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異世界からの来訪者  作者: テラバイト
1/4

旅立ち

08/21

名前が読みにくかった為それぞれ名前の間に・を加筆しました。

 西暦208年一つの大陸が版図から姿を消した。


 歴史上ではその日、空から流星の様な物が黒い軌跡を描きながらその大陸に落ちたという。


 その日からこの世界の有様は大きく変えることとなる。


 それは、どこからともなく現れた人の姿形をした生命体。その容貌は、鬼の角に悪魔を彷彿とさせる翼。

 体型は全体的に筋肉質。露出した箇所から伸びる四肢は丸太を思わせるほどに太く、そして何より全身が黒かった。その容貌から人類はこう呼ぶ【黒悪鬼】と。



 ☆☆☆


 小鳥の囀りと幼なじみの声で俺こと、カイ・ユフィールは目を覚ました。


「カイ〜、起きなさ〜い!」


 そう言って早朝から無駄に大きい大声で、俺の名を呼びながら近寄ってくる人物が一人。


「んぅ、相変わらず声がでかいなニアは」


 軽く伸びをすると共に軽口を叩きながら目を覚ます。彼女の名前はニア・フェルト。幼い頃からこの辺境の村に暮らしている女の子。容姿は幼い頃から見てるとはいえとても形容しがたいほど美しいと思う。桃色の小さな唇に、作り物様に綺麗な目鼻立ち。背中に伸びる胸辺りまで伸びた髪は赤色で一本一本が繊細でそよ風で簡単に靡く。そんな美少女がベットのすぐ横に鎮座していた。


「あらあら、起こしてもらっといてその態度は如何なものかしら?」


 どうやら、起床時に呟いた軽口が癪に障ったようだ。


「悪かったって、朝が苦手で寝ぼけてただけなんだ」

「ふん、どうかしらね」


 ここはなんとか気を利かせなければならないかと考えていた時。


「まぁいいわ。今日から私達は村から出てリュトラシア王国に行かなくてはならないからね」


 そう、今年は俺達が十六歳を迎えた年でもある。そして十六歳を迎えた者は、各国にある学園の入試資格を得ることが出来るようになる。そこで、合格した者は約二年間座学と戦闘訓練に励むこととなる。

 さらに今日は西暦358年。あの世紀の大事件から150年ほどの月日が経った日で、黒悪鬼との人類存続を掛けた抗争終末日でもある。黒悪鬼がこの世界に現れた日から、人類は黒悪鬼との壮絶な戦いが幕を開けた。戦闘の苛烈さが増していくと次第に劣勢に追い込まれたのは人類側だった。そこで後がない人類は藁にもすがる思いで、この世界の創造神とされるミトラ神の半神が込められているとされていたクリスタルに祈りを捧げたそうだ。すると、クリスタルは眩い光を放ち始め黒悪鬼と人類との境界線なる物を光の柱で作ったのだという。その光に触れると触れた者の存在を許さない強力な力が秘められている。


「そうだな、起こしてくれて助かったよ。早速準備に取り掛かるかな」

「えぇわかったわ、村の門で待ってるわね」


 そう言ってニアは部屋から出ていった。


「さて、早めに支度を整えなきゃニアに何を言われるか...」


 遅れた時の事を恐ろしく思いながらも支度を整え家のリビングに向かう。


「おはよう」

「おはようカイ、朝ごはんは出来てるわよ〜」

「おはよう、父さん母さん。」


 リビングに向かうとこの家の主であり村の村長をしている父ディータ・ユフィール、その妻プラム・ユフィールの三人家族で暮らしている。


「カイもついに、十六歳になってしまったのか...」

「あれだけ小さかったカイが...成長は早いわね〜」

「やめてくれよ二人とも...」


 感慨深そうに話している二人を見るとなんだか気恥ずかしくなってきてしまう。


「しかし、これからお前は一人前の男としてこの村を巣立っていかねばならん」

「寂しくなるわねぇ〜」


 そう、今日からこの村を出ていき自分で自立した生活をしていかなくてはならない為。顔を合わせる頻度はめっきり少なくなる。


「承知しています。父さん母さん、ここまで育ててくれてありがとう。父さん母さんのお陰でここまで大きくなれた。今度は俺から返せるように頑張ってくるよ。」

「お前には、父さんと母さんで教えれることは全て教えて来たつもりだ。この村の村長としてそして一人の親として生きてく上で困らないようにな」

「はい」

「はいはいそこまで、まずはご飯にしましょ。温かいうち食べないと不味くなっちゃうわ」


 母さんが手を叩きながら制したこともありこの話はまた今度することになった。母さんが気を利かせてくれたお陰で父さんの話は回避出来た。父さんの話はいつも同じ話の繰り返しであるからだ。この話も数えきれないほど聞いてきた。食卓にはスープにパン、村で栽培している野菜を使ったサラダ。とても美味しかった、母さんのご飯が食べれないとなると少し残念だ。食べた後は三人で村での門へと向かった。村の門には俺達の見送りをするために集まった村の人達も集まっていた。よく見るとニアは一つ年下の妹メア・フェルトと話しているようだった。ニアの妹のメアもニアに負けないほどの美少女だ。違う所は青色の髪色とセミロングの髪ぐらいだ。


 そして、ニアとメアは俺に気が付くと走って近づいてきた。


「やっと来たのね!もう村の皆が待ってるわよ」

「ごめんごめん、少し支度に手間取ってね」

「カイさん、お姉ちゃんのことをどうかよろしくお願いしますね」

「メア!どうゆう意味よ!」


 俺達三人で会話をしていると、どうやら出立の時刻を報せるかの様に馬車の音が聞こえてきた。


「どうやら時間のようだな」

「ええ、そうね」


 俺達は村の皆に別れと感謝を述べ、やってきた馬車へと乗り込む直前。一人の駆け足が近づいてきた。そしてその駆け足の主は俺の近くまで来て止まった。


「私ね、カイのことが好き」

「「へ?」」


 どうやら駆けてきたのはメアだったようだ。そのメアが突然、顔を赤く染めながらの告白に俺と近くで聞いていたニアは素っ頓狂な声を漏らしてしまった。


「でも、今は大変な時期だろうから返事はまだ要らない。だから...一年後に再開した時に返事を聞かせて欲しいな...」

「...ありがとう。唐突で驚いたけど...あぁ、わかった。一年後に」

「ちょっとメア?!私言うなんて聞いてないんだけど!」

「えへへ、言っちゃった...」


 そう恥ずかしそうに言うメアを見て自分も顔が赤くなるのを感じる。


「お取り込み中すみません、そろそろ出発したいのですが...」


 御者の方に言われてメアと別れ馬車に乗り込む。その時に話を聞かれていたようで、それに気が付いたメアは顔をさらに赤く染めていた。


 そうして、馬車は村の皆とメアに見送られながら出発した。後方を見た時に父さんの男泣きと手を振っているメアが目敏く見えた。それを見て寂しく感じる。ニアも寂しく感じているのか何処か遠くを見ている気がした。今から向かうリュトラシア王国へはまだまだ時間が掛かる。何事も無ければいいが...。

初めまして!この物語を読んで下さりありがとうございます!めっちゃ下手くそでしょうが、これが今の限界でした...orz。小説って中々難しいですね...深夜テンションで書いてみただけでこの先の構想も何となくしか浮かんでないんです!

えっ!?って思うかもしませんが、この先の物語が浮かんだらちまちまと更新していきますので、どうか長い目で見守ってください。m(_ _)m

そして物語のメアの唐突な告白は主人公とは別視点で幕間として告白へのきっかけなどを書いていきたいと思ってます!

どうか最初の告白は別視点を作るための伏線とでも思って頂ければ...。

それでは、第2話がありましたらそこでまたお逢い出来ることを願っております。

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