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面倒くさがりの飲食店店員(女)の日常  作者: 美月


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面倒くさいから、改良します

 土曜日。本職は一日休みだが、副業で入る店に朝から入る。午前中のシフト時はホールだった。

 実は、勤務初日で感じた。バインダーから不要な伝票を取るのが面倒くさい、と。そのため、精算機の近くに不要な伝票を入れるためのケースと、バインダーを入れるためのケース、二種類用意してみた。お客さんに不要な伝票を取ってもらえるようにと張り紙もつけておく。

 意外とこれが理にかなっていて、なかなか仕事が楽になった。本当にバインダーから不要な伝票を取ってくれるお客様もいるのだ。

(それにお客さんが不要な伝票を取ってくれなくても、店員側が不要な伝票をワン動作で取れるから、どっちにしろケースは二種類あった方が仕事は楽だわ)

 業務効率化というのは、日々の「面倒くさい」を改善するところから入ると私は思う。

 例え、確率がどれだけ低かろうが一年に一度以上起きるのであれば、それに備えて準備をしたり、張り紙をしたり。その一つだけで、余計な手間や時間を取られることが減り、仕事が楽になるのだ。些細な工夫の一つ一つが積み重なり、目に見える成果へと繋がっていく。

 例えばお味噌汁でも、たまじゃくしのかけ方を写真で貼っておけば、余計な手間が減る。

 たまじゃくしは、味噌汁の入った保温機の鍋の中に突っ込んでおくと、温度が上がりすぎて持ち手が持てなくなるのだ。

 写真で見せるもいいが、たまじゃくしの持ち手のところに何かを巻くでもいい。

 とにかく、「熱くなりすぎて持てない」をなくすのだ。

 といったところで、工夫する余地は多大にあるのだ。

 ちなみに、副業の店の方はまだメニューなどを覚えきれていなかったり、メニューの特徴などを把握できてなかったりと覚えることが山積みだ。

 季節限定のメニューも出てくるので、本当に早くハンディの使い方やメニューを覚えていかなければと思ってはいる。

(まぁ、焦る必要ないかな。まだ、二日目だし)

 そう、私の勤務はまだ二日目なのだ。

 経験者だからといって、なんでもわかるわけじゃないことをしっかり明記しておく。

 本職の店とやり方が違いすぎるので、慣れるまでは時間をかけようと思っている。

 時間をかけずにやろうとすると、抜けや漏れが多くなりそうだからだ。

 あと、まだルールブックなどは郵送されてきていない。早く、名札に初心者マークをつけたいものである。初心者マークはいい。ミスしても初心者なので、まだ日が浅くてと言えると思う。

(まぁ、勤務三日しかやってない単発のお店はすごかったけど)

 単発バイトをしていると、どこに何が置いてあるのかを、相手に一から十まできちんと説明しなければならないことに気づく。

 相手はこの店に来たのが初めてである、という視点は重要だ。二回目とか三回目と連続で入る人もいるとは思うが、それは関係なく、業務のことを忘れてしまっていることも多々ある。

 あと、その日だけの特殊事例などもあるので、きちんとやるべきことを最初に説明しておいた方がいい。言語化スキルや対人スキルは、ここで活かされるのだ。

 あと、これは人材育成に関わる人間は全員に知っておいてほしい。

 部下に対して、「仕事ができない」というのは自分の無能を晒していることに他ならないと。

 本当に思うのだが、教える相手の能力が低かろうが高かろうが、仕事ができるようになるまで教えることが仕事の一つだ。

 逆に問う。仕事を教えてくれる相手から「仕事ができない」と言われてやる気が出るか?

 私は出ないと思う。ただ、教える側も経験不足で未熟な場合があるので、大目に見たほうがいいこともある。

(ただ、なぁ。自分で単発バイトに入ったことが何回もあるなら、その視点は持てるけども。一つの職場しか知らないと教えられる側視点は、持てないのかもしれないなぁ)

 私の場合、自分のミスはさっさと認める傾向にある。お客さんに指摘されることもあるし、他の同僚から言われることもあるからだ。

 間違えたら、さっさと謝る。ミスしたら、周囲に謝る。気になることは口にする。

 良いコミュニケーションは良い影響を生む。

 かたや、悪いコミュニケーションは悪い影響を生むのだ。

 あと、「仕事ができない」と口にするとその人間自身が「仕事ができなく」なっていく。

 人間の脳は、悪口でも褒め言葉でも自分へのオーダーになるからだ。口にした言葉が自分への自己暗示となる、と言い換えてもいい。

 だからこそ、優秀な人間ほど人の悪口を言わないし、ミスした相手を責めない。益が少ないことを知っているからだ。むしろ、相手が成長できるように相手のミスを学びに変えてしまう。

 そんな相手であれば、部下にもきっと慕われるだろう。

 上手くやろうとするのではなく、自分のやるべきことに集中する、誠実な対応をする、その二点さえ押さえておけばいいのだと思う。

 あと、日々やることがあると、毎日が充実して不平不満悪口をいう暇や悩みなども吹っ飛ぶ。

 そこに時間をかけていられないからだ。

 目まぐるしく過ぎ去っていくので、気づいたらあれ?一日過ぎ去ってたという感じである。

 この辺りはきちんと優先順位をつけておくと楽である。私の場合、最優先は本業(店)・第二優先は副業(店)、第三優先 休む・ハムスターの世話など、やることに優先順位をつけている。それを優先するために、今やることを逆算するのだ。

 長々と書いてしまった。今日はここで筆を置こう。続きはまた明日。

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