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面倒くさがりの飲食店店員(女)の日常  作者: 美月


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完全に見誤ってたー!!

 火曜日。月曜日が休みであったが、今日は朝の出勤日だ。いつもより、遅めに出勤すると。

 ホールの準備を一人でする日だったようだ。

(一時間以内に、ホール準備・・・)

 慌ただしく、準備することになった。

 割り箸の補充・コップの補充・トイレ掃除・調味料などの準備・テーブル拭き・床の掃き掃除、洗い物、定食用のサラダの準備など。

 朝からきっちり動くことになった。

 頭をフル回転させながら、優先順位ごとにやるべきことをやっていく。開店してからでも回せるものはとにかく後にした。

 文句?言ってる暇さえ惜しいが。

(これ、三人ならもっと時間に余裕があって楽なんだけど・・・)

 二人でホール準備ならば、ここまで忙しくはないのだが。人手不足だ、仕方ない。

 なんとか開店準備は整った。同僚が、お店を開けてくれる。

 ちなみに朝からガレージに大きなゴミが落ちていたのだが、その辺り頭からすっぽ抜けた。

 後で気づいて、大きなゴミだけ捨てた。

 開店後すぐはお客さんも入って来ず、できていなかった仕事を片付けていたのだが。

 11:30分前から、お客さんが入り始めた。

 そして。平日にも関わらず、なかなかの客入りだった。

 昼休みの時間帯、というものがある。11:00〜12:00、11:30〜12:30、12:00〜13:00、12:30〜13:30といったところだろう。45分休憩のところもあるのかもしれない。

 一気に人が来る感じではなく、お客さんが入ってくる、元からいたお客さんが帰っていく、と回転が非常にスムーズだった。ありがたい限りである。

 三人なので洗い物も溜めずにいられたし、何より安心感と安定感が違う。

 15時、お仕事終了。

 仕事あがりに、市内へ向かう。

 実は、映画を観に行った日に財布を家に忘れてしまい、お得意の店の店長にお金を借りたのだ。

 店長にお礼とお金を返した後、猛烈に眠くなった。朝5時起きしていたので、仕方ない気もする。眠くて眠くて、店で一時間ほど寝ていた。

 その後、店長にお礼を言ってから帰宅。

 帰宅途中、思考に耽る。帰宅してからしばらくして、私は気づいた。

 最近、ビジネスをしたいなと思いながら、自分のやりたいビジネスとは?と悩んでいた。

(私、高額商品販売に興味なかったんだ)

 考えてみれば、当然の話だった。

 私はブランド物に興味がほぼない。

 講義や講座も、基本的に月々一万円以内に抑えたい、貧乏性だ。

 さらには飲食店勤務。高級店ではなく、薄利多売主義の店だ。つまり。

(私、薄利多売主義じゃん!!)

 衝撃だった。そりゃ、高額商品の販売をやっても結果など出せない。反対方向だったのだ。

 ブランド主義(「厚利少売こうりしょうばい」というそうだ)ではなく、薄利多売主義。

 私は鏡の自分に聞いてみた。

「高額商品をつくって販売したい?」

 鏡の中の自分は、むすっとした表情。違うという感情が湧いてくる。

「最高額20000円ぐらいで、薄利多売やりたい?」

 にっこり。鏡の中の自分が笑った。

 確信がある。薄利多売ならできる。売れる。

 飲食店勤務の私は薄利多売にほぼ毎日関わってる状態なのだ。薄利多売なら、できる。やれる。

 そう、こういうのは自分の感覚が大事なのだ。

 自分ができると思えるなら、できる。やれる。

 方針は決まった。

 これなら動ける。自分のやりたいこととビジネスの型が決まったのだ。ここから構築できる。

(楽しみだなぁ)

 結果ではなく、過程を楽しみながら進みたいのだ。自分の力を試してみたい。

 失敗してもお金をかけないのであれば、失うものは何もない。やりたいことをやる。それは何よりも幸せなことではないか。

 やっていく価値は十分にある。

 楽しみになってきた。

 今日はここまでにしておこう。つづきはまた明日。

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