか……。」


 ラナさんが喜んでくれてるならそれが一番だ。この力で、今度の会合の時には騎士団長全員をボコボコにしてもらおう。


 その後、ローザさんのお店にご飯を食べに行ったら、ローザさんはラナさんの魔力を見て気絶しそうなほど驚いていた。いずれこの人にも俺のスキルのことがバレそうだなぁ。



この作品に対する感想、意見などなどお待ちしています。こうしたほうがいいんじゃない?とかそういったものは大歓迎です。単に面白くないとかそういった感想は豆腐メンタルの作者が壊れてしまいますので胸の内にとどめていただければ幸いです。

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