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対話

マジか・・・何でここにヒロインの黒薙 翡翠がいるんだ・・・いや、いるのは知ってた。でも、寄りにもよってこんなに早くエンカウントするとは・・・しかも、何気に死にかけだし。ヤベー・・・どうしよかな。



「停滞しろ・・・『停滞氷結』」


魔法で一瞬で終わらせて考える。取り合いず・・・


「おい、お前名前は?」


ガラス張りタンクの中で、死にそうになっている少女に声を掛けた。


「7000番」


「そうじゃない、お前の本当の名だ」


「本当の名前・・・黒薙 翡翠」


「・・・そうか、早速だが質問だ。お前は、ここから出たいか?」


「・・・分からない」


死んだ目のまま、黒薙は言う。このままでは死んでしまいそうな雰囲気さえ感じる。


「そうか、だがここにお前を殺そうとする者はいない。お前は、図らずも自由になったわけだ。お前は分からないといったが、このままここにいたいのか。いや、そもそも生きていたいのか?」


わずかに目を見開いて、彼女は息をのんだ。そして


「私・・・今・・・生きていたいと思えませんでした・・・」


そう語った。そうだ、原作でも、彼女は人体実験の影響で感情は抑制され、生きる理由を失っていた・・・。だからこの返答は自然なことなのだろう。当たり前なことなのだろう。・・・少し、話が変わるが俺の精神構造は転生した時と前世でかなり違う。前世のころよりも、血も涙もなくなったなと思う・・・理想の悪役になるために、手段を選ぶつもりはない。だが、何年もここで生活していれば、この世界の人間を創作上のキャラクターと話見れなくなってくるのだ。だから、何が言いたいかというとこの少女をこのままにはできないわけで


「フン、下らん。お前何歳まで外にいた?」


「・・・10歳までです」


「はははっは。たかが、10歳・・・10年間しか世界を見ていないから生きたいと思わないんだ。現にお前は、死にたいとは思ってないのだろう?だったら、お前は、探すべきだ。見るべきだ。行きたい理由など、自分で見つけるものだ。自由を手にしたのだ。謳歌するしかあるまい?なあ、翡翠」


色々言ってしまったが、この子は同じ風に騎士団に助けられた後しばらく外の世界を見て主人公と同じ高校に行くはずだ。時期は早くなってしまったが、この流れで騎士団に預ければ問題ないはず。


「生きてたい理由を探す・・・ねぇ、あなたの名前は?」


「悪魔」


「それ本名?」


「違う・・・だがこれから何のかかわりもないやつに教えるほど大した名ではない」


「関わりならある・・・私は、あなたについていく。私を外に連れて行って」


「・・・何?」


「助言したのはあなた。きっとあなたについていくのがベスト」


そう語る彼女の目には、少し生気が戻っている。


「俺でなくとも、騎士団のところでもいいだろう?」


「イヤ!、あなたがいい」


マズい展開になった。原作が壊れるー。いや、多少なら大丈夫だと踏んでいたのだがこの改変はヤバイ。俺の計画では、少なくとも第1部は原作通りに進む必要がある。そこからは、アドリブでいくつもりだったが最初から彼女が俺のそばにいるのはヤバイ。少なくとも、主人公と同じ高校に通っていないと困る。

こうなれば、早く目当ての男である宵闇を探して、うまい具合にこいつを置いて帰るしかない・・・


「・・・おい、お前ここの研究所の構造は覚えているか?」


「ん・・・覚えてる」


「よし・・・お前をここから出してやる・・・」


そう言って、俺は氷の剣を作り、タンクを切り裂いた。ガラスは、砕け、中に入っている液体は外に漏れていく。体に力が入らないのか倒れてくる少女に俺は手を伸ばしてその体を支える。服が濡れて気持ちが悪いとか、謎の液体の匂いがきついとか、そんな感想より先に軽いと思った。・・・それはそうだ13歳の少女だ・・・人体実験の被験者だ・・・。


「ほかの被検体がいる部屋を案内しろ」



「分かった」

緋色が、翡翠に甘いのには理由があります(主に前世関連で)そのうち触れると思います。

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