表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ドラゴンの卵に転生したら、目玉焼きにされてドラゴンゾンビになった  作者: 金銅才狸


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

49/328

49第三王子3


 第三王子はセーラから、

 竜の返還要請の手紙を受け取った。

 王子は婚約破棄手紙をでっちあげて送った。

 王子は俺の本名を知らないから、

 俺の名前がドラドラちゃんになっている。

 セーラにすぐ偽物と見破られるだろう。

 策が浅い。

 最もバレる事が前提の手紙かも知れないが。


 王子は偽物の手紙を送ってから、

 その後、難しい顔で何かを考えている。

 十代なかばの美少年王子。

 それが悩む姿は様になっていた。


「いい事を思いついた」

「王子。また何か悪い事を思いついたのですか?」

「セーラからの手紙だ」

「はい?それがなにか?」

「竜返還ではなく、第三王子を返してくれと書きかえろ」

「………な、まさかそれを豚皇女に届ける気で?」

「セーラが僕に執心してると豚に勘違いさせろ」

「二人を戦わせる気で?」

「そうだ。悪魔と豚。毒虫同士戦わせるのだ」

「ウギャァァ」


 この王子追い詰められすぎて黒くなってるな。


「次兄から僕に届いた竜抹殺依頼の手紙」

「ま、まさか。それも」

「ああ、少し書き換えてセーラに届けろ」

「お、王子」

「次兄とセーラを噛み合わせろ」

「その二人も!」

「まだだ」


 第三王子は、邪悪に嗤っている。

 もう悪魔と見分けがつかない。


「まだ、なにかやるんですか?」

「豚皇女には僕が時期王になる為だと、次兄を狙わせろ」

「ま、まさか王子」

「兄には豚皇女が命を狙ってると知らせろ」

「ウ、ウギャ」

「第二王子。豚皇女。セーラ様を噛み合わせる気で?」

「そうだ。誰か一人でも消えてくれれば、大儲けだ」

「………………」

「王子いつからそんな知恵を」

「僕を追い詰めたアイツ等が悪いんだ」

「ウギャァァァァ」


 くまの濃い血走った目で、

 第三王子は嗤った。

 元が美少年だけに、

 怖いやら、可愛いやら、可哀そうやら。

 良くわからん。

 王族って大変だなぁ。


「そ、そうだ。忘れてた」

「ど、どうしました?」

「彼奴等、ドラドラちゃんを狙ってくるはずだ」

「ウ、ウギャ?」

「確かに」

「兄は虎の子の首切り騎士を投入するかも」

「ウギャアアア」


 なんだ?その禍々しい騎士?

 普通の人間に負ける気は無いが、

 王子の周辺の人材はイロイロおかしいし。

 むぅ。逃げ出す準備もするべきか?


「セーラは魔人セルバンテスを投入するはずだ」

「間違いなく、竜奪還にやってきますね」

「近衛副団長と近衛だけでは不安だな」

「首切りと魔人二人同時に敵に回す可能性となると」

「爺やを引っ張って来てくれ」

「ぶ。引退した凶刃を連れてこいと?」

「ああ。凶刃と呼ばれた爺やの力が必要だ」

「無理ですよ。もう引退した身です」

「首切りと魔人が出張ってくると知らせろ」

「え〜」

「参加しないと不戦敗になるといえば爺は来る」

「………」

「あの三人は心底憎み合っている」

「ですけども」

「首切りと魔人を切って良いといえば、爺は来る」

「ですが」

「爺さえいれば、首切りとも魔人とも戦える」


 第三王子は謎の自信を見せていた。

 魔人セルバンテスに匹敵する者が二人もいるの?

 首切り?凶刃?

 いや、そんなことよりも、

 現在進行形でやべー奴になりつつある王子。

 ………竜の目から見て、

 王子がどんどん闇落ちしていく姿は、

 見ていて滑稽で、楽しかった。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ