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レリー

もろもろの心理描写…?

エリシアは後ほど…。

ここまでを1章とし、1話からゆっくりと改稿していきます。

2章の更新は少し先になりますm(*_ _)m

ぱちり、と目が覚めた。穴ぐらから外に出る。あいてて、まだ体がズキズキ痛い。魔物だからたぶん回復は早いと思うけど、アザとかになっちゃったかな。

今はお昼くらいかな?うーん、お腹が減った、ここらへん散策するか。

エリシアはまだ眠っていたから、起こさずそのまま寝かせておいた。疲れるよね、そりゃ色々あったもん。


とぼとぼ1人で歩いていると、ネガティブな事を考えちゃう。

未だにこの世界のことは、夢だったんじゃないかなとも思う。でも、歩いてる地面の感触と、体の痛みが確かに私が存在してることを証明してくれる。もう!下を向いてちゃだめだ!


「ぴよ!」(あった!)


上を見上げると、小さな赤いリンゴみたいな実がなっている木を見つけた。上を向いて歩くと良いことあるね!あ、でもちょっと高くて届かない…!


「ぴよよよよ…!」(ぐぬぬぬぬ…!)


精一杯背伸びして全く届かぬ。こうなったら魔法を使っちゃる!イメージ…イメージ…。エリシアが使った魔法をイメージする。ナイフを出す、飛び出す、枝を切る!


「ぴよ、ぴよよぴよ!」(ー飛び出せ、マジカルカッター!ー)


魔力で出来た刃が木の枝を1振り、根元から切り裂く。ぼとり、と落ちた枝には木の実が5個なっていた。大漁大漁!


「ぴぃーよ!」(よっこいしょ!)

ちょっと重たいけど、まぁ持てなくは無いね。枝をくわえて穴へと帰る。…これ人間に毒じゃないよね?


穴に戻ると、エリシアはまだ寝ていた。

穴の上に座って、赤いリンゴ?を食べる。小さいから丸呑みできるけど、味が知りたいから1口齧った。しゃく、しゃく、と軽快な口当たり。なんと中まで真っ赤だった!もちろん汁も赤い。

齧った部分から滴る赤い汁を見て、昨日のことがフラッシュバックする。

クマに切り裂かれた人達。血濡れになっても、クマは気にせず殺し続けた。臓器をぶちまけて地面に堕ちる『人』だったモノーー。


「ぴ、ぴげぇ、げぇ。」(う、うえ゛ぇ、うぇ゛。)


吐きそう!気持ち悪い!嘔気を堪えて、喉元までせり上がった物を飲み込む。動悸が止まらない、呼吸数も上がる。

私って、お気楽だったんだな。人にホイホイついて行って漫画とか小説みたいな、みんなで楽しく暮らすみたいことあるわけないのに。こんなんじゃダメだ。

きっと赤いリンゴを睨みつけて、一口で飲み込んだ。ごくり、と喉を鳴らす。そのままもう一個もぎ取り、丸呑みした。


どうしてこのヒヨコの姿なのかわからないけど、それでも私はこの世界で生きていくんだから。

ユリセリエルとして。そして、エリシアを悪い人間から守るんだ!!


「ぴよーーーー!!!!」(やるぞーーーー!!!!)

高ぶった感情のまま、立ち上がり、翼を広げて空に向かって吠える!


「ふぎゃ!!」ごちん


穴からエリシアの声が聞こえた。

ビックリさせちゃった…。


「どうしたんですか!ユリセリさん!え、くちばしから血が!」


土に塗れながら、穴から這い出てきた。おでこが赤い。それに、これは血じゃないよ!これさ!


「ぴよ!」(あげる!)


ふふー、これでした!どや!

赤い果実のついた枝をエリシアの前に落とす。


「あ…レリーの実!私にくれるんですか!?ありがとうございます!」


1つもぎ取って、しゃくしゃくと食べ始めた。


「あむ、甘くて美味しいです!しゃく、しゃく。」

これ、レリーの実っていうんだ。ほほう。何もすることがないから、夢中で食べているエリシアをじっと見てしまう。お腹が空いてたんだろうね、もう1個食べ終わってる。

2個目を食べ終わって、私の目線に気がついたみたい。顔真っ赤にしてる。かわいい。


「あ、ごめんなさい!いっぱい食べちゃって!ユリセリさんの分が…。」


「ぴよ〜ん。」(いいのよ〜ん。)

首を振って要らないアピールをする。足りない分は、また取ってくるから大丈夫なのさ〜。


うー…と唸っていたけど、食欲に負けたエリシアが、最後の1個をムシャムシャと食べ始める。

赤い汁が口の周りとか手について、血塗れみたいになっているけど。


…そういえばエリシアは、昨日のこと気にしてないのかな。私は聞きたいけど、伝える手段がないんですけどね!!


「ユリセリさん…!あの、私どうしましょう!!」

エリシアは食べ終わってから、惨事に気づいたみたい。


昨日の川より、ちょっと下流の方に行くか!

エリシアには背中に乗ってもらって、水辺を目ざして歩き出した。

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