第24話:銀河を繋ぐフェスティバル! 輝く希望のソナタ
巨大銀河帝国 が崩壊し、全宇宙を覆っていた暗黒の時代が終焉を迎えてから、早くも3年の歳月が流れていた。
かつて帝国の圧政と重圧に怯え、冷たい星海の中で息を潜めていた我らが銀河系は、いまやかつてないほどの平和と繁栄、そして文化の眩い花々が咲き誇る黄金時代を迎えていた。
帝国軍の残骸であった自動要塞や機動兵器群は、すべて平和的な星間インフラや、超空間通信を繋ぐ巨大超空間中継ステーションへと改修・転用された。
星々の間を飛び交う交易船や観光船のエンジン音は、まるで歓喜のハミングのように宙を満たしている。
そして――その平和と文化復興の象徴として、銀河系に存在する数千億の星々において知らない者はいない『伝説の一座』が存在した。
超銀河級巡洋劇団――スターライト劇団 である。
◇
本日、銀河系の中心宙域に位置する文化復興都市惑星フェスティ・ア は、星々の歴史上でも類を見ない熱気と歓声に包まれていた。
惑星の全宙域を覆い尽くすように展開されているのは、全宇宙最大の超巨大特設リングステージ。
『銀河大復興3周年記念・グラン・フェスティバル』。
この歴史的な大イベントのメインキャストとして招かれたのが、他でもないスターライト劇団であった。
「――よし! 惑星全宙域を網羅する超広域量子中継波 、接続完了! 星間ネットワークの回線負荷率、九十八パーセントを維持! 完璧な帯域制御だ!」
劇団船『新スターライト号』の最上層に位置する中央オペレーションブリッジ。
メインコンソールの前で、幾重にも重なるホログラムウィンドウを両手で目にも止まらぬ速さで操作しているのは、劇団副座長兼最高メカニック・月影 彗 だ!
3年の歳月を経て、そのデザイナーズスーツの着こなしはより洗練され、知的な眼鏡の奥の瞳には、全軍の技術総責任者としての圧巻の気品と余裕が宿っていた。
かつて帝国軍の兵器だった超空間技術や量子増幅器をすべて平和利用のために改修した彼の功績は、いまや銀河復興政府の技術顧問としても崇められるレベルに達している。
「安心していいよ、座長。この『新スターライト号』の出力なら、惑星フェスティ・アの現地に集まった数十億の観客だけでなく、銀河系の端から端まで……我らが銀河系に存在するすべての全全全星系へ、彼女たちの歌声と映像を完全リアルタイムで届けることができる」
「へへっ! さすが彗ちゃん! 相変わらず仕事が早くて頼りになるね〜っ!」
そう言って、両手に溢れんばかりの特大保温トレーを抱えてブリッジへ飛び込んできたのは、劇団の最高料理長兼ムードメーカー・花園 咲良 だ!
エプロン姿もすっかり大人びたお姉さんの雰囲気を漂わせつつも、咲良の太陽のような満面の笑顔と弾ける元気さは変わらない。
「はいっ! これが今日の銀河系復興フェス大成功祈願! 咲良特製・『銀河系制覇! 虹色デラックス七色フェスティバルパフェ』だよ〜っ! 昴座長も彗ちゃんも、本番前にしっかりエネルギー補給してねっ!」
「おうっ! 咲良の飯とパフェは、いつだって俺たちのソウル・フードだからな! いただくぜ!」
ブリッジの最前列で、腕を組んで宙を見つめていた男が豪快に振り返った。
腰に年季の入ったビームブレードの柄をカチリと覗かせ、黒のレザージャケットの裾を風になびかせているのは、劇団座長・星原 昴 だ!
3年の月日は、昴を単なる「熱血座長」から、銀河中の人々から愛される「一軍の船団と大劇団を率いる伝説のリーダー」へと成長させていた。その顔つきには圧倒的な貫禄と、少年のままの無邪気で熱い情熱が同居している。
昴は豪快にスプーンを動かしてパフェを頬張り、彗も「やれやれ……本番直前に糖分の過剰摂取かい?」と苦笑しつつも嬉しそうにパフェを口に運ぶ。
かつて星海を駆け抜けた熱血座長、天才メカニック、そして名物コックの「メイン3人」の絆は、3年の月日を経てより一層固く、揺るぎない絶対の信頼へと昇華していた。
「見てみなよ、彗、咲良。あのアリーナを……そして、画面の向こうに広がる銀河系全体をさ」
昴が窓の外、そしてホログラムモニターに映し出される星々の光景を愛おしそうに見つめる。
惑星フェスティ・アの空を埋め尽くす無数の歓声の光。そして、銀河系各地の開拓惑星、繁華街、病院、学校で、大型モニターを囲んで本番を今か今かと待ちわびている数千億の人々の笑顔。
「3年前……俺たちが帝国の闇を払った時、この宇宙にはまだ悲しみと戸惑いが残ってた。だが、どうだ? 俺たちが船を走らせ、歌を届け、美味いものを食わせて回ったこの3年間で……宇宙はこんなにも温かい笑顔で満ちたんだ!」
「ええ……本当にそうだね、座長」
彗が眼鏡のフチを指で押し上げ、優しく微笑む。
「僕たちが積み重ねてきた『裏方』の仕事も、無駄じゃなかった。……さあ、座長。そろそろ歌姫たちの準備も整う頃だ」
「よしっ! 咲良、彗! 俺たちの最高の舞台、完璧に演出してやるぞ!!」
「「オーッ!!」」
◇
一方、新スターライト号の艦内中央に位置する最高級楽屋大広間。
そこは、いまや全宇宙の誰もが憧れ、崇める『7人の絶対的歌姫』たちの華やかな熱気に包まれていた。
「……分析完了。各機体の量子調律炉 におけるシンクロ率……現在二九八パーセント。……本番開始までに理論上の限界値である四〇〇パーセントに達する確率……九九・九パーセントと予測」
ショートカットの黄金色の髪を揺らし、輝くトパーズイエローのドレスを纏った5号機・アンバー が、浮遊キーボードを高速で叩きながら淡々と提示する。
「ちょっとアンバー、本番前にそんな細かい数値を並べないでよ。せっかくのリップが崩れちゃうじゃない」
真紅の豪華なドレスの裾を翻し、サファイアの瞳をきらめかせているのは3号機・ルージュ だ。
「ふん、まあ数値なんかどうでもいいけれどね。今日のライブは、我らが銀河系のすべての星系へ同時に届くんでしょう? 最高の『灼熱』を見せてやらないと気が済まないわ!」
「ルージュお姉様ったら、相変わらず気合十分ですね!」
蒼空色のふわふわとしたドレスを躍らせ、シアン (4号機)が嬉しそうに手拍子を打つ。
「でも、私のお届けする『癒やしの旋律』も負けませんよ! 3年間の旅で出会ったたくさんの星の人たちに、ありがとうの気持ちをいっぱい届けるんです!」
「ふふ、シアンちゃんもルージュちゃんも素敵だわ。ねえ、ヴィオレ?」
「ええ、お姉様。私たちの『双翼の旋律』も、銀河系の空を駆け巡る準備は万端よ!」
翠緑と深紫の対になったドレスを纏う双子の歌姫、6号機・ヴェール と7号機・ヴィオレ が、互いに顔を見合わせて可憐に微笑み合う。
かつて帝国の冷酷な洗脳に苦しんでいた双子の面影はどこにもなく、その瞳には溢れんばかりの幸福感が宿っていた。
「みんな……準備は良くて?」
静かに、けれど圧倒的な気品と存在感を漂わせて振り返ったのは、漆黒のゴシックドレスを七色の星光で彩ったような幻想的な衣装を纏う2号機・ノワール だ。
かつて絶望の暗闇の中で自らを責め続けていたノワール。しかし、3年間の旅の中で昴や咲良、彗、そして妹たちの温もりに触れ続けた彼女の瞳には、いまや世界を温かく愛おしむ『優しい漆黒《慈愛》』の光が満ちていた。
「ええ……! ノワールお姉様!」
楽屋の最深部、鏡の前で最後の手直しを終えた少女がゆっくりと立ち上がった。
オーロラシルバーの美しきロングヘアを宙になびかせ、純白と黄金、そして七色の光が織りなす最高峰の歌姫ドレスを身に纏った1号機――奏芽 !
その胸の中央に位置する量子調律炉 は、いまや銀河系のどんな星よりも温かく、眩い『生命と希望の輝き』を溢れさせていた。
「ノワールお姉様……ルージュ……シアン……アンバー……ヴェール……ヴィオレ……」
奏芽は、愛おしそうに6人の妹たちの顔を見つめた。
「かつて兵器として作られ、暗闇の中で泣いていた私たちが……昴さん、咲良様、彗さんという最高の仲間たちと出会い、こうして銀河系中の人々と繋がることができました。……今日のライブは、私たちの3年間の感謝と、これからの未来への愛を込めて歌いましょう!」
「「「「「「はいっ!!!!」」」」」」
7人の歌姫たちの可憐な声が、ひとつに重なり合う。
◇
「――全艦、ライブフォーメーション展開! 惑星フェスティ・ア上空宙域、|絶対概念全方位ステージ《グランド・ギャラクシー・ステージ》 起動!!」
ブリッジで、彗が力強く叫んだ!
新スターライト号の巨大ハッチが開放され、宇宙空間そのものを舞台とした特設ステージが惑星フェスティ・アの上空にそびえ立つ!
漆黒の宇宙空間に、七色のホログラム光線と咲良が放つ特大の光華(宇宙花火)が咲き乱れる!
「――聴こえるか! 我らが銀河系の全星系、すべての命ある者たちよ!!」
舞台の中央、マイクを手にした昴の熱き声が、超空間中継を通じて銀河系全域へと響き渡る!
「我らは、希望の旋律を乗せて星海を翔ける一座――『スターライト劇団』!! 復興から3年、みんなが繋いでくれたこの温かい世界に感謝を込めて……今夜、宇宙創世以来最高のオペラをお届けするぜ!!」
ドカアァァァン―――――ッ!!
惑星フェスティ・アの現地アリーナから、そして銀河系各地の星々から寄せられる無数の「歓声の波動」が、通信回線を破裂させんばかりの熱量で還ってくる!
「咲良! 演出スタートだ!」
「任せて座長っ! 咲良特製・『銀河花火・七色ビッグバン』いっくよ〜っ!」
咲良がスイッチを押すと、宇宙空間に色鮮やかな光の星屑が舞い散り、まるで天の川がステージの上に舞い降りたかのような幻想的な光景を作り出す!
そして――七色の光の粒子に包まれながら、7人の絶対的歌姫たちが星空の舞台へと降り立った!
先頭に立つのは、オーロラシルバーの髪を神々しく輝かせる1号機・奏芽! その隣には、優しく微笑む2号機・ノワール!
「聴いてください……! 私たちの……銀河系へ届ける『感謝と希望』の歌声を――!!」
奏芽が胸に手を当て、可憐な唇を開く。
ここに、銀河系の歴史に永遠に刻まれる大復興ライブ歌唱――『希望のソナタ・銀河系制覇グランドフェスティバル』が幕を開けた!
奏芽の清廉なる『希望の旋律』!
「――♪♪♪(響き渡れ! 永遠の時を超えて、命あるすべての者へ!)」
ノワールの気高き『創世の旋律』!
「――♪♪♪(包み込め! 漆黒の闇を慈愛に変える、創世の夜空よ!)」
ルージュの熱き『情熱の旋律』!
「――♪♪♪(燃えあがれ! 幾千の星々を照らす、不滅の情熱よ!)」
シアンの優しき『癒やしの旋律』!
「――♪♪♪(癒やせ! 孤独に震える魂を抱く、全宇宙の大海よ!)」
アンバーの美しき『論理の旋律』!
「――♪♪♪(紡がれよ! 過去から未来へ紡がれる、真実の絆の解よ!)」
ヴェールの爽快なる『疾風の旋律』!
「――♪♪♪(疾走せよ! 未知なる銀河の果てまで、自由を歌う風よ!)」
ヴィオレの艶やかな『紫電の旋律』!
「――♪♪♪(咲き誇れ! 銀河系を彩る、深紫の奇跡の光よ!)」
7つの歌声が重なり合い、溶け合い、そして極限まで高められた7機の量子調律炉 が、もはや数式では測れない『奇跡の共鳴』を起こす!
奏芽、ノワール、ルージュ、シアン、アンバー、ヴェール、ヴィオレ――7人の乙女たちの心の高鳴りが、ひとつの絶対的な光柱となって銀河系の宙を切り裂いていく!
「「「「「「「――♪♪♪(届け……! 我らが銀河系のすみずみまで! 永遠に輝け、私たちの希望のソナタ―――っ!!!!)」」」」」」」
ズギャアァァァァァァァン――――――――――――ッ!!!!
七色の光の波紋が、新スターライト号とステージを中心に爆発的に広がっていった!
その光は、惑星フェスティ・アを包み込み、太陽系を抜け、辺境の開拓星系へ、旧帝国の要塞跡地へ、そして銀河系の端から端まで駆け巡っていく!
光の波紋が通過する先々で、人々は手を取り合って涙を流し、子供たちは笑顔で踊り、かつて戦火に怯えていた大人たちが空を見上げて歓声をあげた。
「す……すごい……! 見てくれ、座長! 咲良!」
彗が興奮のあまり眼鏡を押し上げながら、ホログラムモニターを指差す!
「超広域量子波形が……我らが銀河系のすべての星系ネットワークを完全に制覇した! 僕たちの歌声が……7人の歌姫の歌声が……いま、銀河系の数百千億のすべての生命体に届いているよ!!」
「あたり前だろぉぉぉっ!!」
昴が溢れる感涙を拭おうともせず、空に向かって熱い拳を突き上げた!
「俺たちの歌姫は! 俺たちの『スターライト劇団』は、銀河系で間違いなく一番の劇団なんだからなぁぁぁっ!!」
「みんなーっ! だいすきだよーーーっ! ずっとずっと、みんなで笑っていこうねーっ!!」
咲良が涙をボロボロと流しながら、特大の咲良特製フラッグを全力で振り回す!
ステージの中央で、7人の歌姫たちは互いに手を強く握り締め、満天の星宙を見つめながら、弾けるような最高の笑顔を咲かせていた。
「ノワールお姉様……聴こえますか? 銀河系のすべての星々が……喜んでいます」
「ええ……奏芽。私たちの歌声が……銀河系を……ひとつに結んだわ」
ノワールが奏芽の手を固く握り返す。
こうして、銀河系全域を舞台とした大復興フェスティバルは、歴史に残る伝説的な大成功のもとで幕を閉じた。
我らが銀河系のすべての星々が、スターライト劇団の歌声によって完全な平和と希望を取り戻したのだ。
◇
ライブ終了後、新スターライト号の最上層展望デッキ。
静けさを取り戻した星空の下、昴、咲良、彗の3人と、7人の歌姫たちが集まっていた。
「ふぅ……最高のステージだったわね」
ルージュが夜風にドレスをなびかせながら、満足そうに吐息をつく。
「ええ、銀河系のみなさんの笑顔が、ここまで届いてくるようでした」
シアンが微笑み、アンバーも「銀河系全域における幸福度の平均値が、前日比で四〇〇パーセント上昇したと推測されます」と誇らしげに頷いた。
だが――そんな彼らの頭上に広がる星空のさらに向こう側。
我らが銀河系の境界線を越えた、暗闇の宙域を見つめていた彗が、ふとホログラム端末を操作しながら呟いた。
「……座長。そして、奏芽さん。……僕たちの旅は、これで終わりじゃないかもしれないよ」
「ん? どういうことだ、彗?」
昴が不思議そうに首をかしげると、彗は空の一角を指差した。
そこには、肉眼ではかすかな光の渦としてしか見えない、銀河系の『外』に広がる未知の宇宙領域が映し出されていた。
「今回、僕たちが放った超広域中継のシグナルの一部がね……我らが銀河系の境界線を突破して、その外側に広がる『外部宙域』へ漏れ出ていたんだ」
「銀河系の……外……!?」
咲良が目を丸くする。
「そうさ。僕たちがいるこの銀河系の外には、隣のアンドロメダ銀河 やさんかく座銀河 といった、数々の異なる銀河が集まる巨大な宙域――局所銀河群 が広がっている」
彗の指先がホログラムを操作すると、数千、数万の未知の星々がひしめく巨大な『銀河群』の立体図が浮かび上がった。
「そしてね……その銀河群の端末から、微弱だけど……確かなレスポンスが届いているんだ。『我々の銀河にも、その温かい歌声を届けてほしい』……とね」
「へぇ……!」
昴の口元が、ニリと熱く吊り上がった。
腰のビームブレードの柄をカチリと鳴らし、昴は果てしない宇宙の先を見据える。
「なるほどな……! 俺たちはこの3年で、我らが銀河系を制覇した。だが、宇宙は思っていた以上にだだっ広いらしい!」
「座長……!」
奏芽が胸の前で手を握りしめ、昴を見つめる。
「奏芽! ノワール! みんな! 俺たちの劇団の看板に、限界なんて言葉はねぇ! 1つの銀河系で満足して溜め込んでる場合じゃないだろ!」
昴は力強く拳を突き出し、銀河系の外側に広がる果てしない宙域――局所銀河群 を指し示した!
「目指すは、銀河系の壁を突き破ったその先! 我らが銀河群のすべての星々だ!! 7人の歌姫の歌声と、俺たちの最高の舞台を……もっと遠くの未知の世界へ届けに行くぞ!!」
「「「「「「「はいっ!!!!」」」」」」」
奏芽、ノワール、ルージュ、シアン、アンバー、ヴェール、ヴィオレの7人の歌姫たちの声が、ひとつに重なる!
「任せて座長! どんな遠い銀河へ行っても、みんなのお腹を満たす最高の宇宙ご飯、作っちゃうんだから!」
咲良が腕をまくって宣言し、彗も眼鏡をキラリと光らせてニヤリと笑った。
「新スターライト号の亜空間増幅推進器のチューニングは完璧だよ。いつでも銀河系の外へ飛び出せる」
我らが銀河系を完ペキに制覇し、最高の希望で満たしたスターライト劇団。
彼らの旅は、止まらない。
次なる舞台は、銀河の壁を越えたその先――果てしなき『銀河群』へ!
新スターライト号は、新たな夢と希望を乗せて、さらなる未知の星海へと向かって力強くエンジンを轟かせるのだった――!
最後までお読みいただきありがとうございました!
いやぁいつもは3〜4000字超くらいなんですけど(汗)
25話完結にするべく、約2話分を1話にさせて頂きました。
「面白かった」「続きが気になる!」と思っていただけたら、
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