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232.俺のものに

「ふー。残りは英語だけか。閉館時間まであと30分か。」

と西田くんがいうと、私の隣で私にべったりくっついている馬鹿皇子が

「後は俺と明日一緒にやれば終わるから大丈夫。」

と言った。

「あ、自分でできますから。大丈夫です。」

と答えると、

「やだ、俺が教える!」

と言って急に人目も憚らず抱きついて来た。

「やめてください。吹き飛ばしますよ。」

と言うと、西園寺さんが、

「え?チャリコさんの術、もう一度見れるんですか?」

と喜び、上岡さん達も見たいみたいといい出した。

「すみません。冗談です。流石に皇子を吹き飛ばすわけにはいかないので。・・桜華様、離してください。」

「やだ。」

「はぁ〜。」

私はため息を吐くと、みんなに見えるように手のひらに小さな氷を作り馬鹿皇子の背中に入れた。

「うわっ。」

と馬鹿皇子がやっと離れてくれたし、みんなも喜んでくれた。


 帰りは、私が馬鹿皇子の車に乗せてもらい、上岡さんは西園寺さん、松本くんも西田くんは毛利さんの車に乗せてもらい帰宅した。


 私は疲れて寝ていたようで、気がついたら馬鹿皇子の膝を枕にしていた。

「ごめんなさい。いつの間にか寝てました。よだれ垂らしていませんよね。」

「そんなこと気にしないでいい。休んでくれ。」

「いえ。もう大丈夫です。」

私がそう言っても、馬鹿皇子は私が起き上がることを許してくれず、家に着くまで私の頭を撫でていた。

私は馬鹿皇子にお礼を言って車を降りようとすると、馬鹿皇子は、私の手を掴んだ。

「え?どうしたんですか?」

「あ、いや、ゆっくり休んで・・。それと、英語の課題は・・・。」

「今日中に終わらせることが出来そうなので大丈夫です。」

「あ、そう。よかった。あ、あのさ。家、誰も居ないのか?」

「どうでしょう。加代子さん、いるかなぁ。」

「俺も一緒に行こうか?荷物も多いだろ。」

「いえ、大丈夫です。桜華様もお疲れでしょ。ゆっくり休んでください。」

私がそう言って馬鹿皇子の手をゆっくりはずすして、車から降りようとしたら

「充電させて。このはを・・・。」

と言って両手を広げた。

「何言ってるんですか。中田さん見てますよ。」

私がそう言うと、中田さんは車から降りて車を背にして立った。

「見てない。」

そう言って私をゆっくり引き寄せると私を膝の上に乗せて私を抱きしめた。

「このは。」

「はい。」

「早く俺のものになって。」

そう言って私を解放した。


 あーーーーー!!何?俺のものって何?私はの脳内で、馬鹿皇子のセリフがぐるぐる回り続けた。








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