懐古追想曲詩
久しぶりに聴いた十年ほと前のアニソンをモチーフにしています。
かつて好んでいたのに
すっかり疎遠になった曲
久しぶりに聴いてみたら
脳内に溢れるようにリピートする
記憶の海から浮上するように
その曲の歌詞を思い出す
懐かしさで思い出したのか
変化のために思い出したのか
それらが散々と思える程度に
気にすることは無いけれど
やっぱり懐かしいと思えるのだ
アリスのバラに夢を馳せる少女たちの曲が
罪人を流し続ける少女の曲が
昔、ハマっていただけに
懐かしさを感じてしまう
時を買い取って聴いてみたい
時を選んで聴いてみたい
やるべきことを終えてから
眠りにつくまでの一時に
帰路につくまでの一時に
固執されたいつもから外れて聴いてみる
慣れた順番からあえて外れて聴いてみる
かつての好きを
今も好きであることを
知るために聴く
物語に使えないかどうか
知るために、感じるために聴く
タイトルの意味を
意図的に外国語に訳して
未来に書きたい
短連の物語に組み込んでみる
幹にするのか枝にするのか
花にするのか実にするのか
その時が来るまでは分からないけれど
下心があってもなくても
気にせずに聴いていきたい
音楽からインスピレーションを受けるのは
悪いことじゃないだろう?
目で見た絵から
インスピレーションを受けるのと
肌で触ったことから
インスピレーションを受けるのと
舌で味わったことから
インスピレーションを受けるのと
鼻で嗅いだことから
インスピレーションを受けるのと
耳で聴いたことから
インスピレーションを受けるのと
そんなに変わることじゃない
五感のどこかで感じたことから
インスピレーションを得て
形にしていくだけ
与えられて、あるいは受けて
それを綴っていくだけ
ただそれだけのことなのだから――
《終》
何のアニソンをモチーフにしたのかは、本文にややぼかしてあるので、聡い方は分かると思います。




