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220.屋上で

「気持ちいいなー。空を独り占め。」

私は屋上の床に大の字になって空を眺めている。

「お腹すいてきたなー。」

私はスルメを丸のまま口に咥えた。このスルメは、さっき別館の鍵を借りに行った時に、藤本先生から頂いたものだ。ちなみに校長先生からはザラメ煎餅一袋を頂いた。 外から生徒達の声が聞こえてきた。これから帝学の生徒は体操と散歩の時間か。(私は足の怪我と護衛の仕事の為、この散歩は免除されている。)私は生徒達の体操の掛け声を聞きながらスルメをしがんでいたその時

!!!

「朝飯食べずに何食べてんだよ。」

馬鹿皇子が何事もなかったかのようにやってきた。そして私の横に籠を置いた。

「朝飯持ってきた。食べようぜ。」

「あの、近づかな・・」

「近づくよ、俺、このはが好きだから。それにこのチャンスを逃すわけにはいかないからね。」

「はぁ?何言ってるんですか?私は・・」

「さっきこのは言ってただろ。俺といると、魔導師としての使命を忘れそうになる、決心が鈍ってしまいそうになるって。それって俺のこと意識してるってことだよな。」

「ちよっ、はぁ?」

「だから忘れさせてやるの!鈍らせてやるの!このははね、魔導師である前に1人の人間、女の子だろ?魔導師としての使命も大事だけど、このはっていう1人の女の子としての人生も大事なの!俺がそれをわからせてやる!」

「何勝手なこと・・。」

「知らなかった?俺、勝手で我儘な馬鹿皇子だよ。」

「はぁ。」

「とにかく食べようぜ。それと食べた後は足に薬つけないとだろ。」

「・・・はい。」

私は魔導師なのに、馬鹿皇子から言われた言葉が嬉しくてたまらない自分がいた。そんなことを思っていると、馬鹿皇子はナフキンを広げてバスケットからお弁当や飲み物などを出し始めた。

「今日はローストビーフのサンドイッチと、コーンスープ。ポテトフライも入ってるぜ。このはは紅茶でいいんだろ?」

「はい。ありがとうございます。」

「とにかく食おうぜ、腹が減っては何とやらだ。いただきます!」

「・・・いただきます。」



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