Comp.2:〈四聖伝説〉
今回は〈四聖〉について語ります。
アーク
「童話っぽいのはなんで?」
この世界の人は、オトナもコドモもオネーサンも、こういう話を聞いてるんだよ、って感じにするため。
アーク
「ほお〜。」
まあ、とりあえず本文読んでみてください!
昔むかし、この世界には“生者の国”と“死者の国”がありました。
生者の国では、私たちヒトや動物たち、目には映らないけれど、木々や草花を育ててくれる精霊たちが仲良く暮らしていました。
彼らの命は、終わりの刻を迎えると、死者の国で再び生活を始めます。そして、次はどんな風に生者の国で暮らすのか、それが決まる時を待つのです。
しかし、そんな死者の国で、あるはずの無い事が起こりました。“惨獄の王”を名乗る者が、なんとマグマの中から生まれたのです。
その者は、人外の力で死者の魂を操り、生者の国を襲い始めました。
あまりにも強大な王の力に、生者の国の戦士たちは太刀打ち出来ませんでした。
しかしその時、四人の戦士が彼らの為に立ち上がりました。
一人は、諸刃の長剣を手に自然の力を味方にした青年。
一人は、類い稀な身体能力と空の神の力に目覚めた少女。
一人は、紅き銃と紅く燃ゆる焔を纏う男。
一人は、水生の亜人で海の恵みを力とする女。
彼ら四人は、王に操られし死者の魂たちを元へ返し、ついに王を“世界の狭間”へ封印してしまいました。
彼らは、たった四人で世界の脅威を封じ込めました。
それからは、とても平和な世界となっていきました。
世界を救った四人の戦士は、いつしか〈四聖〉と呼ばれるようになりました。
彼らは今も、私たちの世界を見守ってくれているのです。
〔歴史学者の見解〕
この〈四聖伝説〉は、およそ六千年前に起きた実際の出来事である。その事を証明する史料は多く、どれも事細かに描かれている。
しかし、史料にも僅かしか書かれていない、不確定な事象がある。
当時の人が書いたと考えられる一通の手紙に、次のような事が書かれてある。
「四人の戦士たちの側には、いつも“天使”と“竜姫”の姿があった。」
と……。
我々はこれからも、〈四聖伝説〉の研究を進めていきたい。
以上が〈四聖伝説〉物語です。
リトル
「最後の話はオレ達みたいに、ごく一部の研究者や政府関係者しか知らない事実ッスね。確証がない為に、一般公開はされてないッス。」
アーク
「あれ、いたの?ちっちゃいから見えなかった。」
リトル
「…死にたいんスか?」
どうどう。
四聖の戦士たちの物語は、いずれ書くかもしれません。連載で。
期待しないで待っててください。
では、長くなりましたが、また次回ノシ
喜劇作家でした。




