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絶望の転落

1つ、ものを投げられた。


お前が出来損ないだからだと、誰かが言った。


2つ、ものが投げられた。


そんなことも出来ないのかと馬鹿にされた。

役立たずだと言われた。


今度は叩かれた。


こんな子、産んだのが間違いだったと。


3つ、ものが投げられた。


お前は身内の恥だと。

家族と認めはしないと。

出て言ってくれと。


4つ、絶望がそこにいる。


レベルが上がらない。

スキルが上がらない。

職業が変わらない。



そして、誰にも認められない。







気を取り戻したのはその時だった。


俺は初めて登る雨を見た。

と言うのは針小棒大に書きすぎだろう。


俺の目から零れた涙が俺より遅く落ちているからそう見えていただけだったのだろう。


「さっきのは...走馬灯って奴かねぇ...」


理由はよくわからないが、俺は今空中にいる。


さっきまで洞穴の密閉空間に閉じ込められて中毒死か窒息死か圧死か溺死か選べと突きつけられていたと思ったら、今度は墜落死ときたもんだ。


「今まで選択肢なんて死ぬか否かくらいだったのにいきなりレパートリーが増えたな。人生...なんのために生きてたんだろ...」


「僕に会うためさ...なんて言うのはキザかな?」


背中から落ち続けているはずの俺の背後から声がかかった。


...下に誰かいる!?


「あー、そのまま振り返らない方がいいかな。大丈夫。君は死なないし僕も死なない」


「何を根拠に!?」


「ここは世界の外側さ。君が世界の壁を掘り抜いたからこっち側に呼び寄せられたんだ」



呼び寄せられた...?



「何を...!?」

体をひっくり返そうとしたが体が動かない。


「僕はこの世界の神だからって言うのが答えさ。今、君の体を動かないようにしてるという事で信じて欲しいな」


「...いや流石にそれは難しい。魔法だって同じことができるんだろう?」


「いやー、魔法ねー。ロマンだね。うんうん。神様、魔法を見た時は驚いたよ。僕が組み込んでないシステムが勝手に動いてたんだからさ


っていう話は後でたっぷり話すとして、今は君が僕を神と認めてくれないと困るんだ。信じてくれなくてもいい。声に出して、認める。と言って欲しい」


「それ以外に道はないか...わかったよ。認める」




と、諦めて言われた通りにすると、一瞬で俺は自室に移動していた。


先程まで俺の頭上にあった涙が時間差で俺に降ってくる。


「何が起こったって言うんだ...」

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