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幻聴に恋をして《第三夜》

『何書いてるの?』

私が紙に文字を書いていたらその影が話しかけてきた

「別になんでもいいでしょ」

『むー、気になっただけなのに。言い方ひどくない?』

「うるさいわね」

ほんと、うるさい。気にしないでほしいのに。構わないでほしいのに

『でもあなたが紙とペンを使うなんて珍しいわね』

「そんな珍しいこと?」

確かに、基本スマホだけれどそんな珍しいかしら

『でも、大切な物はやっぱ紙にかくよねー』

「あなたってそう言えばスマホ使えるの?」

目の前の物は影。スマホが握れるように見えない

『無理だよ?』

影は、どうやら、私関連の物しかさわれないみたい

あれ?だけれど前にお菓子買ってきた時は食べたわよね?

「あなた、前おやつ食べたわよね?」

『食べたね』

「あれは触れるのにスマホは無理なの?」

『んー、そうみたい。有機物しか触れないのかな?』

「ゆう、きぶつ?」

なにそれ

『ほらー、学校行ってないのが裏目にでてますー』

「うるさいわね」

『もー、いつもそればっかー、怒ったー!』

「はいはい、なに?」

『お菓子買ってきて。前の、あのスティック状のやつ』

「わかったわよ。部屋にイタズラしないでよ」

『しないよー』

私は影のお願いを叶えるために、服を着替える、髪は、面倒くさいから帽子でまとめて、バッグに財布とスマホを入れて

まだ少し明るい外に出た


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