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第2話ベトナムの喧騒と究極のヤギ鍋 その1

いよいよ、ベトナムに向けて出発、現地では2年前と大きく代わったベトナムに遭遇する。

ベトナムの喧騒と究極のヤギ鍋



予定通り飛び立ったベトナム航空941便。

しばらくして、安定飛行になると、まずはおつまみとドリンク。その後、機内食が配られた。

ベトナム航空は今までは主にベトナム国内線での利用が多いため、機内食と言えば固めのパンとプラスティックのゼリーの器に入っている水のみ支給される事が多かった。

そのため、どんなものが出るのか、出発前から店長は、若干の興味をもっていた。

だが、意外にもどこの航空会社と余り変わらない普通のものが登場してしまい、当たり前ながらも、一抹のつまらなさを感じた。

唯一、和食と洋食の2種類と言うのが、気になった。和食はともかく、洋食の代わりにベトナムフードを入れて欲しいような気もするのだが・・・・。

結局2人とも和食のほうを注文。

配られてからも店長は、メインの料理に一緒に入っていた、付属の海苔やバターなどの製品を作っている製造業者が、どこのものか気になったので調べて見ると、日本全国各地のものが集結している事がわかった。


そう言う正直どうでもいいことを調べていると、やがて、ベトナムのダナン上空を通過した表示を確認。

そう思って窓越しを見ると、上空からうっすらと陸地が見えてきた。

こうしてベトナム領に入った飛行機は、30分ほどで静かにホーチミンシティ(HCM)のタンソニャット国際空港の滑走路に滑り込むのだった。


2時間の時差を修正して、現地時刻は14時30分。飛行機のタラップを降りた瞬間!

今まで長い間、待ち望んでいた南国特有の湿気を意識する熱気が一気に全身を覆ってきた。


今までの経験上、とにかく効率を重視して素早く入国審査を終えた2人は、何事も無いように空港の外に出た。

すると多くのガイドが、名前を書いた紙を両手に抱える光景が目に入ってきた。

いつもなら、無視をするところ、今回は、ツアーで来ているため、必死で名前を探すと、意外に簡単に発見。ガイドさんに誘導され

指定された車に、他のツアー客がいなかったので、事実上の“貸切”状態で乗り込むのだった。


赤い服に身を包んだ背が高くて髪の長い、ベトナム人の女性ガイドのハンさんから、注意事項の用紙を渡され、その後、長々と説明があった。

“バイクのタクシーに乗るな”とか、“生水を飲むな”などいろいろ言われたものの、2人の視線はどうしても、7・8年前に初めて来た時と決して変わらない、バイクの集団が走り続けているベトナムの街の風景のほうに向かってしまっていた。


ガイドのハンさんの言う事での大まかな点では同意できるものの、唯一「それは、ごめんなさい」と言うものがあった。

それは「綺麗なレストランで食事をしてください」というものであった。

当初から屋体系の店で味のチェックを考えていた2人にとって、こればかりは同意するわけにはいかなかった。

既に2人の間では、こっそりと行動に出ることを、なんらコミュニケーション手段を用いずに、密かに同意が出来ていた。


渋滞がひどかった為か、いつもタクシーなどを使っていく道と違ったものの、30分ほどで、“ボンセンアネックス”と言うホテルに到着。

有名なドンコイ通りもすぐ近くにある、観光するには非常に良い場所でもあった。


ガイドのハンさんと別れ、ホテルに荷物を置くと、場所のチェックを行い、街に出た。

今回のベトナムで、自由行動ができる時間は、18時間。

そのうちの6時間程度は睡眠時間や洗面とかシャワーを浴びる時間などに宛てる事になるので、実質的な行動時間は12時間。

この短時間でどこまでの行動が取れるかが、大きなポイントでもあった。


とりあえず、両替をする事に。

バイクの量は変わらないが、店や街の雰囲気は行くたびに変わるHCM。

このあたりでよく使っていた両替所も、このときには既になくなり、近くの別の場所に移転したらしいとの情報を得ていたが、そこに行って探しても中々見当たらない。

やむなく、銀行で両替しようとすると、あっさり拒否されてしまった。


実は両替しようとしたのは日本円でも米ドルでもなく、中国元。

今までたくさん溜まった各国の通貨(中国元、香港ドル、韓国ウォン)を一気にベトナムの通貨“ドン”に両替して、まずそれから使っていこうと、出国前から考えていたのだった。


3年前、バリ島に行った帰りに、空港で現地通貨が不足したので、最初台湾元を交換しようとした時には見事に拒絶され、仕方なく千円札を両替せざるを得ないという事があった。

今回も果たして両替してもらえるか心配であったが、銀行から紹介されたすぐ近くの両替屋では、全て無事に両替が行われ、手元には2百万ドン(約1万円)が入った。


「最初にやるべきことはやってしまわないと」と料理長の一言で、まずは買い付けをスタート。

本来ならチャイナタウンである「チョロン」に行きたかったが、今回はとにかく時間が無い。

遠出は困難と考えた2人は、歩いていくことができる、HCMいやベトナム全土で最も有名な市場“ベンタン”に向かった。


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