表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
記憶喪失剣聖  作者: 融合


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
56/56

55話 芽吹く思い

「あのさ、目的を達成した後のこと考えてる?」

「メラが言いたいことは理解してる。けど、とてもじゃないけどあの場でレオナさんに逆らうことはできなかった」

 メラは呆れた様子でため息をつく。

「そんなに強かったんだ」

「それはもう、手も足も出なかったよ」

「『神託者』が他のS級とは別格なのは知ってるけど、そんなになんだ」

 流星も現状が悪いことは理解している。

 すでに多くの者の記憶に強く「佐々木 神威」の記憶が刻み込まれてしまったことで、転職ミッションをクリアした後の問題がより濃く浮上してしまった。

 つまり、現在は別人に成り切っていることで八尺 流星だとバレる心配はほぼないものの、後に犯罪を犯していた事実が明るみに出てしまう可能性が高くなってしまったということ。

 その責任は流星だけでなく、メラにものしかかり、加えてメラは過去の犯罪歴までも刑罰に処されることとなる。

「そういうことなら、私もレイド祭に同行すべきだったよ」

 現在流星たちがいるのは、港区六本木のタワーマンション。

 あれから必要な家具などを揃え、かなり快適空間となっている。

 レイド祭の最中は、流星が『絶歩』を習得したことにより、早朝に自宅と沖縄を『絶歩』で行き来している状態となっている。

「いや、参加しなくてよかったよ。俺の事情でメラを危険な場所には連れてけないから」

 流星のその一言に、メラは顔を多少赤らめる。

「・・・・・レイド祭に参加しなくてもさ、ホテルで待ってるとかできるでしょ」

「確かにそうだけど、泊まるホテルは毎回違うし、あまり負担をかけたくないんだ。それに、メラだって自宅の方が遠慮せず生活できるだろ?」

 メラは、自分の気持ちを何一つ理解していない流星にイライラを募らせる。

「そうじゃなくて・・・・・むしろ心配っていうか」

「大丈夫だよ。レオナさんもついてるし、何よりも俺の強さを知ってるでしょ?」

「まぁ・・・・・」

 そういうことではないのだ。

 当然、流星の身の安全も心配しているのは事実だが、更に心配しているのは––––––––––––

「1つだけアドバイスさせて」

「うん」

「レイド祭の最中は、人と距離を置くことを意識したらいいと思うよ。今の流星はイケメンだから、特に女性には気をつけて欲しい・・・かな」

 もう今更な気もするため、メラが送るアドバイスにしては違和感があるものの、一応納得はできる。

「そうだね。できるだけ意識しておくよ」

 流星の言葉を聞いて、少しだけ安堵の表情を浮かべるメラ。

「それじゃあ、もうそろ集合の時間だから行ってくる」

「うん。気をつけて」

 そうして流星は再び沖縄のホテルの自室へと『絶歩』で瞬間移動した。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ