236.いよいよ明日
「すみません。お待たせしてしまいました。」
「待ってないから問題ない。」
私は馬鹿皇子が部屋から出た後、急いで傷口の処置をした。包帯を巻くと時間がかかるので、とりあえずテープでガーゼを固定した。
「すぐにお茶を淹れます。」
馬鹿皇子は
「ああ。」
返事をし、島津さんは
「お構いなく。」
と返事をした。私は2人にお茶を淹れながら、
「暗くなりましたが、大丈夫ですか?すみません。島津さんはまだ、部隊に入りたてだと伺ってたのですが。」
と尋ねると、馬鹿皇子が
「それなら大丈夫だ。もうすぐ、このはの父さんが来るから一緒に戻る。」
「そうなんですね。」
そんな話をしていたら、
「ただいま。」
馬鹿皇子の言葉通りに、父が帰って来た。
「ただいま。このは、ゆっくり休めたかい?」
「はい。今日は久しぶりにみっちゃんとマチがうちに来たの。みっちゃんのおばさんからはお弁当、マチのお父さんから苺をもらった。あ、それと桜華様から明日の朝ごはんと、ネグリジェという寝巻きと、下着を2組頂いた上に、刀もお借りしているの。」
と伝えると、父は
「色々と気を遣っていただきありがとうございます。」
とお礼を言うと、馬鹿皇子は
「じゃあ。礼にこのはを貰おう。いいだろ?」
「桜華様、冗談はほどほどにして、そろそろ帰りましょう。このは、ゆっくり休んでおくんだよ。」
「わかっています。明日は父さんに全力でぶつかります。よろしくお願いします。」
「わかった。じゃあ明日。ゆっくり休むんだよ。」
わかりました。
それからまだ帰りたくないと駄々をこねる馬鹿皇子を連れて父は皇居に戻った。
私は包帯を巻こうと自分の部屋に戻る前に、師匠に電話をすることにした。合宿の時、怪我と魔力切れになった私の治療や処置について助言をもらっていたのに、昨日は色々ありすぎて、お礼の電話をかけるのをすっかり忘れていたのだ。私は師匠に電話をしたが、留守だった。時計を見ると7寺半。もしかしてどなたかお亡くなりになって、お通夜に行ってるのかな?(師匠は看護婦であり尼さんです。)
私は自分の部屋に戻り、足に包帯を巻き、夕食を食べる為1階に戻った。




