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喜楽堂書店通信  作者: 香南
突発おすすめ本
8/8

小野不由美 「青条の蘭」(「丕緒の鳥」より)

「バイト君……」

「うわっ! どうしたんですか! その顔!?」

「ゆうべ……この本読んで……うう~……」


【あらすじ】

小役人の標仲は、山毛欅林の中で、変色した一本の木を見つける。

その時から、家族を、郷里を、そして国を守るための闘いが始まった。


———これが希望だ。


全ての思いを託した唯一の箱。

必ず、届けなければ。


名もなき者達の奮闘を描く、十二国記シリーズの短編集。




「私さ、正直思ってたのよ……。久々の新刊が短編集ってどうなのよ、って。

本編があんな所で終わってんのに、何で続き書かないのよ、って。でもでも、すごい良かった!ほんとに十二国記だった!メインメンバーほぼ出てないけど、それでもこれだけの充実感!」

「わ、わかった、わかりましたから、ちょっと落ち着いて……。ティッシュどうぞ……」

「ありがと……。…ふー、…ごめんね、いきなり」

「いえ……いいですけど…。十二国、新刊あったんですね」

「そっか! バイト君も十二国記好きだよね!読んで読んでぜひ読んで! 短編とは思えない読み応えだよ」

「ぜひ読みたいですけど、前に十二国読んでから随分間が空いてるので…。世界観が思い出せるかどうか……」

「大丈夫! 多少分かんなくても十分面白いから!あ、でも「月の影 影の海」くらいはもう一度読み返すといいよ!十二国の世界のことわりを知ってた方がより楽しめる」

「……あれをもう一度か……」

「しんどいようなら、今回は下巻だけでもいいよ」

「そうですね。そうします。この話(「青条の蘭」)、どこの国の話ですか?」

「ふっふ。それは読んでのお楽しみー♪私、今回最後の方になるまで、どの国の話かわかんなかったよ。そんで、その見せ方がこの話では効果的なんだよね。

小野さんはホラー作家でもあるから、謎めいた見せ方も上手いよね……」

「かなり内容が気になってきましたね。謎解きか……」

「あっ! でも『どの国の話か』なんて探しながら読む話じゃないよっ!もう純粋に物語を楽しめばいいから。読み終わったとき、きっとあなたは山毛欅林を見たくなる……」

「…なんですかその予言」

「そうなるって! 実際私は見たい。そうだ! バイト君、『青条の蘭』読み終わったら、一緒に山毛欅林いこうよ!」

「……えっ?」


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